真のファンは暗記必須!? 『スター・ウォーズ』の名言【エピソード5編】
更新日:2015/11/4
12月18日の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開まで、あと2か月を切りました!
『スター・ウォーズ』ファンの皆さん、新作に直結するストーリーである「旧三部作」の復習は、もう十分できましたか!?
前回の記事で紹介した、コアな復習法「各キャラクターの名言を、原文(英語)で言えるようになる」ですが、今回はファンの間でも特に人気の「エピソード5/帝国の逆襲」の名言を紐解き、ジェダイの心得、親子の愛憎といった、『スター・ウォーズ』シリーズの根幹に触れてみましょう!
(ストーリーのネタバレが登場するので、原作を知らない人は注意!)
もちろん、英語が苦手という方のために、今回も、自他ともに認めるスター・ウォーズファンであり、大好評発売中の『CD付 スター・ウォーズの英語』シリーズで翻訳・英文解説をされている、カリスマ英語講師の安河内哲也氏に、英語名言の解釈法をお聞きしました。本書で掲載されている、スター・ウォーズファンご用達のアーティスト、ブライアン・ロッド氏のアートワークと共に紹介します!
◆スター・ウォーズ/エピソード5の英語名言 その1
You like me because I’m a scoundrel. There aren’t enough scoundrels in your life.
オレが悪党だから好きなんだろう。君の人生には、悪党が足りないんだよ。
――ハン・ソロ
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード5[帝国の逆襲]』-P64)
ハン・ソロとレイア姫の間に恋が芽生えていく、印象的なシーンです。
このセリフは、レイア姫の「あなたが悪党みたいに振るわなければ、いい人かもしれないけれど…」というセリフに、ハン・ソロが答えた際のセリフです。scoundrel は「悪党」という意味で、「これまで出会った男性とは違ったタイプだから、君はオレのことが好きなんだよ」と伝えているのです。
◆スター・ウォーズ/エピソード5の英語名言 その2
Search your feelings, Load Vader. You will know it to be true.He could destroy us.
自らの心を探ってみるがいい、ベイダー卿。それが真実だとわかる。ヤツは我々を滅ぼすこともできるだろう。
――皇帝
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード5[帝国の逆襲]』-P67)
銀河帝国の皇帝パルパティーンの初登場シーンでのセリフです。
ここで注目したい単語は、一見おなじみの could です。これは can の過去形ですが、「~しうるであろう」という、推量の意味の助動詞として使われています。このcould は、「~できた」という意味より、会話の中で頻繁に登場するので、ぜひ覚えておきましょう。
◆スター・ウォーズ/エピソード5の英語名言 その3
A Jedi uses the Force for knowledge and defense, never for attack.
ジェダイはフォースを知恵と防衛に使うのじゃ。攻撃に使ってはならん。
――ヨーダ
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード5[帝国の逆襲]』-P75)
エピソード5のいちばんの見せ場は、やはりヨーダがルークをジェダイとして指導する場面ですよね。本エピソードで、ヨーダは数々の名言を残します。
このセリフは、ジェダイが何者なのか、フォースが何であるのかが明確に示されています。注目してほしいのは冒頭の a Jedi で、the Jedi ではなく a を使っている点。
a Jedi は、「多数いるジェダイの中の典型的な1人」を指し、「誰を選んでも同じ特徴がある」、というニュアンスが出ます。一方の the Jedi では、「そのジェダイ」となり、ある特徴を持った「特定のジェダイ」を指すのです。
ここでヨーダは、「ジェダイなら誰でもフォースを知恵と防衛に使う」とルークに教えるため、「a Jedi = ジェダイというものは誰しも~」と言っているのです。
◆スター・ウォーズ/エピソード5の英語名言 その4
The Force is with you. But you are not a Jedi yet.
フォースは共にあるな。しかしお前はまだジェダイではない。
――ダース・ベイダー
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード5[帝国の逆襲]』-P113)
ジェダイとしての修業を積んだルークが、ついにベイダーと対決する場面でのセリフです。not ~ yet は、「まだ~ではない」という意味。
ルークは、フォースの予知能力でハン・ソロたちが苦しむ映像を見て、修業の途中で駆け付けたのです。ダース・ベイダーは、ルークの技の未熟さからそのことを察知し、このセリフを投げかけたのです。ここでも「a Jedi」が出てきているのも要チェックです!
◆スター・ウォーズ/エピソード5の英語名言 その5
Join me, and together we can rule the galaxy as father and son.
仲間になれ。そして共に父と子として、この銀河を支配するのだ。
――ダース・ベイダー
(『CD付 スター・ウォーズの英語 エピソード5[帝国の逆襲]』-P114)
スター・ウォーズファンを震撼させた、I am your father. に続き、ダース・ベイダーがルークをダークサイドへ引き込もうとするセリフ。
rule は、「規則(ルール)」でおなじみの単語ですが、「支配する」という動詞としても使われます。興味深いのは、as father and son 「父と子として」というひと言で、皇帝を退け、親子で支配するという野望をちらつかせていること。
ルークはもちろんこれを拒否しますが、ダース・ベイダーの本心が垣間見られるひと言かもしれません。ルークはもちろんこれを拒否しますが、ダース・ベイダーの本心が垣間見られるひと言かもしれません。
複雑なストーリーが魅力の[エピソード5/帝国の逆襲]だけあって、難易度が高いながらも深いセリフが多く飛び交いますね。新作『フォースの覚醒』では、どんな人間模様が描かれるのでしょうか!?次回は、旧三部作のクライマックス、[エピソード6/ジェダイの帰還]のセリフを紐解き、新作につながるストーリーに迫ります!
安河内哲也 / 各1,600円+税
ルーク・スカイウォーカーを中心に、銀河に自由をもたらすための戦いを描いた『スター・ウォーズ旧三部作』を、公式の最新アートワークと英語で読み解く、ファン必携のシリーズ。
『CD付 スター・ウォーズの英語 [エピソード4 新たなる希望]』
『CD付 スター・ウォーズの英語 [エピソード5 帝国の逆襲]』
『CD付 スター・ウォーズの英語 [エピソード6 ジェダイの帰還]』
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