極寒、高温、乾燥、深海…極限環境で生きる、生き物たちの驚きの生態や能力とは

科学

公開日:2015/12/7


 地球には現在、約200万種の生き物が知られている。そのほとんどは「生き物がすみやすい場所」に生きている。しかし、そういった場所は意外と少なく、実は生き物がすみにくい場所が地球の大部分を占める。そんな人間が暮らすことが難しい、極限の世界にすむ生き物たちの驚きの生態や驚異の能力に迫った『子供の科学★サイエンスブックス 極限の世界にすむ生き物たち』が、2015年12月1日(火)に発売された。

 氷に埋めつくされ、冬には-50℃にもなる極寒の南極・北極、地上よりも酸素が薄くて辿り着くのも難しい高山、雨があまり降らず植物すらほとんど生えない砂漠地帯、水圧が高く水温が400℃を超える深海の熱水噴出孔、高酸性・高アルカリ性の環境、放射線が強い環境など。これらの過酷な環境を生き抜く多くの生き物は、人間がすむことのできないような極限環境でも独自の進化をとげ、それぞれに適応した生活を送っている。同書は、そんな生き物たちの驚きの生態や体のつくりの秘密に迫った1冊だ。

    半年何も食べなくても生きられる! 流氷の天使「クリオネ」
    砂漠地帯にすむ「モロクトカゲ」アリの行列を見ると一度に1,000匹も食べる
    富士山よりも高い山の上で全力疾走! アンデス山脈にすむ「ビクーニャ」

■『子供の科学★サイエンスブックス 極限の世界にすむ生き物たち
監修:長沼毅
価格:2,200円(+税)
発売日:2015年12月1日(火)
仕様:B5変形判/96ページ
出版社:誠文堂新光社

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長沼毅(ながぬま たけし)
広島大学大学院生物圏科学研究科教授。1961年、人類初の宇宙飛行の日に三重県四日市市に生まれる。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。理学博士。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員などを経て現在に至る。専門は深海生物学、微生物生態学、系統地理学、極地・辺境等の過酷環境に生存する生物の探索調査。著書に『辺境生物はすごい! 人生で大切なことは、すべて彼らから教わった』、『ココリコ田中×長沼毅presents 図解 生き物が見ている世界』、『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』など多数。