少女漫画のクリスマス名場面5選!
公開日:2015/12/24
クリスマスといえば、そう! 少女漫画に欠かせない鉄板イベントですよね。あの手この手を使って、ロマンチックに描かれるクリスマスは、作中きっての名シーンが誕生することもしばしばです。そこで、「もう一度見たい! クリスマスの名場面」を、編集部がセレクト。漫画でクリスマス気分を味わってみませんか?
大好きな人と結ばれる。王道クリスマス
(あらすじ)クリスマス、大和の家でみんなと一緒にパーティーをすることになっためい。ところが、パーティーの途中、めいの誕生日がクリスマスだということが発覚する。気を利かせた仲間たちは、めいと大和を二人きりにさせる……。
一冊まるごと、クリスマスの話になっている10巻は、めいと大和の関係が大きく進展する記念すべき巻になっています。イチオシは、自分から人に触れることができなかっためいが、勇気を振り絞って大和に抱きつくこのシーン。
「よくぞ頑張った、めい!」と応援せずにはいられません。大和とようやく結ばれためいは、その効果からか、友達の温かさや、家族の大切さなど、ひとしきり幸せを感じるのでした。ラブラブ絶好調の人は、読むとクリスマスがさらに楽しみになりそうです。
喧嘩するけど仲直り。 クリスマスのカップルあるある
(あらすじ)出会ってから2度目のクリスマスを迎えるつばきと京汰。イヴは2人で過ごす予定だったが、妹・さくらの頼みを断りきれず、つばきは泣く泣くバイトに出るはめに。ところが、当日出勤するとそこには京汰の姿が…。
イヴにバイトが入ってしまったつばきに合わせて、京汰も出勤してくれるという、仲良しカップルぶりを見せつけられるこの回。わざわざ気合い入れてデートしなくても大丈夫、というような落ち着いたカップルに成長している様子が見てとれます。ハイライトに選んだのはこのシーン。
過去、京汰と関係したことのあった先輩から、「京汰はコスプレ好き」というウソを聞いて真に受けるつばきが、頑張ってサンタのコスプレをする場面です。京汰から「似合ってない」と言われて、喧嘩になっちゃうところもカワイイですよね。ちなみにこのあとちゃんと仲直りします。
新年に持ち越し!? もどかしいクリスマス
(あらすじ)クリスマスデートにいつにも増して気合いが入る実果。当日は、オシャレなレストランでディナーをして、高田くんがサプライズで用意してくれた車に乗ってドライブ…と、幸せな時間を過ごす。しかし実果は一人、悶々とした気持ちを抱えていた…。
高田くんとの関係が進展しないことに物足りなさを感じる実果。一方高田くんも、一度実果に拒絶されているため、手を出すに出せない…という、なんとも甘酸っぱいすれ違いを抱える2人が描かれています。
「帰りたくない」と言い出せず、欲求不満を募らせる実果。さっさと言っちゃえよ! と思わずにいられませんが、この焦れったさがまた良いですよね。何も起きないんだけど、なぜかステキなクリスマスの回。
右も左もイイ男! 悩ましいクリスマス
(あらすじ)獅子尾先生と過ごせるクリスマスを楽しみにしていたすずめ。ところが、当日仕事の関係で約束をドタキャンされてしまう。トボトボと帰るすずめの元に現れたのは、馬村だった…。
会えなくなって寂しいはずなのに伝えることができず、さらに自分の誕生日が過ぎたことも獅子尾先生に言えなかったすずめ。そんなときに限って、タイミングよく現れる馬村のカッコよさにやられるシーンがコレです。
すずめへの誕生日プレゼントとして、自分の巻いていたマフラーを、すずめにそっと巻いてあげる…なんて男前なのでしょうか。しかし、このあと獅子尾先生からの呼び出しにあっという間に立ち去ってしまうすずめなのでした。報われない恋だと知っていながら、なおもすずめを想い続ける馬村の姿にキュン! 両手に花すぎるすずめに、嫉妬を覚えます。
90年代のりぼんっ子狂喜乱舞の懐かしクリスマス
(あらすじ)羽山の誕生日をお祝いしようと計画する紗南ちゃん。偶然にも、自分の誕生日と、羽山の誕生日のちょうど真ん中の日がクリスマスイヴだということに気づき、その日に「真ん中バースデイ」をすることになるが…。
自分の気持ちにまったく気づかない紗南ちゃんに、なんとかして伝えようとする羽山。みんなが帰ったあと、紗南ちゃんと二人きりになった羽山は、告白しようとしますが、言葉にすることができず、強硬手段に出ます。
2人にとって2回目のキス。結局、紗南ちゃんに気持ちを伝えることはできませんでしたが、2人の距離がまた一歩近づいた大事なシーンです。余談ですが、この話を掲載したあと、読者からの投稿で紗南ちゃんと羽山の真ん中バースデイがクリスマスイヴじゃなかったことが発覚。作者いわく「数え間違えちゃうところも紗南らしいよね!」ということで落ち着いたそうです。
編集部が独断と偏見でセレクトした名場面5選でした。本当は、紹介したい作品はまだまだありますが、残念ながらここまでです。皆さんの印象に残っているクリスマス回は入っていたでしょうか? 現実でもこんな素敵なクリスマスが過ごせたらいいのにな…と願いつつ、終わります。ハッピー・クリスマス!
文=中村未来(清談社)