夜勤明けの母は疲れ果てた体で朝食を作り、再び仕事へと向かった―『ど根性ガエルの娘』巻末企画で父娘インタビュー実現

マンガ

更新日:2016/1/8

    (C)2015 YUKO OTSUKI
    (C)吉沢やすみ/オフィス安井

 原稿と家族を捨て失踪した父。私の父は、ピョン吉に殺され、ピョン吉に救われた―。

 WEBサイト『週刊アスキー』で連載中の『ど根性ガエルの娘』。同作は、吉沢やすみの名作漫画『ど根性ガエル』の大ヒットの陰で起きた、家族の崩壊と再生の物語を、実の娘である大月悠祐子が描き出すエッセイコミックだ。ただいま、WEBサイト『週刊アスキー』特設ページにて第1話無料公開中。

 2015年11月27日(金)には待望のコミックス第1巻が発売される『ど根性ガエルの娘』。巻末スペシャル企画では、大月と吉沢の父娘インタビューが実現。家族や漫画について向き合って話すのは初めてだというふたりが、お互いのこれまでと、胸の内を存分に話し合う。ほんの少しだけ対談内容に触れてみよう。

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<仕事も家も放棄した父。いつか絶対、漫画にすると心に決めた。>
大月―本編第1話にも描いたんですけど、パチンコ店に父を呼び戻しに行ったら「確変入ったっつってんだろォがァァァァァ!!!」と怒鳴られ、結局父は原稿を落とした話。もう悔しくて悲しくて、パチンコ店に戻っていく父の背中を見ながら、涙が止まらなくて…。あの時です。「あ、私は、いつか、このことを漫画にする気がする。っていうか、絶対に描いて世に出す!!」って思って。

吉沢―あれは本当に描いてある通り。でも「確変に入ったから」ってちゃんと説明したんですよ。パチンコ仲間に話しても「確変ならしょうがないよ」ってわかってくれるんですよ。パチンコを知らないからどんなものかわかってもらえなかったんです――

 また、漫画家・田中圭一の寄稿「『ど根性ガエル』の息子と焼き肉を食べた夜」も添えられている。著名な漫画家の息子・娘と食事して親の思い出を語ってもらう『ペンと箸 ~マンガ家の好物~』を連載中の田中。吉沢の息子・康宏と食事をした際の話を混ぜながら、マンガ家という職業について語る。

 2016年春にはコミックス第2巻が発売予定の『ど根性ガエルの娘』。日本のすべての家族に贈る、感動の一家再生物語から今後も目が離せない。

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■『ど根性ガエルの娘』1巻
著:大月悠祐子
価格:1,000円(+税)
発売日:2015年11月27日(金)
仕様:A5判
プロデュース:アスキー・メディアワークス
発行:KADOKAWA
⇒『週刊アスキー』公式サイト