「高木美佑」声優インタビュー&撮り下ろしグラビア【声優図鑑】
更新日:2015/10/5
編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第86回となる今回は、アニメ『Wake Up, Girls!』で岡本未夕役、『ハッカドール THE あにめ~しょん』でハッカドール1号役を演じる高木美佑さんです。
――撮影はいかがでしたか?
高木:まだ夏の終わりなんですけど、涼しくてビックリしました。まだ秋服を買ってないのに!
――普段はどんな服を着られますか?
高木:今日は撮影だからガーリーで大人っぽいものですけど、リハだけだと小学校の夏休みみたいなジーパンにトップスだけみたいなこともあります。服はラフォーレ原宿とか新宿のルミネエストとか、色々なものが入っている所で買うのが好きですね。
――続・劇場版『Wake Up, Girls! 青春の影』はどんな作品ですか?
高木:Wake Up, Girls!という仙台のアイドルグループの奮闘が描かれたテレビシリーズの続編で、今回はメンバーが東京に進出する話です。そこでまた壁にぶち当たるのですが……『Wake Up, Girls!』はほかのアニメに比べて上手くいかない場面も多い気がしますが、そこで頑張るメンバーの姿から人間らしさを感じられるのが魅力だと思います。
――演じられる岡本未夕はどんなキャラクターですか?
高木:明るいし前向きで、キラキラした子です。続・劇場版でも岡本未夕ちゃんは原宿とかに行って純粋に楽しんでいて。私は引っ込み思案だし、そんなに似ていないんと思っているのですが、ほかのメンバーには「似てるんじゃん」、「いつも楽しそうじゃん」って言われます(笑)
――続・劇場版の収録はいかがでしたか?
高木:メンバーとも付き合いは長いですが、みんなほかの現場で得たこともあったのか、最初よりスムーズにいったし、それぞれのキャラクターに理解も深まって臨めました。ずっと暖かく見守ってくださっている日高のり子さんや浅沼晋太郎さんからも「よかったね」と言って頂けて。あと『Wake Up, Girls!』の現場は差し入れが多く、みんなで賑やかに食べているのですが、こないだ金箔が付いた豪華な信玄餅があって。山梨でしか買えないそうなんですが、美味しかったです!
――Wake Up, Girls!は夏にツアーもされていました。特に覚えている公演はありますか?
高木:回を重ねるごとによくなっているのと、聖地のパワーもあってか最後の仙台はお客さんも含めて熱がこもったステージになったと思います。アンコール後にダブルアンコールまで頂けて……その場では出られませんでしたが、ビックリしたし、うれしかったです。そのぶんは冬のイベントでお返しします。
――仲のいいメンバーは?
高木:青山吉能は仲がいいですね。同い年だし、オタクだし(笑)
――それ以外で仲のいい声優さんはいますか?
高木:まだあまりいないですね……仲がいいというより憧れているになりますけど、『Wake Up, Girls!』でご一緒したかと*ふく(加藤英美里さんや福原香織さん)のおふたりは、ラジオとか聴いていてもお互いに助け合っていてすごいと思いました。あと『ハッカドール』で柚木涼香さんもご一緒していますが、小柄なのにあんな迫力のある声が出るんだ、と感動しました。
――そのハッカドールは10月からアニメ『ハッカドール THE あにめ~しょん』として始まります。まずハッカドールが何か教えてください。
高木:ハッカドールはニュースアプリです。そのアプリ内にハッカドール1号、2号、3号というパーソナルエンタメAIがいて、彼女たちがニュースを取ってくる、という設定です。ただニュースと言ってもオタク向け専門なので、私もめちゃめちゃ重宝しています(笑)。ウォッチリストというのがあって、好きな作品や自分の名前を登録しておくと、すぐにニュースを知れて便利なんですよ。
――アニメはどんな内容になりますか?
高木:ハッカドールちゃんたちが色んなことを捗らせるためにどこかへお手伝いに行くというドタバタギャグです。10分アニメですけど、短く感じないくらい内容が濃いです。
――岡本未夕もハッカドール1号もどちらも明るいキャラクターです。やはりそういう声が得意ですか?
高木:そうなのかもしれませんが、個人的にはもう少し落ち着いた、ほんわかした幼い子もやってみたいです。以前にアプリで演じたときにすごくしっくりきたので。
――ブログを拝見していると本当にオタクで、コミケも行かれているようですね。
高木:中学のころ、『東方星蓮船』が出るタイミングで初めて行きました。昔はHNに十六夜って付けちゃうくらい咲夜が好きで……アイタタタ(笑)。私も中学のころは始発で行っていましたが、田中美海も同じく始発で行ったことがあるそうです(笑)
――そんなコミケにこの夏はハッカドールのお仕事で行かれました。
高木:ビックリですし、それでも戦利品を求めて買い物に行かせて頂いてありがたかったですね。どうしてもニトロプラスさんのブースに行きたくて、タオルを掛けてゲームしながら外で2時間並んでいました。今回は一般に行けなくて悔しかったです。
――不躾な質問ですが、今回はおいくら使いましたか?
高木:2万円弱くらいかな……私はそんなもんです。最近は貯金しようと思って、買うものも厳選しました。
――特に好きな作品はありますか?
高木:中学のころはアニメを週に10本くらい観て、夜は『東方』をしてと廃人みたいな生活をしていました。ゲームは色んなジャンルをプレイします。アクションゲームやノベルゲーム――『リトルバスターズ!』や『ひぐらしのなく頃に』、『Fate』といったシリーズは大好きですし、乙女ゲームも少しプレイしました。
――そんな乙女ゲームの主人公は演じてみたいですか?
高木:いや~~~恥ずかしくないですか?(笑) 色んな人に言い寄られて「選べないよ!」ってなりそうですし。逆に男性向けゲームのヒロインのひとりのほうがやりたいです。私、『ソードアート・オンライン LOST SONG』のオリジナルキャラクターを演じさせて頂いたんですが、「まさか私がキリト君と親しくなれるなんて」とうれしかったです(笑)
――声優になろうと思ったきっかけは?
高木:昔から『けいおん!』を観てギターを買ったり、『咲』を観て麻雀にハマったりと影響されやすいんです。それでオタク友達が「声優ってすごいよね」と言っていたのを聞いているうちに、漠然と憧れ始めたのが最初です。そうするうちにWake Up, Girls!のオーディションを受けることになって。まさか私が受かるとは思っていませんでしたが、思い切って受けてよかったです。
――実際に声優になってみて、いかがでしたか?
高木:本当に色んな仕事があるんだと改めて実感しました。演技だけでなく、歌って踊って、ラジオをしたり、ニコ生をしたりと幅広いです。あと私は『東方』のアレンジなどを聴くのが大好きなんですけど、ハッカドールのレコーディングを担当されたかたが『Bad Apple!!』を作ったかただと伺って、もうすごく驚きました。夢のような世界ですね。
――目標にしている声優は?
高木:田村ゆかりさんでしょうか。声優としてもすごいし、ライブもひとりであんなにやっていて。私もあんな風にいつまでもかわいくありたいです。
――最後に、声優としての夢を教えてください。
高木:今も色んなことを全力でやらせて頂いていますが、今後、さらにアニメやゲームで演じられる機会が増えるよう演技面を磨いていきたいです。アニメに影響を受けて声優になった私みたいに、いずれはそんな子を生み出すような影響力のある作品に出たいですね。
――ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!
高木美佑
◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)
取材・文=はるのおと、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」