「仲村宗悟」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】
更新日:2015/9/24
編集部が注目する声優に目指したきっかけや印象的なお仕事、そしてプライベートまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第84回となる今回は、ゲーム『アイドルマスター SideM』天道輝役などを演じる仲村宗悟さんです。
――撮影はいかがでしたか?
仲村:写真を撮られることがまだあまり慣れていないので、最初のうちは表情とかも硬いですし、ポーズも悩みましたね。
――普段からこういう服を着られているのですか?
仲村:そうですね。吉祥寺や渋谷辺りのセレクトショップで買うことが多いですが、いつも緊張します(笑)
――『アイドルマスター SideM』でデビューするまでの経歴を教えてください。
仲村:元々、18歳の時に音楽をやりたくて沖縄から東京に出てきました。特に声優や芝居の勉強をしていたわけでもありませんが、周囲に芝居をやっている仲間はいっぱいいて。それである日、芝居を観ている時に「自分だったらこうやりたいな」と思っちゃって。「思いついたらやってみろ」という性格なので、学校に入って勉強を始めました。それから事務所に入って、『SideM』でデビューしたという流れです。
――好きな声優さんや憧れていた声優さんはいますか?
仲村:昔から声優さんは好きで、『メタルギアソリッド』シリーズをやっていたのもあって特に大塚明夫さんが大好きです。「めっちゃカッコイイ声の人がいる!」と思っていました。
――ご自身の声をどう分析しますか?
仲村:芝居を始めるまでそう思っていませんでしたが、講師や周囲の人からは「声が高い」とよく言われます。あとヒーロー声やまっすぐな声だとも言われますね。ただ、先日やった朗読劇では悪役をやりましたし、悪い声も出せるのはこの機会にアピールしたいです(笑)
――『SideM』の話を伺います。演じられている天道輝はどんなキャラクターですか?
仲村:元弁護士のアイドルです。根が熱くてまっすぐで、曲がったことが嫌い。でも28歳といい大人なので、ただ熱いだけではなく人の弱さも知っています。あと親父ギャグが好きで、それで場を和ませるムードメーカーなところもあります。
――27歳の仲村さんとは歳が近いですが、アイドルで28歳というのも珍しいですね。
仲村:『SideM』は年齢の幅が広くて、上は32歳から下は9歳までいて。設定もぶっ飛んでいて、輝は元弁護士ですけど、ほかに元医者や元自衛官もいます。元医者なんて「もっとお金を稼ぐためにアイドルになった」とか(笑)。女性ファンだけでなく、男性も楽しめると思います。
――輝とご自身が似ている部分は?
仲村:自分ではわかりませんが、ありがたいことに「天道輝は仲村宗悟しかいない」とよく言われるくらい似ているそうです。自分自身は、輝が実際に存在したら友だちになれるだろうなと思います。
――共演されているなかで仲のいい声優さんは?
仲村:『SideM』メンバーはみんな仲がよくて、LINEグループでもよく会話しているくらいです。特に仲がいいのは輝と同じDRAMATIC STARSというグループの八代拓君(柏木翼役)と内田雄馬君(桜庭薫役)。このふたりとは、しょっちゅうプライベートでも会っています。
――何をされるのでしょうか?
仲村:カラオケに行ったり、ボルダリングしたり、ご飯を食べに行ったり……3人ともご飯が好きなので、美味しいお店があったらとりあえず3人だけのLINEに「ここが美味しかった」と書きあったりしています。ディレクターさんからも「こんなに仲がよくなるユニットは珍しい」と言われました。3人で毎週『アイドルマスター SideMラジオ 315プロNight!』というWebラジオをやっていますが、仕事ですけどすごく楽しいですし、収録後は、いつもスタッフさん含めてみんなでご飯を食べに行っています。
――仲村さんが好きな料理は?
仲村:タイ料理やベトナム料理ですね。特にヤムウンセンという海鮮ハルサメサラダが好きです。ほかにはお肉やお寿司とか……お肉は焼き肉でもまだカルビだけでいいくらい食べられます。お寿司も含めて海鮮料理は、安全に食べられる日本に生まれてよかったと思います。
――お酒も飲まれますか?
