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「仕事が遅い人」は、二度寝し、“モノ”を捨てられず、経験に頼る…。では「仕事が速い人」の習慣は?

 「仕事がデキる人になりたい」というのは、世のビジネスマン共通の願い。だが「デキる人」と言われるためには、一体どんな能力があればいいのだろう。中でも一番わかりやすいのは「仕事が速い」ということだろうか。

 実際、書店のビジネス書のコーナーをのぞいてみれば「仕事が速い」をキーワードにした数多くの本が出版されており、気にしている人が多いのも確かなようだ。もちろん仕事が速いといっても、単に雑なのはNGで、理想は「丁寧さを忘れないスピーディなビジネスマン」だ。

 では、どうしたら理想に近づけるのか…というわけで2年前の発売からすでに93刷を数えるというヒット作『「仕事の速い人」と「仕事が遅い人」の習慣』(明日香出版社)から、デキるビジネスマンになるための秘訣をみていこう。

 ちなみにこの本の著者・山本憲明氏は、某電機メーカーで仕事に追われるダメ状態から一念発起、働きながら税理士や気象予報士の国家資格を取得し、現在は独立して税理士や経営アドバイザーとして活躍しているという人物。勉強時間を確保するため、意識や生活習慣を変え「定時退社」を実現した経験をベースにこの本を書いたという。

 さて、本書ではさまざまな習慣から思考法や生活改善のアドバイスをしてくれるのだが、たとえば最初に紹介される習慣は「仕事が速い人はどんどん“モノ”を捨て、仕事が遅い人は“モノ”を大事にする」というもの。耳の痛い話だが、なんでも人は1日平均10分は探し物をしているらしく、1週間にしたら1時間以上。ならばパソコンのファイル整理や書類のペーパーレス化、デスク環境の整理・整頓してすぐに見つかる環境を作ればいいと、指摘は極めて具体的だ。

 あるいは「仕事が速い人は“昼寝”をし、仕事が遅い人は“二度寝”をする」という少々不思議な習慣では、予定より早く起きてしまったときにはそのまま起きる。二度寝は中途半端な目覚め方で非効率なので、どうしても眠くなったら昼寝で補えとアドバイス。二度寝の誘惑に勝てるかどうかは別にして、納得感はある。

 また、「仕事の速い人は緊急でない仕事を必ずやり、仕事が遅い人は緊急の仕事を優先する」(=仕事は緊急度ではなく重要度で分けるべきで、「重要だが、緊急でない仕事」を大事にしたほうがいい)、「仕事が速い人はなかなかとりかからず、仕事が遅い人はすぐにとりかかる」(=やみくもに手をつけるより、事前に作業の手順や環境を確認してから仕事を進めた方が効率UP)、「仕事が速い人はマニュアルに頼り、仕事が遅い人は経験に頼る」(=たまにしかやらない作業はマニュアルとチェックリストで「思い出す」作業を省略すべし)など、一瞬「逆じゃないの?」と思ってしまう習慣にもさまざまな発見がある。

 このほか全部で50の習慣が紹介されているのだが、著者自身が実際にこの思考法・生活改善策でダメ状態から脱出したというだけあって、いずれもリアル。しかもちょっとした意識変化が肝になることも多く、ハードルが高すぎないのもいい。ちなみにタイトルに「仕事」とあるのでビジネスマン向けと思いがちだが、主婦でも学生でも「時間を有効に使って自分の時間を確保したい」という人になら、何かしらのヒントがみつかるだろう。

 下半期や新学期がスタートしたばかりの今こそ、こうした本を有効活用してリフレッシュするのは気分的にも丁度いい。自分のダメ習慣をとことん自覚して、目指せデキる人!

文=荒井理恵



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