犬が伊勢参り!? 忠犬・ハチの珍道中を描くワンコ版・東海道中膝栗毛『ハチ参る』

マンガ

公開日:2015/9/25

    ハチ参る

江戸時代、街道をいく1匹の犬。名をハチと申します。
ケガをした主人のため、木札と路銀を首に引っさげて
江戸から伊勢を目指すハチは、優しく、とても賢いけれど、臆病なのが玉にキズ!
旅先で出会う人々に支えられた珍道中、波乱万丈な予感…。

 2015年9月25日(金)に、コミック『ハチ参る』の1巻が発売された。江戸時代、街道をいく1匹の犬・ハチの、笑いあり涙ありのケナゲな旅日記は、まるでワンコ版・東海道中膝栗毛だ。

 良く出来た落語のように、ポンポンと行き交うテンポの良い会話。旅ものならではの、様々な土地で出会う様々な人々。4コマ1本ずつちゃんとオチを付けながら、なおかつ5ページの短編としてまとまっている。

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    ハチ参る

 主人公ハチの魅力的なキャラクターもたまらない。かしこく優しく義理人(?)情に熱いヤツ。犬っぽくないハチだが、「やっぱり犬なので」本能には逆らえない。頭がいいのか悪いのか… 想定外のリアクションとモノローグも必見だ!

    ハチ参る
    ハチ参る
    ハチ参る
    ハチ参る

 大の犬好きで、愛犬・ナナっちとのワンダフルな生活をペットコミック・エッセイとして描いてきた遠藤ならではの、癒されホンワカしつつもプッと笑える物語。ハチとともにお伊勢参りの旅を楽しもう。

■『ハチ参る』壱
著:遠藤淑子
価格:667円(+税)
発売日:2015年9月25日(金)
発行元:秋水社
発行/発売:大都社

遠藤淑子
北海道根室市出身。同人誌活動を長く行っていたが、1985年、『別冊花とゆめ』秋号掲載の「慶長スラップスティック」でデビュー。大の犬好きで、『ヤングアニマル嵐』では犬エッセイ漫画『犬ぐらし』を連載。2015年現在は、なごめるホストクラブを描いた『なごみクラブ』、遥かな未来を舞台に、自身の存在意義を探して主人公が旅を続ける壮大なSFファンタジー『プラネット』等を連載中。