食べたい時に食べられる“作りおきスイーツ” ブラウニー、ラスク、栗ようかん【作ってみた】
公開日:2015/10/3
先日発表された、第2回「料理レシピ本大賞 in Japan」。数々の人気レシピ本がエントリーする中、お菓子部門で見事大賞を勝ち取ったのは、『作りおきスイーツ 一度作ればまいにちほっこり。戸棚の奥のとっておき。』(主婦の友社)。本書には、焼き菓子、和菓子、ジャムやコンポートなど120の作りおきレシピを掲載されている。
常備菜やジャーサラダなどの人気からも分かるように、作りおきレシピはやはり魅力的。材料にもよるが、手作りは市販のものに比べて余計な添加物が入っておらず、安心して食べられるのも嬉しいところ。できることなら、毎日手作りのものを食べたい、食べさせてあげたい、という人も多いだろう。
しかし、忙しい毎日の中でいつも手作りにこだわる、というのは難しい。特にお菓子は、時間や手間のかかるものが多く、「食べたい」と思ってから作るのは大変だ。そんな時に重宝するのが、本書の“作りおきスイーツ”。時間があるときに作っておけば、甘いものがほしくなった時や、急な来客、急なお誘いがあった時にも、手作りスイーツを出すことができる。そこで、筆者もそんな楽しい作りおき生活を始めるべく、“作りおきスイーツ”に挑戦してみた。
■「ブラウニー」(P.62~63) ※保存:冷蔵庫で一週間
当日はふんわり、翌日以降はしっとりのブラウニー。刻んだチョコとバターを湯煎で溶かし、卵と牛乳、薄力粉とベーキングパウダーを加えて混ぜる。あとはクッキングシートを敷いた型に流し込み、刻んだナッツを散らして焼くだけ。しっとりとしたチョコ味の生地にナッツがアクセントになっていて、万人受けしそうな味。バットで作って、そのままラップをかけて冷蔵庫で保存できるのも嬉しい。
食べやすいサイズにカットしておけば、友人の家に遊びに行く時も、人数に合わせてさっと持っていくことができる。可愛いピンやレースペーパー、ペーパーナプキンは100均にたくさん売っているので、いくつか買っておくと便利。ハロウィンが近いので、ハロウィンっぽいものを使ってみた。
■「ラスク」(P.66) ※保存:常温で一週間
バターとグラニュー糖を塗ったフランスパンを、カリカリに焼くだけの簡単スイーツ。瓶やタッパー、ジップロックなどに入れておけば、いつでもつまむことができる。水分がないので持ち寄りにも最適。ラッピング用の袋に入れて、おすそ分けしよう。
ラスクは、オーブンがなくてもオーブントースターで作ることもできる。設定可能な場合は低温に設定して、アルミホイルをかぶせてじっくりと水分を飛ばすだけ。
保存の際は、水分がつかないように完全に冷ますのが大切。熱いうちに容器に入れてしまうと、水滴がついてしまうので注意しよう。
■「栗ようかん」(P.118) ※保存:冷蔵庫で一週間
最後は、この時期にぜひとも作りたい和菓子、栗ようかん。かんてんに塩、砂糖を溶かし、容器に移して粗熱を取り、栗を散りばめて冷やせば完成。
たまには切り分けた栗ようかんを懐紙に乗せ、黒文字でいただくのも楽しいもの。抹茶を点てて一緒に出せば、来客の際にも喜ばれそう。
抹茶は、茶筅とお茶碗さえあれば点てられるので、茶筅を買っておくとティータイムの幅が広がる。お茶会を開くわけではないので、お茶碗は100均に売っているそれっぽいもので問題ない。点てられて飲めればOK。
作りおきをした結果、コンビニやスーパーへ行った時、ついついスイーツを買ってしまう、ということもなくなった。「冷蔵庫に、棚に、手作りのあれがある!」と思える生活は、それだけで気持ちが豊かになる。
『作りおきスイーツ 一度作ればまいにちほっこり。戸棚の奥のとっておき。』には、他にもたくさんの作りおきスイーツや、その楽しみ方、ラッピング方法などが掲載されている。普段ついついスイーツを買ってしまう人や、持ち寄りパーティーやおもてなしが好きな人、楽して手作りスイーツが楽しみたい!というは、ぜひこの作りおき生活を始めてみよう!
文=月乃雫