料理、カメラ、落語…新しい趣味を始めたい人におススメの7冊

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16

 新しくスタートした1年。これまでと違ったチャレンジをしてみたい、と思っている人も多いはず。そこで本とコミックの情報誌『ダ・ヴィンチ』2月号掲載の「注目の新刊情報」から、新しい趣味を探すうえで役に立つ7冊をセレクトしてみた。ちょっと敷居が高いかな、と思っているような趣味でも、入門書を開いてみれば意外と距離が縮まるもの。フレッシュな気分の1月こそ、未知の世界の扉をノックしてみよう!

『詩のなぐさめ』(池澤夏樹/岩波書店)

 詩はそっけない。少し遠い。一度ではわからない。でも、いざというときに寄り添う—。圧縮された言葉と感情の塊である詩が解凍したときに広がる沃野。広大な詩の花園から一輪を、あなたの部屋に飾ろう。古今東西へと放たれる池澤夏樹の真骨頂、芳醇なエスプリの空間。

『はなちゃん12歳の台所 その後の、「はなちゃんのみそ汁」』(安武はな:著、タカコナカムラ:レシピ監修/家の光協会)

 5歳の時ママが死んだ後も、天然ダシで毎朝のみそ汁を作り続けるはなちゃんは、中学生になった。「台所がわたしを強くしてくれました」と言う著者は、パパのためにも毎日のご飯作りをがんばっている。映画『はなちゃんのみそ汁』でも知られる著者のレシピ集。

advertisement

『色エンピツの塗り方がわかる かんたんカワイイ塗り絵レッスンブック』(漆間順子/玄光社)

 大人の間でも密かに流行っている「塗り絵」。だが実際に始めてみると、意外なほどの細かさに手が進まなくなることも。どこからどのように塗り始めればいいのか、使うべき色とは、グラデーションのテクニックなど、楽しく色を塗って絵を完成させていくアドバイスが満載。

『オールドレンズ×美少女』(上野由日路/玄光社)

 ミラーレスカメラの誕生によって、オールドレンズやシネレンズなどの過去のレンズを自在に使えるようになったいま、ポートレート撮影を通してレンズの魅力を楽しむ方法を徹底ガイド。オールドレンズの基礎知識や撮影テクニックなど、撮影に役立つ情報も豊富な写真集。

『函と館 坂の街で 見る 食べる 歩く100』(細萱久美:著、野川かさね:写真/平凡社)

 北海道新幹線開通を間近に控え、注目を集めている函館。異国情緒漂う大人の街を、50のテーマを切り口に紹介したガイドブック。定番観光スポットはもちろん、ご当地バーガーやお寿司などの絶品グルメ、公衆浴場まで。レトロで味のある写真も眺めて楽しい一冊。

『現在落語論』(立川吉笑/毎日新聞出版)

 故・立川談志による落語論のバイブル『現代落語論』刊行から50年。お笑いというジャンルの中で、落語の存在感は薄まりつつある。落語をどうアップデートするのか。落語家はどう生きるべきなのか。ユニークな活動で注目される談志の孫弟子が21世紀に放つ落語論。。

『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(早川書房編集部:編/早川書房)

 2015年、スタニスワフ・レム『ソラリス』をもって通巻2000番に到達した文庫レーベル、ハヤカワ文庫SF。その公式ガイドブックが登場した。1番から2000番までの書影、書誌データを完全収録し、全作をSF作家や評論家がレビュー。SFファンなら持っておきたい一冊だ。