大人向けライトノベルの新レーベル『μNOVEL(ミューノベル)』10月創刊!

マンガ

更新日:2015/9/3

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 ライトノベルの源流ともいえる「ソノラマ文庫」の創刊が1975年、同じく「コバルト文庫」が1976年。およそ40年の歴史を積み上げてきたライトノベルは、現在では子どもから大人まで幅広い年齢層の読者の人気を集めている。

 そんなライトノベル業界に新レーベルが誕生する。主として“大人をターゲット”にした『μNOVEL(ミューノベル)』が、2015年10月27日(火)に毎日新聞出版より創刊となる。驚くことにマスコット・マークを手掛けたのは、大人気RPG「ファイナルファンタジー」シリーズなどで知られる、日本を代表するイラストレーター・天野喜孝。同レーベルの本気度が伺える。

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 今春、「100歳までの幸福の追求」をモットーに、新しい出版社としてスタートした毎日新聞出版。同社が立ち上げる渾身の『μNOVEL』は、30~40代の“大人のラノベファン”に向け、ミステリーやファンタジー、時代小説など、ジャンルを越えて、人々から長く愛されるエンターテインメントを世の中に送り出すという。

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 また、多くの愛読者を持つ実績ある作家陣を中心に、書き下ろし新作はもちろん、人気作の復刊企画を積極的にラインアップするとのこと。さらに、ライトノベルの重要な構成要素であるイラストレーターについても、巨匠や人気作家を起用した豪華な布陣とし、復刊作品は作家とイラストレーターの新しいコンビによる新装版となる。以下、初回10月刊行分の豪華布陣の3作を紹介していこう。

『貴族(バンパイア)泥棒スティール』
菊地秀行の書き下ろしに世界初のコンピューターRPGの一つ「ウィザードリィ」や小説『グイン・サーガ』の絵を手がけた末弥純のイラストという巨匠同士のコラボが実現。

<あらすじ>
吸血鬼が所有するお宝のみを狙う泥棒青年の今回のターゲットは!? 吸血鬼ハンターとは違う意味で、吸血鬼から憎まれた男の物語!

『ザ・サード』
1999年の刊行以降、マンガやテレビアニメ化でも大きな話題となった星野亮の未完の人気シリーズが、『攻殻機動隊』で世界的に有名な士郎正宗のイラストレーションで復刊開始。奇跡の“完全版”第1巻。

<あらすじ>
“刀使い”(ソード・ダンサー)と呼ばれる居合の達人・火乃香が繰り広げるアクション巨編!!

『イカロスの誕生日』
星雲賞受賞作家・小川一水の初期作。タッグを組むのは、『パトレイバー』のゆうきまさみ。2000年にNHKでラジオ・ドラマ化された傑作が加筆・修正の上、復活!

<あらすじ>
有翼人の少女が巻き込まれた、人間と有翼人との対立の結末は……!?

 どの作品も創刊に相応しい豪華ラインナップ。大人の読者が愛読してきた作品に、新たな息吹を吹き込んだ『μNOVEL』に期待しよう。

 なお、12月以降に刊行予定の作品も発表されている。

<2015年12月>
・『新戦艦誕生(仮)』 林譲治
・『砂の夢 水の眠り(仮)』 冴木忍
・『ザ・サード【完全版】2 』 星野亮

<2016年2月>
・『明るい世紀末のすごし方(仮)』 火浦功
・『ザ・サード【完全版】3 』 星野亮
・『ダンシィング・ウィズ・ザ・デビルス【完全版】上』 庄司卓
・『夢源氏剣祭文【全】』 小池一夫