見ても読んでも楽しい“パン本”の決定版―代々木上原の人気店「カタネベーカリー」の全アイテム紹介

食・料理

公開日:2015/11/15


 2002年に代々木上原の住宅街にオープンした小さなパン屋「カタネベーカリー」。地元住民に愛され、週末には行列ができる人気店がはじめて本を出版した。2015年11月5日(木)に発売された『毎日のパン』は、「カタネベーカリー」で販売されている全アイテムを収録した“パンカタログ”だ。


 毎日食べても飽きないパンを、毎日コツコツ作り続ける。そんな日々の中から生まれたパン、サンドイッチ、焼き菓子、季節限定商品など150種類を収録。オールカラーの写真と丁寧な解説により、そのおいしさを余すところなく伝える。カフェで提供されているパンメニューのレシピも紹介。コンパクトサイズのパン図鑑としても使うことができる。



 また、店主夫妻のコラムも収録。そこには個人で店を続ける秘訣、スモールビジネスへのヒントがもりだくさん。なによりも、仕事を続けることの意味と大切さがいきいきと浮かび上がってくる。

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「駅前ではなく住宅地でやっていきたいと思っていました。地域の人に「私のパン屋」と感じてもらえるようなお店にしたかったからです」

「パン屋をやっていていちばんよかったと感じるのは、一生懸命仕事をしていることによって、もともと何者でもない僕らが地元の人たちに受け入れてもらえること」

「一度食べたら忘れられないパンを作るというよりは、毎日食べたいパンを作りたいと思っています」


 『毎日のパン』は、ただのパンカタログではなく、地元の住民に愛される「カタネベーカリー」店主夫妻の愛情がこもった、見ても読んでも楽しい「パン本」の決定版だ。

■『毎日のパン
著:カタネベーカリー
価格:1,400円(+税)
発売日:2015年11月5日(木)
仕様:B6変型判/ソフトカバー/オールカラー136ページ
出版社:アダチプレス

カタネベーカリー
2002年11月、東京・代々木上原の住宅街にオープンした小さなパン屋。店主夫妻は当時28歳。飲食店のないエリアにゼロから店を作った。2007年から地階でカタネカフェも営業。毎朝2時半から生地を仕込み、7時に開店。地元住民の定番店であり、週末には行列ができる人気店。現在のパンブームを牽引する一軒で、雑誌のパン特集の常連である。おいしさはもちろん、手頃な価格、店主夫妻の実直な人柄も人気の秘訣。ブルーボトルコーヒーへのパンの提供、「ほぼ日」イベントへの参加など活動の場を広げている。東洋経済オンラインの記事によれば「コーヒーに合う『完璧な一枚』を見つけるために、フリーマンCEOは多くのパンを取り寄せてブラインドテストを実施」し、カタネベーカリーのパンに決めたそうだ。(「ブルーボトルが選んだパン屋は何がすごいか」)。
⇒カタネベーカリーFacebook