AKB48・木崎ゆりあのいとこが若干14歳で漫画家デビュー! 少女漫画ファンからエール続々

マンガ

公開日:2016/1/7


 小中学生向けの少女マンガ雑誌『ちゃお』で、14歳の中学3年生・ときわ藍(らん)さんがマンガ家デビューすることが決定。2016年3月発売予定の『ちゃお』4月号に掲載されることも発表されており、早くも話題を集めている。

 1977年の刊行開始以来、小学校高学年を中心に高い支持を集めてきた『ちゃお』。あらいきよこの『Dr.リンにきいてみて』や、中原杏の『きらりん☆レボリューション』、篠塚ひろむの『ミルモでポン!』など、数多くの人気マンガを生み出している。また2002年、子ども向けアパレルブランド・mezzo pianoとタイアップしたマンガ『シンデレラコレクション』の連載が開始され、マンガ、ブランド共に爆発的なヒットを記録した。

 『ちゃお』では、これまでに10代のマンガ家を幾人か輩出している。中でも有名なのは、やぶうち優と真河ジュン。やぶうちは1983年、若干13歳で「ボインでごめん!」でデビューを飾り、学生生活とマンガ家を両立しながら活躍。1990年代に描いた『水色時代』シリーズはTVアニメ化もされており、女性のみならず知る人も多いだろう。真河も、2009年に「ともだちだもんね」でデビューを果たし、当時“女子高校生マンガ家”として話題を呼んだ。

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 やぶうち、真河に続けとばかりに、このたび、14歳のときわさんが『ちゃお』に仲間入り。藤子・F・不二雄に憧れてマンガを描き始め、2015年に行われた小学館最大の新人まんが賞「第77回 小学館新人コミック大賞」に応募、ライバル達に打ち勝ち、少女・女性部門で見事に大賞を受賞した。審査員である『失恋ショコラティエ』の水城せとなも「かわいい絵柄で、キャラの個性もわかりやすい」「構成力があって場面展開・見せ方も上手」「これからの成長が楽しみ」と、期待を寄せている。

 また、ときわさんのいとこであるAKB48・木崎ゆりあも、自身のTwitterで「実は、いつも似顔絵描いてくれてる私のいとこが小学館の新人賞を頂いて漫画家デビューが決まりましたー(にっこりマーク) 中学3年生なの!おめでとう」というツイートと一緒に、藍ちゃんが描いた木崎の似顔絵をアップし、祝福。今回受賞した作品『アイドル急行』は、アイドルグループ4期生の主人公が、センターを目指し奮闘する物語。木崎を身近に見てきたときわさんが描いたとなれば、リアリティもありそうだ。

 今回のデビューに、世の女性陣の関心も高いようで「中学3年生で漫画家デビューか。すごいね!」「14歳で新人コミック大賞を受賞してデビューできる才能は並大抵じゃない」「読みたいな~。久しぶりに買うか、少女漫画」「中学でこの画力! テッペン目指してほしいですね」といった声が上がっている。

 また、「才能は年齢じゃないけど、その年齢でなきゃ描けない漫画ってあると思います。がんば!」「若いうちに色々チャレンジしたり、技術を磨いてってください!」「これから大変だと思うけど、長く続く漫画家になっていってほしい。応援してます」など、人生の先輩方からの温かいエールも。

 10代でデビューした作家は、『ちゃお』以外でも見られる。女性マンガ家界では、高校生ならではの純愛と友情を描いた『君に届け』の椎名軽穂や、『荒川アンダー ザ ブリッジ』や『聖☆おにいさん』など個性的な作品が多い、美人マンガ家で知られる中村光など。男性マンガ界だと、『ONE PIECE』の尾田栄一郎も、『WANTED!』が手塚賞に準入選したことを機に、17歳でデビューを果たしている。

 有名マンガ家たちに名を連ねる日が是非とも来てほしいときわさん。「応援してくれた家族や友人、そして1番応援してくれた母にとても感謝しています。これから読者の方々や自分にとって、心に残る作品を作っていこうと思います」という、14歳とは思えないほど頼もしい言葉を述べているところを見ると、実現する日はそう遠くないかもしれない。

■『ちゃお』2016年2月号
価格:570円(税込)
発売日:2015年12月28日(月)
出版社:小学館