貞子も恐れる”ぼぎわん”とは…? 第22回日本ホラー小説大賞『ぼぎわんが、来る』のPV解禁!
更新日:2017/11/17
1994年に設立され、今年で第22回を迎えた日本ホラー小説大賞。過去の受賞作家には、坂東眞砂子氏や岩井志麻子氏、貴志祐介氏、恒川光太郎氏など、現在小説界で活躍する作家ばかり。そして今年大賞を受賞したのは、澤村伊智氏の『ぼぎわんが、来る』だ。
幼少時より怪談、ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂作品を敬愛する澤村氏。大学卒業後、出版社に入社し、その後フリーライターに転身。仕事の合間に小説も執筆するようになるが、なんと長編に挑戦したのは、本作が初。だが、そんなことを感じさせない巧妙な語り口と物語構成によって、最終選考・予備選考ともに全選考委員が賞賛し、かつてない満場一致での受賞となった。
「文句なしに面白いホラーエンタテインメントである。」綾辻行人氏
「大当たりだった。選考をしながら早く先を読みたくてならない作品は稀有。」貴志祐介氏
「恐怖を現在進行形で味わうことができます。迷わず大賞に推しました。」宮部みゆき氏
本作のポイントは、なんといってもタイトルにも名が出てきている”ぼぎわん”という得体の知れない化け物。幸せな生活を営んでいた一家が、”ぼぎわん”によって生活が一変する。果たしてこの正体とは何なのか、魔の手から逃れることはできるのか、スピード感満点で一気にその世界観に引きずり込まれていく。
そしてついに2015年10月30日(金)に単行本が発売! これを記念しPVが公開されたが、なんとそこには『リング』の貞子、そして貞子の生みの親である鈴木光司氏が出演しているのだ!
今後、“ぼぎわん”が貞子のように日本中を震撼させる存在になるだろう、ということで実現した今回のコラボ。ダ・ヴィンチニュース編集部では、PV撮影に潜入することに成功! 絶対に見ることができない貞子のオフショットを特別に公開しよう。
出番待ちする貞子。なんだか緊張しているよう。
こうして見ると思ったよりも怖くない…?
撮影が始まると、さっきまでの緊張した様子はどこへやら…。
前言撤回! 貞子、怖い! 怖すぎる!
貞子が向かってくる位置にいたので、恐怖のあまり思わずカメラを持つ手が震える…。
カットがかかり、仕上がりを入念にチェックする貞子
ここで鈴木氏が登場。貞子に会うのは久々だったようでわが子に会えて嬉しそうな表情を浮かべていた。一方、貞子は唯一恐れる相手だけに、再び緊張感が…。
監督も含め、じっくりと打ち合わせをする貞子。本番が始まると鈴木氏と息の合った掛け合いを見せてくれた。
無事撮影を終えた、鈴木氏と貞子、そして撮影を見に来ていた澤村氏から一言ずついただいた。
「ついに貞子を脅かす“恐怖”が現れた。」鈴木光司氏
「…ぼぎわん…恐ろしい子ッ!」貞子
「貞子とコラボなんて光栄です…。このような機会を作ってくださりありがとうございました。」澤村伊智氏
鈴木氏と貞子からもその恐怖をお墨付きされた、”ぼぎわん”。ぜひご自分でその正体を確かめてみてはいかがだろうか。
■『ぼぎわんが、来る』
著:澤村伊智
価格:1,600円(+税)
発売日:2015年10月30日(金)
仕様:四六判上製/352ページ
ISBN:978-4-04-103556-6
出版社:KADOKAWA
■あらすじ
それが来たら、絶対に答えたり、入れたらあかんて――。
幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。
取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。
その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。
一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?
愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。
はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか……。
⇒『ぼぎわんが、来る』特設サイト