「急になくなっても困る」「寂しい気持ちになります」『TVぴあ』休刊に動揺の声

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公開日:2016/1/11

 2016年1月4日(月)、表紙にKAT-TUN・亀梨和也を迎えた、テレビ情報誌『TVぴあ』最新号が発売。1月9日(土)より公開の映画「ピンクとグレー」や、10日(日)からスタートのNHK大河ドラマ「真田丸」などの特集が組まれた同誌で、「27日(水)発売号をもって『TVぴあ』休刊」という、まさかの発表がされた。この残念な発表に、世間からも悲しみの声が漏れている。

 1987年、情報誌『ぴあ』の姉妹誌として創刊された『TVぴあ』。最初は[関東版]のみだったが、需要により、現在では[関西版][北海道・青森版][東海版][福岡・山口版]という計5種類が、原則として隔週水曜日に刊行されている。

 主な内容は、ジャンルごとに色別された番組表と、タレントのグラビアやインタビュー記事。最新号では、新ドラマ「スペシャリスト」の草なぎ剛をはじめ、「家族ノカタチ」の香取慎吾、「臨床心理学者 火村英生の推理」の斎藤工と窪田正孝といった主演陣のグラビアや、嵐、関ジャニ∞の特集などが掲載された。また、「オードリーの悪いようにはしませんよ。」のような連載系も充実している。

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 しかし最新号で、27日発売号を最後に休刊することが伝えられ、「創刊から28年、『テレビをもっと楽しく!』をテーマに、テレビ番組情報を発信してまいりました。テレビを取り巻く環境が大きく変化していく中で、多くの読者の皆さまと誌面を通じてつながり合えたことは作り手として多くを学ぶ日々であると同時に、大きな喜びでもありました。最終号まで皆さんに喜んでいただける誌面づくりに努めますので、変わらぬご愛読をよろしくお願いいたします」という編集部からのメッセージも掲載している。

 『TVぴあ』休刊を知った読者からは、「毎号買っているだけに、急に休刊になると困る」「お世話になってたんやけどなぁ。残念です」「え? マジ? 連載が面白いから買ってたのにショック」「なんだか、こういうの知ると、寂しい気持ちになります」「そうかぁ。昔はよく買ってました。実は、意外と好きなテレビ雑誌。去年も1回買ったかな! 残念です」などの声が上がっている。

 また、「うそ! あの雑誌の星占いが1番当たってたのに!」「最後のページ辺りにあった星占いだけ読んでました」という占いを信じていた人の声や、「うわーっ、懐かしい。買ってたわ」「昔、年末にだけ買ってた。観たい録りたい番組に印つけてた」「雑誌のテレビ予告欄見てワクワクしてたの思い出した」など、昔を懐かしむ人も見られる。

 日本雑誌協会調べによると、2015年7月~9月の『TVぴあ』1号あたりの発行部数は約10万部。ほかの隔週刊行のテレビ情報誌を見ても、『テレビブロス』約10万部、『TV station』約12万部、『TV LIFE』約21万部と、『TV LIFE』が抜きん出ているが、決して『TVぴあ』が他誌に劣るわけでもない。

 『TVぴあ』の姉にあたる『ぴあ』も、2011年に発行が終了してしまっている。しかし、そちらは同年、代用となる新雑誌『ウレぴあ』や、電子書籍版『ぴあ+』が刊行された。『TVぴあ』も何かしらのかたちで、再登場することに期待したい。そもそも、あくまで廃刊ではなく休刊であるし、復活の可能性もなきにしもあらずだ。

■『TVぴあ』1月4日発売号
表紙:亀梨和也
番組表:2016年1/5(火)~1/18(月)
価格:330円[関東版/関西版/北海道・青森版/東海版/福岡・山口版](税込)
発売日:2016年1月4日(月)
発行:ウィルメディア
発売:ぴあ