「来年の夏あたりに2期来るか?」 『劇場版 響け! ユーフォニアム』公開日決定でファンの視線はTVアニメ第2期へ!?

マンガ

公開日:2015/12/10


 2015年4月から、京都アニメーション制作で放送されていたTVアニメ「響け! ユーフォニアム」の映画公開日が、2016年4月23日(土)に決定した。2015年の上半期を代表する作品だけに、この決定にファンは「待ってました!」状態となっている。

 1992年、京都府宇治市に生まれ、小学生時代から小説を書き始めた作家・武田綾乃。2013年に「日本ラブストーリー大賞」を送った作品が最終候補に残り、それをきっかけに『今日、きみと息をする。』で作家デビューを果たした。同作は、男子高生・宮澤けいとが同級生・田村夏美のことを、夏美は長身でイケメンの沖泰斗を、泰斗は同性であるけいとを想っているという、ちょっとややこしい三角関係を描いた恋愛小説。瑞々しい文体とリアリティあふれる表現に、辛口選考委員もうなったそうだ。

 その武田の長編2作目が『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』。武田の地元・宇治市を舞台にした同作は、新しく赴任した滝昇の厳しい指導のもと、着実に力をつけていく吹奏楽部の少女たちの成長を描いた青春エンタメ小説となっている。登場人物は、トビケラが苦手なユーフォニアム担当・黄前久美子、トランペット担当・高坂麗奈、トロンボーン担当・塚本秀一など多数。武田が吹奏楽について語る、「50人もの人間がひとつのものを作り上げるのが面白い」という言葉のままとなっている。

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 「誉め言葉です。これはライトノベルではありません」「漫画とは違う、活字での青春が心に響く」「宇治住民としては、色々地名や地元のお祭りまで出てくるので読んでて楽しい」などの好評を受け、部を辞めた希美が復帰したいとやってくる2巻『北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』、3年生の副部長・あすかが、全国大会を前に部活を辞めるというウワサが流れる3巻『北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』が刊行された。また、2015年5月には、葵が部活を辞めた本当の理由が明かされる「あの子には才能がある」や、葉月が秀一を好きになったきっかけとその後の顛末をつづった「好きな人の好きな人」など、初の短編集『北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話』を発売し、ファンを喜ばせた。

 4月から放送され、人気を博したTVアニメ「響け! ユーフォニアム」はもちろん、武田の小説をもとにしたもの。2016年4月23日(土)に公開が決定した「劇場版 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」は、「自分が好きだと心の底から言える何かを見つけたなら、それに向かって今、全力で向かっていくことが大事だという教訓を得た」「部活動という“空気感”を大切にしながら丁寧に表現している作品」「主人公の久美子が凄く庶民的であるという点に一番魅力を感じました」など、絶賛の声が相次いだTVアニメを振り返る内容となる。

 12月2日(水)、公開日が発表されると「久しぶりの京アニ劇場作品キター!」「公開を楽しみに待ちたいと思います。ゴールデンウィークに行こうかな」「この作品。最近の京アニにしては文句なしに面白かった」「あすか先輩、マジ美人」「ヒャッホイ!あの音楽を大音量のサラウンドで聴けるとあれば、これは劇場で見たいかも!」「来た来た来た来た滝先生」とファンは歓喜。

 中には「来年も宇治行く予定」「最近行ってないから、また、時間見て宇治へも行こうっと」と聖地巡礼を告げるファンや、「奏者の実力差や表現の違いを、画面ではなくホンモノの音で再現させるという、視聴に体感が伴う作品。すべての人にオススメしたい」と丁寧に解説するファンも見られた。

 また、「これは、来年の夏あたりに2期来るか?」「公開日が決定して何より。で、TV版第2期は?」「4月23日に映画上映開始なら、2期は7月くらいやな~」など、続編制作が決定しているTVアニメの開始時を気にする声も多い。映画が振り返る内容であるだけに、上映後すぐに始まる可能性は高そう?

「劇場版 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」
原作:武田綾乃
監督:石原立也
脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子
キャスト:黒沢ともよ/朝井彩加/豊田萌絵/安済知佳 など
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
配給:松竹
公開日:2016年4月23日(土)
⇒「劇場版 響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ」公式サイト


■『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話
著:武田綾乃
価格:630円(+税)
発売日:2015年5月25日(月)
出版社:宝島社