YouTube料理家ochikeronの「クリスマスツリーロール」☆新感覚和食が海外でも大人気!

食・料理

公開日:2015/12/20


『CREATE EAT HAPPY 作って食べて、幸せ! 』(ochikeron/KADOKAWA)

 料理レシピは、今や様々なメディアを通して公開されていますが、その中でも「YouTube」で、カワイイをテーマにした料理レシピ動画を投稿しているochikeron(オチケロン)さんという料理家が、日本のみならず海外でも人気を集めているのをご存じでしょうか?YouTubeの登録者数は、なんと70万人超! 毎週火曜日と金曜日に動画が投稿されるのですが、彼女はすべての工程を英語で説明しながら調理し、字幕をつけていて、海外ユーザーから分かりやすいと評判です。そんな料理レシピ動画を1冊にまとめた『CREATE EAT HAPPY 作って食べて、幸せ!』(ochikeron/KADOKAWA)が発売されました。

 本書では、鶏のからあげ、肉じゃが、いなりずしと言った、定番の和食メニューを中心に紹介されているのですが、その中でもハートのにんじんを飾ったり、キャラクターの絵を描いてみたりと、随所に「可愛らしさ」を盛り込んでいるのが特徴的です。また、全ページに英語と日本語が書かれているので、料理を作りながら英語の勉強も出来て、一石二鳥。今回はこの中から、手軽に作れる和食から、これからの季節にぴったりな料理まで3品を作ってみました。

ぶり大根(P.34)


 ぶりは2~3つに切り、塩をふりかけて30分ほど置き、熱湯を回しかけて水けを拭き取ります。鍋にだし汁、酒、みりんなどの調味料と、薄切りしたしょうがを入れて煮立て、ぶりを加えたら15分ほど煮ます。そこに、下ゆでした大根を加えて、弱火で30分ほど煮込み、最後に針しょうがを飾れば完成。

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 こちらは典型的な和食メニューのひとつ。じっくり煮込むことで、大根にしっかり煮汁がしみ込んで、綺麗なあめ色になりました。食べてみると、ぶりも大根もほろっととろけそうなほど柔らかくなって、美味しい!寒い冬の夜、ゆっくり温まりたい時にぜひ!

やみつき豆腐ハンバーグ(P.66)


 ボウルに、水きりした豆腐、細かくした焼き麩、片栗粉、万能ねぎ、白いりごまを入れてよく練り混ぜ、8等分にします。それを、平らな円形にしたら、ごま油を熱したフライパンで両面こんがり色づくまで焼きます。最後に、千切りした青じそをのせ、味ポンをかければ完成。

 こちらも日本では定番になりつつある、豆腐ハンバーグですが、海外の方にとってはとってもヘルシーで人気のレシピです。豆腐と焼き麩を混ぜていることでふわふわした食感で、味ポンがとっても合う、あっさりした一品です。でも、食べ応えは十分ですよ。

クリスマスツリーロール(P.118)


 炊きたてのご飯にすし酢を混ぜます。鮭を、油を熱したフライパンで両面焼き、冷めたら骨と皮を除いて身をほぐし、マヨネーズ、練りわさびと混ぜておきます。巻きすにラップを広げ、その上に焼き海苔、すし飯をのせたら、青のり、ごまを全体にふります。これを裏返して、アボカド、鮭をのせたら巻いていきます。両端を切り落とし、6等分に切ったものを皿にクリスマスツリーのようにのせ、最後にいくらやチーズを飾れば完成。

 こちらはこれからの季節にぴったりの、和風クリスマスツリーです。緑、赤、黄色と、クリスマスカラーがしっかり入っていて、鮮やかで、見た目からも楽しいですよね。味も、ほんのり青のりの香りが漂いながら、すし飯とアボカド、鮭がうまくマッチしていて、パクパク食べられました。これぞ正しく、和×KAWAIIが形になったレシピです。

食を通して、日本の良さを再発見!
 著者のochikeronさんは、あの2011年に起きた東日本大震災をきっかけに、このプロジェクトを始められたそうです。日本が誇る「和食」に、海外の方が好む“KAWAII”要素を盛り込むことで、新感覚の和食になっていますが、作ってみるとやはりベースとなる味付けはしっかり活きているので、改めて和食の良さを実感出来るレシピでした。海外の方だけでなく、和食離れが言われている若い世代の人にとっても、ぜひ作ってもらいたい1冊です。

文=JUNKO