貼ってから見るか、見てから貼るか?『STAR WARS』新キャラ&メカのシールで想像と妄想を爆発させよ!

映画

公開日:2015/11/25

 2015年12月18日の金曜日、午後6時30分から日本中で一斉に公開される映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。しかし公開まで1ヶ月を切ったにもかかわらず 、未だに作品に関する情報が断片的で、どういうキャラクターがいて物語はどんな設定なのか、果たして敵は誰でどんな組織なのかなどわかっていないことがとても多い。大量の情報が氾濫する現代でここまで情報が伝わって来ないというのは、逆に不安になってしまうほどだ。

 しかしインターネットが一般に普及し始めた20年前くらいまでは、情報というのは雑誌やテレビ、ラジオなどから細切れに知ることしかできなかった(しかも自分から能動的に情報を取りに行かないとほとんど何も入ってこない)。その漏れ伝わってきた情報を大事に脳内へ保存し、情報がアップデートされるたびに想像を膨らませ、増幅に増幅を重ねた妄想で頭をいっぱいにして、はち切れんばかりの期待を胸に公開を心待ちにしたものだ。なので映画館で受ける衝撃ははかり知れず、予想だにしなかった展開に「マジか!」と驚くことしきりだった。

advertisement

 想像や妄想している時間というのはとても楽しい。誰にも邪魔されず、仕入れた情報をもとに己の想像力で発展させ、妄想した場面を頭の中で思い浮かべて好きなように物語を展開し、さらには「このキャラクターにはこんな技」「このマシンにはこういう武器」といった設定さえも自由だ。そしてこれは想像力を高め、新たな物語を生み出すためのトレーニングにもなる。小説家や脚本家、漫画家、映画監督など、クリエイターと呼ばれる人たちがそうしたことを子どもの頃からやっていた、というのはインタビューなどで幾度も見聞きしたエピソードである。

 ということで、現代社会では貴重になった「想像」と「妄想」をする機会となりそうな『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開。その良き相棒になってくれそうなのが、『STAR WARS フォースの覚醒 シールコレクション』(ポプラ社)だ。登場人物やメカなど全505種のシールが2セット、計1010枚 が1冊に収められている。本書には宇宙船内や宇宙空間、砂漠、爆発シーンなどが描かれた背景がついているので、そこに想像と妄想の趣くままに貼り付け、自分なりのストーリーやシーンを手軽に作り上げることができる。シールはリアルなタッチのものからアメコミ風なイラスト、線画や図案化されたもの、さらにはシルエットを効果的に使ったものや、サイズも20センチを超える大きなものから2センチほどの小さなものまで様々なタイプが揃っている。同じシールが2セットあるので、1セットは映画公開前の予測、もう1セットは公開後の復習のために使うのもいいだろう。

 ちなみに本書のシールには個別の名称が記されているものがある。人物が「レイ」「フィン」「ポー」「キャプテン・ファズマ」「カイロ・レン」「ストームトルーパー」、ドロイドが「C-3PO」「R2-D2」「BB-8」、メカが「ミレニアム・ファルコン」「Xウイング」「ポーのXウイング」「タイ・ファイター」「カイロ・レンのシャトル」「レイのスピーダー」「スター・デストロイヤー」の以上16種類だ。この登場人物や乗り物がどんなシーンで登場するのかを想像して貼り付けるも良し、また持ち物に貼ってスター・ウォーズファンをアピールするも良し、自分なりの構図や使用法で独自の世界観とイマジネーションを爆発させてほしい。

 1977年、映画『人間の証明』(原作は森村誠一の同名小説)公開時の書籍販促キャンペーンで使われたコピーは「読んでから見るか、見てから読むか」だったが、この『STAR WARS フォースの覚醒 シールコレクション』は「貼ってから見るか、見てから貼るか」だ。「遠い昔、はるかかなたの銀河系で…」ではなく「近い未来、あなたの家」で、どんな新しいスター・ウォーズの世界が繰り広げられるか?

文=成田全(ナリタタモツ)