仲村:滅茶苦茶好きで、ビールもワインも、ウィスキーも焼酎も何でも飲みます。もう美味しいご飯とお酒があれば最高です。
――お酒の一番の失敗談は?
仲村:ここで言えないような失敗もありますが……(笑)。言える範囲であれば、飲み過ぎて立てなくなり、友達におんぶして家まで送ってもらったこともありますね。今は『SideM』の人や事務所の人ともたまに飲むことがあります。
――特技が作曲だそうですが、これまでどんな活動をされていたのでしょうか?
仲村:ギターで曲を作って、自分でボーカルもしています。ただバンドではなく「仲村宗悟」として活動していて、ライブの時はサポートメンバーとしてドラムやベースに入ってもらっていました。現在はライブ活動はしていませんが、先日、事務所のイベントでオリジナルの曲を歌わせて頂く機会はありました。
――好きなアーティストは?
仲村:洋邦問わず聴いているのでたくさんいますが、The Policeのスティングさんとか、スコットランドのKT Tunstallさんとか。邦楽だとチャットモンチーさんや斉藤和義さん、奥田民生さん辺りでしょうか。スピッツさんの『ハチミツ』というアルバムは、兄からもらって、それからずっと好きで聴いていました。あれはベスト盤ではないですが、ベストと言えるような内容ですよね。
――もうひとつ、特技として「スポーツ(サッカー以外)」とあります。
仲村:とにかく駄目なんですよ、サッカー。僕は動くのが大好きなのに、サッカーだけはいつやってもセンスがない(笑)。足先でボールをコントロールするのが難しいんですかね……中学からやっていたハンドボールは、手でボールを扱うから大丈夫だったんですけど。学生時代はほかにも陸上の試合に三段跳びの選手として呼び出されることもあって、運動は得意なほうでした。
――ほかに趣味は?
仲村:ゲームが好きですね、特にアクションとRPG。『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』シリーズはほとんどやっていますね。
――両シリーズで特に好きな作品は?
仲村:今、一番気になるのはリメイクが発表された『ファイナルファンタジー7』です。プレイステーション版は何回もクリアしましたし、『インターナショナル』もスピンオフ作品もプレイしています。リメイクは絶対にプレイします。『ドラゴンクエスト』だと、『III』も『V』も『VI』も好きですが……一番はやはり結婚がある『V』です。
――ビアンカとフローラ、どちらを選びましたか?
仲村:「フローラとビアンカ、永遠の悩み」みたいに言われることもありますが、僕は絶対にビアンカです。だってフローラは、主人公と結婚しなくてもアンディと結婚するんです。でもビアンカは結婚しないと自分の村に戻って、ずっと独身を貫くんですよ。一度、結婚前にセーブしてフローラと結婚してゲームを少し進めましたけど、心が痛くて絶対に耐えられません!
――ゲームに対して並々ならぬ思い入れがあるのがわかりました(笑)。今後、出演したい作品やジャンルは?
仲村:ゲームだとRPGで、自分で演じたキャラクターを選んでプレイしたいですね。あとアニメだとロボットアニメに憧れます。『天元突破グレンラガン』の兄貴とか、超かっこよかったですよね。
――今後、どういう声優を目指したいですか?
仲村:今の声優さんは、歌ったり、踊ったり、テレビ番組に出たりと声以外のお仕事もしますよね。僕も声という枠にとらわれず、自分の中の可能性を色々と探しながら成長していきたいです。そして、いずれは“仲村宗悟”にしか表現できないものを表現したいです。
――『SideM』のほうで実現したいことは?
仲村:7月に『アイドルマスター』が10thライブを西武ドームでしましたが、『SideM』でもあの舞台に……って、なんか誘導尋問じゃないですか(笑)。でも僕達も『SideM』をやっているときはアイドルとして本気でやっているので、これを続けていって、いずれあの場所に立ちたいです。
――ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!
仲村宗悟
◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)
取材・文=はるのおと、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」