味の決めては“たれ”! 割合は1:1でOK! 有名料理人7人が秘伝のたれを大公開☆【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2015/9/23

 忙しい毎日を送る人にとって有難い料理のレシピとは、「簡単・スピーディー・美味しい」を叶えてくれるものですよね。とは言え、この3つを兼ね備えたレシピって意外となかったりします。しかし今回、この3つの希望が叶うだけでなく、そこからのアレンジも可能にさせてくれる救世主が現れました。それはズバリ“たれ”! しかも単なる“たれ”ではなく7人の有名料理人が、本当は教えたくなかったけれどこっそり教えてくれた“秘伝のたれ”を紹介した『秘伝のたれ 人気料理人7名のとっておき万能調味料』(主婦と生活社)です。本書では各有名料理人がひとつのたれをベースに和洋中韓の料理への展開方法を紹介しているので、それさえマスターすればかなり料理の幅が広がります。もちろん味はお墨付きなので、家庭でも本格的な料理が作れ、たれ自身も保存が効くので、いつでも使えて便利です。今回はこの秘伝のたれの中でも行正り香さんの「1:1のすし酢だれ」と、このたれをベースにした3品を実際に作ってみました。

0、まず「1:1のすし酢だれ」とは?

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 たれに酢が使われることは多いですが、酢にもいろいろな種類があり、そのあんばいが難しい中で、昆布のだしや砂糖などの“うまみ”がほどよく加えられていて完成された調味料である「すし酢」はたれのベースには最適でした。そしてこのベースとなるすし酢に1:1の割合で他の調味料や材料を合わせることでぶれずにいつも美味しい味付けが可能になりました。

1、キャベツのコールスローサラダ(P.11)


 こちらはすし酢にマヨネーズ、粒マスタード、レモン汁を同量ずつ混ぜ合わせたたれを千切りしたキャベツとハムに和えた洋風サラダ。通常のコールスローだと、大量のマヨネーズに酢を少々加えたりしますが、こちらはマヨネーズに対し相対的にすし酢の割合が大きくなることで、さっぱりした味に仕上がりました。ただ、酢とは違ってすし酢には甘みもあるので酸っぱすぎることはなく、ほどよい甘みが美味しいドレッシングとなりました。カロリー的にも抑えられるのでダイエット中の人にも嬉しいサラダです。

2、豚野菜しゃぶしゃぶのピリ辛サラダ(P.13)

 同量のすし酢、ごま油、食べるラー油、酢、しょうゆを混ぜ合わせたたれをしゃぶしゃぶした豚肉と、トマト、青じそ、サニーレタスの上からかけた韓国風サラダ。こちらはあっさりした豚肉や野菜に、パンチの効いたピリ辛すし酢だれが絡むことで箸が進む、進む。お肉と野菜がたっぷり摂れるので夏バテしやすい今の時期にぴったりの一品です。そのまま丼にしても美味しそう。

3、揚げなすとねぎのサラダ(P.14)


 こちらはすし酢にしょうゆ、酒、砂糖、水を同量ずつまぜたたれを、油で揚げたなすの上にかけた和風な一皿。油で揚げたことで甘みが増し、くたっとなったなすに少し甘いすし酢だれがしみ込んでいて、一口食べた瞬間にジュワ〜と美味しさが広がります。とても簡単な工程だったにも関わらず、店で出てきそうな本格的な味に仕上がったのはやはりすし酢だれのおかげです。

この秘伝のたれさえあればあなたも料理上手!
今回はすし酢をベースとしたたれを作り料理に使ってみましたが、そもそもすし酢は手巻きなど、ごく限られた時にしか使う機会がなかったので、その調味料が美味しいたれに変身したことにとても驚きました。分量も1:1とかなり覚えやすく、これならまた違った調味料を混ぜてオリジナルのたれを作ってみたくなりました。本書では、他にもしょうゆや味噌、トマトをベースとしたたれなども紹介されているので、これらのたれをマスターすればきっとあなたも明日から料理上手になれるはずです!