キスマイ玉森「自分でもキュンキュンした」ハニカミつつも映画初主演作に自信あり
映画 公開日：2015/10/16
「図書館戦争」シリーズ、『県庁おもてなし課』『空飛ぶ広報室』などで知られるベストセラー作家・有川浩。相次いで作品が映像化され、2015年10月10日（土）からは映画『図書館戦争 THE LAST MISSION』が公開されており、『植物図鑑』も来春頃公開予定だ。そして、2015年11月21日（土）より公開されるのが、累計88万部を超えるロングセラー恋愛小説『レインツリーの国』。本作は、「図書館戦争」シリーズの第2弾『図書館内乱』の作中に登場する、架空の恋愛小説を実際に作品化したものである。
公開に先立って、完成披露上映会が2015年10月15日（木）、TOHOシネマズ新宿にて行われ、主人公・伸（しん）こと向坂伸行役を演じた玉森裕太（Kis-My-Ft2）、ヒロイン・“ひとみ”こと人見利香役の西内まりやをはじめとする豪華キャスト陣、三宅喜重監督、原作者・有川浩らが登壇した。
本作が映画初主演となる玉森。「素直に嬉しかったですが、不安や緊張も大きかったです」と主役に抜擢された際の心境を語り、完成した作品を観た感想を聞かれると、「自分で観るのは少し照れ臭かったですが、本当にキュンキュンしました！ 心がとてもあたたまるし、（伸とひとみが）羨ましいなあと思いました（笑）」と、ハニカミながら答えた。有川も、「自分が書いたものなので手の内は分かっているんですが、思わずほろっとしてしまい、楽しませていただきました。本当に温かい素敵な作品です」と原作者から観ても素晴らしい仕上がりであることを語った。
一方、西内は本作でスクリーンデビューを飾る。母親役を演じる麻生祐未は、「撮影の時は緊張しているのかなと感じることもありましたが、完成された作品を観たら、あれは全て計算されたお芝居だったのでは？と思うほど自然で、すごい人だなと感じました」と大絶賛すると、西内は「いやいや、そんなことないです！ かなり緊張していました！」と恐縮。
そんな麻生が大絶賛する西内が演じるのは、高校時代の事故で感音性難聴になって以来、長い髪で補聴器を隠し、自分の殻に閉じこもっているという難しい役どころ。西内は、「ひとみの悩みや心の変化をどう表現していくかが難しかったですが、とにかく丁寧に演じることを心がけました」とコメントした。
また、玉森は本作で関西弁に初挑戦！ 「25年間ずっと標準語だったので、（標準語が）なかなか抜けず、細かいイントネーションとか、抑揚が難しかったです。（イントネーションが）ここで上がって、ここで下がって、ここで強く…と、まるで英語の勉強をしているような感覚でした」とかなり苦戦したことを明かした。関西出身の三宅監督が、「エセ関西弁を聞くとイラッとして、直したくなるんですよね。だからそこはこだわりました」と語ると、玉森は、「現場でも関西弁指導の方が傍にいてくださって、一言でも間違えるとやり直しましたね」と振り返った。三宅監督の他、玉森演じる伸の父親役の大杉漣も関西出身ということで、アドバイスを受けたという。
玉森の関西弁に対して有川は、「濃すぎないリアルな関西弁だと思いました。お見事です」と称賛。西内も、「すごくナチュラルで、関西（出身）の人だと思っていました。違和感がなかったし、怒る芝居でも関西弁でつまることはなくて、やりやすかったです」と話すと、玉森は「撮影中にもそう言われて、嬉しかったんですけど……」と照れ笑いを浮かべた。すると西内は、「でも撮影終わってからお会いすると、標準語なので伸さんじゃないな、寂しいなっていう思いがちょっとあって…。伸さんにすごく会いたいなって思いますよね」とムチャぶり。「ちょっと待ってくださいよ！ もう（撮影は）終わったんですよ！」と玉森は必死に抵抗するが、「いやいや、これからが始まりですよ！会場の皆さんに、ぜひ伸さんに会っていただきたいんです！」と西内の勢いにおされ、考えた末に「好きやで」と関西弁を披露。ファンからは悲鳴にも近い歓声が沸き起こった。
終盤で最近ときめいたことを聞かれると、西内は、“六ツ葉”のクローバーをファンにプレゼントされたエピソードを挙げ、「16万分の1の確率で存在するらしくて、奇跡って本当にあるんだなって。そのいい運気が回ってるので、この映画もきっと幸せに包まれるんじゃないかなと思います」と語った。一方玉森は、「最近料理を始めまして、そんな自分にときめいてました（笑）カレイの煮付けとか作りますよ」と自画自賛。最後には「心温まる作品になっているので、作品を観て、家族、友達、友達の友達、その友達にもたくさん宣伝して、盛り上げていただけたらと思います」とメッセージを送った。
映画『レインツリーの国』は2015年11月21日（土）より全国ロードショー。
配給：ショウゲート
（C）2015「レインツリーの国」製作委員会
