個性豊かな出版社、本と活字にまつわるユニークな活動者が鎌倉に集合! 第5回「かまくらブックフェスタ」開催決定

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17

    ブックフェス
    昨年のブックフェスタ会場風景

 これまでに4回にわたり開催されてきた、鎌倉の出版社「港の人」主催による本のお祭り「かまくらブックフェスタ」。個性豊かな出版社や、本と活字にまつわるユニークな活動をする人々が集まる同イベントが、2015年10月10日(土)、11(日)の2日間にかけて開催される。

 第5回目の開催となる今年も、かまフェスお馴染みの出展社、そして新たな顔ぶれが揃った。初参加となるのが、写真集をメインに出している「赤々舎」、ロシア文学中心のひとり出版社「群像社」、同じくひとり出版社の「夏葉社」、そして、書誌学や古書に関するエッセイで知られる扉野良人のプライベートプレス「りいぶる・とふん」、そして、地元鎌倉から古書店「ブックスモブロ」。また、コーヒー焙煎店「モデラート・ロースティング・コーヒー」も参加し、会場で美味しいコーヒーをふるまってくれる。

 広い庭のある落ち着いた空間で、今年も大切な一冊となる本に出会えますように。

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    ブックフェス
    昨年の平出隆と加納光於との対談風景

<トークイベント>
「俳句場外乱闘!?」
長嶋有(小説家)×佐藤文香(俳人)

開催日:2015年10月10日(土)
会場:14:00
開演:14:30~16:00
場所:由比ガ浜公会堂
入場料:1,000円
定員:50名

小説家、長嶋有の約20年間にわたる句作の集大成にしてデビュー句集である『春のお辞儀』。繊細に詠んだ恋愛の心情をポップな装幀でくるんだ、佐藤文香の『君に目があり見開かれ』。2014年、それぞれに大胆不敵な句集を出されたおふたりが、俳句のあれやこれやについて楽しく語り合う。

長嶋有(ながしま ゆう)
1972年生まれ。2002年『猛スピードで母は』で芥川賞、2007年『夕子ちゃんの近道』で大江健三郎賞受賞。『ジャージの二人』、『フキンシンちゃん』、『問いのない答え』など著書多数。2014年に第一句集『春のお辞儀』を上梓。

佐藤文香(さとう あやか)
1985年生まれ。2006年、芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞受賞。2009年、第一句集『海藻標本』により宗左近俳句大賞受賞。2014年、第二句集『君に目があり見開かれ』を上梓。

「本の美しさとはなにか」
郡淳一郎(オルタナ編集者)×平出隆(詩人)

開催日:2015年10月11日(日)
会場:14:00
開演:14:30~16:00
場所:由比ガ浜公会堂
入場料:1,000円
定員:50名

第1回から続く平出隆のトーク。今回の対談相手は、「オルタナ出版史」三部作の郡淳一郎。関東大震災以降の「ほんとうに美しい本」の歴史を、豊穣な書影とともに大胆に編纂。「オルタナ出版史」とは出版正史に対する出版叛史。平出の刊行活動も、この「叛史」に位置づけられている。では、出版にとって「正」とは、「叛」とはなんだろうか。そして「本の美しさ」とは?

郡淳一郎(こおり じゅんいちろう)
1966年生まれ。雑誌『ユリイカ』(1997-98年、2002-06年)、矢川澄子『いづくへか』、高橋信行編『足穂拾遺物語』、鈴木一誌ほか『知恵蔵裁判全記録』、間奈美子ほか『インディペンデント・プレスの展開』などを編集。

平出隆(ひらいで たかし)
1950年福岡県生まれ。詩人、作家、多摩美術大学教授。詩や散文のほか、美術家との著作、詩書の装幀の仕事も多い。「via wwalnuts叢書」、「crystal cage叢書」など、2010年より独自の出版プロジェクトも立ち上げている。

出展
赤々舎/via wwalnuts叢書/牛若丸出版/ecrit(エクリ)/北と南とヒロイヨミ/文芸アンソロジー「ヒロイヨミ」と雑誌「北と南」の共同出展/群像社//左右社/夏葉社/羽鳥書店/books moblo(ブックス モブロ)/編集工房ノア+ぽかん編集室/大阪の出版社、編集工房ノアと、文芸冊子『ぽかん』の共同出展/りいぶる・とふん/LIXIL出版/港の人/MODERATO ROASTING COFFEE

⇒「かまくらブックフェスタ」公式サイト