床屋が見つけた育毛術! ハゲの原因は頭皮ストレスだった!?

暮らし

公開日:2015/12/7


『頭皮ストレスをなくすと髪がどんどん増えてくる』(徳富知厚/青春出版社)

 むかしにくらべて確実に髪の毛の量が減った。額が広がり、このままではハゲあがってしまうのではないか……。などと自分の髪の毛のことを心配しているあなた。この状況を放置していたら、あなたの心配通り、確実に生え際は後退し、ハゲてしまうことだろう。

 そんなのはゴメンだ、いつまでもフサフサの髪でいたいと願うなら『頭皮ストレスをなくすと髪がどんどん増えてくる』(徳富知厚/青春出版社)を読んで、頭皮へのストレスを減らし、髪の毛が生えてくる方法を知ったほうがいい。

 本書の著者、徳富知厚氏は床屋歴55年の、髪の毛に対する大ベテランだ。20万人以上もの頭皮と髪に触れ「良い髪を育てるのは頭皮(土壌)だ」と、数多くの髪の毛が薄くなってきた人々の生活環境を改善させ、頭皮のストレスを減らし、フサフサの髪を取り戻してきた。

advertisement

 氏は本書を出版する20年以上も前から、頭皮と髪の毛の関係を指摘し、巷に溢れる間違ったスカルプケアに対して警鐘を鳴らしてきた。

 あなたが「髪の毛が生える!」と信じて続けているスカルプケアは、もしかすると、髪の毛が生える土壌である頭皮を傷つけているだけかも知れない。例えば、私たちが毎日なにげなくしているシャンプーひとつとっても、私たちは自分たちの頭皮を傷つけるようなことばかりしている。

 頭皮から分泌される「皮脂」はにおいの原因や、ハゲを招く元凶のように、コマーシャルなどでは扱われているものも、実際には天然の髪を守るコーティング剤であって、むやみやたらに洗い流してよいたぐいのものではない。それに、本書によるとシャンプーは多く使ったところで、汚れ落ちがよくなるわけではないらしい……。

 むしろ、こういった間違ったスカルプケアのせいで、頭皮は傷つき、頭皮へのストレスがたまり、結果的に髪の毛が生えなくなる原因になっているのだ!

 むろん、頭皮にストレスを与えているのは、シャンプーだけではない。間違ったブラッシング法は頭皮を傷め、毛根を潰しハゲを加速させる。さらに頭皮にドライヤーをあてることで、皮脂が乾き、髪の潤いが失われてしまい、やはりハゲを招く。また毎日晩酌を欠かさない人ほどハゲやすく、その原因は毎日の晩酌で内臓を傷めていることだという。本書では、知られざる頭皮へのストレスの原因を「これでもか!」とばかりに解説している。今までの説明を聞いて、ハゲ上がるほどショックを受けたという人は、本書を読んで頭皮のストレスの原因と、頭皮へのストレスを減らす方法を知るべきだ。

 ちょっとしたことが頭皮へのストレスになってしまうように、日常の習慣を少し変えるだけで、頭皮のストレスは大幅に減らすことができる。そして、それを続けることで、確実に髪の毛は生えてくる。

 本書では今までの間違ったシャンプーの仕方とは違う、正しいシャンプーの仕方がわかりやすくイラストで解説されているだけでなく、頭皮の血行を促進し、発毛を促す洗髪マッサージや意外に知らない、頭皮や髪に効くツボなどもあわせて紹介されている。また本書だけの特徴として、徳富知厚氏が独自で開発した発毛効果のあるという「漢方トニック」と「つゆくさ化粧水」の作り方も公開されているので、本当に自分の髪に対して危機感を抱いているのなら、実際に自分で作って、その効果を実感してみてはいかがだろうか。

 『頭皮ストレスをなくすと髪がどんどん増えてくる』は髪の悩みを抱える人に打ってつけの本だ。毎朝、鏡に映る自分の髪を見て、うんざりしているなら、本書を読んで自分の頭皮へのストレスを減らす方法を学んでほしい。

 男性も女性も、年齢と共に髪の毛が薄くなっていく。ある意味で、髪が減っていくのは老化現象だからしょうがないかも知れない。しかし、いつまでも若々しくフサフサの髪でいたいなら、頭皮のストレスを減らし、本当の意味で頭皮に良いスカルプケアをして、髪の毛を生やす“正しい努力”をするべきだ。

文=山本浩輔