割と身近だけど詳しくは知らない…カモについて学べる一冊が登場

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/17


 2015年11月2日(月)に発売された『決定版 日本のカモ識別図』は、日本で見られるカモの全種を初心者でも識別できるように、わかりやすい解説が付いた図鑑だ。また、種の識別だけでなく、年齢や性別など、さらに一歩進んだ識別の手ほどきになることを目指して構成されている。

 巻頭には、初心者でも使いやすいようインデックスページが設けられ、すべての種の♂♀のイラストと簡単な解説で、まず大まかな目星をつけられるようになっている。

 種のページは、解説・分布図、イラストページ、写真ページなど、多角的に詳しく識別のノウハウを学べる。前半に“水面採餌ガモ類”、後半に“潜水採餌ガモ類”を配置し、それぞれの末尾には雑種も取り上げている。さらに、♀や幼鳥の識別が特に難しい、コガモとアメリカコガモ、ヒドリガモとアメリカヒドリについては、両種を比較しながら識別を詳しく解説するページも。

advertisement

 掲載されている種は、日本国内に生息、または観察例があると思われるカモ類46種に、絶滅種のカンムリツクシガモ、及び未記録のメガネケワタガモを加えた48種。美しいイラストと写真入りのこの1冊があれば、カモ観察のすべての場面に対応できるだろう。

■『決定版 日本のカモ識別図
著:氏原巨雄、氏原道昭
価格:3,500円(+税)
発売日:2015年11月2日(月)
仕様:A5変形判/304ページ
出版社:誠文堂新光社