巨匠・篠山紀信が日本唯一の劇場専属舞踊団を10年間撮り続けた奇跡の写真集が遂に完成!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/16


 写真界の巨匠・篠山紀信が10年間にわたり撮りつづけた、日本唯一の劇場専属舞踊団「Noism(ノイズム)」の写真集『JO KANAMORI/ NOISM by KISHIN』が、2016年1月16日(土)に発売される。



 ジョン・レノンとオノ・ヨーコ、山口百恵に、宮沢りえやAKB48など、時代を象徴する人物のポートレイトから、日本の芸能、ヌードと自然、都市と建築など様々なテーマを扱う写真家の篠山紀信。海外でも活躍する篠山が10年間も撮りつづけてきたのが、新潟が世界に誇る日本唯一の劇場専属舞踊団「Noism」だ。


 「Noism」は、日本初の劇場専属舞踊団として2004 年4月に設立された。新潟を拠点に、日本国内をはじめ海外8カ国11都市でも公演を行っており、モスクワ・チェーホフ国際演劇祭との共同制作や、サイトウ・キネン・フェスティバル松本制作のオペラ&バレエにカンパニーとして参加するなど、活動は多岐に渡っている。同写真集では、「Noism」を率いる演出振付家・金森穣と、筆頭舞踊家・井関佐和子にフォーカス。

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 現在「Noism」芸術監督を務める金森と、舞踏家として活動しながらも、副芸術監督を務める井関。両者とも10代で渡欧し、有名振付家・モーリス・ベジャールらに師事。帰国後、演出振付家と舞踊家として、各方面から高い評価を受けている。2人の10年にわたる舞台の全てを、写真界の巨匠・篠山紀信が撮り続けた理由とは? 奇跡の写真集とも言うべきこの1冊でその答えを確認してほしい。




■『JO KANAMORI/ NOISM by KISHIN
写真:篠山紀信
価格:4,300円(+税)
発売日:2016年1月16日(土)
仕様:A4判変型(297mm×225mm)/ソフトカバー/フルカラー192ページ
発売:パイ インターナショナル

Noism
日本初の劇場専属舞踊団として2004年4月に設立。正式メンバーで構成されるメインカンパニーNoism1(ノイズムワン)と研修生が所属するNoism2(ノイズムツー)の2つのカンパニーからなり、新潟を拠点に国内外で公演を行う。2009年にはモスクワ・チェーホフ国際演劇祭との共同制作、2011年にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本制作のオペラ&バレエにカンパニーとして参加する。設立後3 度の更新を経て2016年8月までの活動延長が決まっている。今なお国内唯一の公共劇場専属舞踊団として、21世紀日本の劇場文化発展の一翼を担うべく、常にクリエイティブな活動を続けている。第8回朝日舞台芸術賞舞踊賞受賞。

金森穣
演出振付家で舞踊家。りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館舞踊部門芸術監督と「Noism」芸術監督を務める。17歳で単身渡欧、モーリス・ベジャール等に師事。イリ・キリアンにその才能を認められ20歳で演出振付家デビュー。10年間欧州の舞踊団で舞踊家/演出振付家として活躍したのち帰国。2003年、初のセルフ・プロデュース公演『no・mad・icproject ~ 7 fragments in memory』で朝日舞台芸術賞を受賞し、一躍注目を集める。2004年4月にりゅーとぴあ舞踊部門芸術監督に就任し、日本初となる公立劇場専属舞踊団「Noism」を立ち上げ、国内外で高い評価を得ている。近年ではサイトウ・キネン・フェスティバル松本での小澤征爾指揮によるオペラの演出振付を行う等、幅広く活動。2014年6月より新潟市文化創造アドバイザーに就任。平成19年度芸術選奨文部科学大臣賞、平成20年度新潟日報文化賞ほか受賞歴多数。

井関佐和子
舞踊家兼「Noism」副芸術監督。1978年高知県生まれ。3歳よりクラシックバレエを宮咲子に師事。16歳で渡欧。スイス・チューリッヒ国立バレエ学校を経て、ルードラ・ベジャール・ローザンヌにてモーリス・ ベジャールらに師事。1999年ネザーランド・ダンス・シアターⅡ(オランダ)に入団、イリ・キリアン、オハッド・ナハリン、ポール・ライトフット等の作品を踊る。2001年クルベルグ・バレエ(スウェーデン)に移籍、マッツ・エック、ヨハン・インガー等の作品を踊る。「Noism」結成メンバーとなり、金森穣作品においては常に主要なパートを務め、現在日本を代表する舞踊家のひとりとして、注目を集める。2008年よりバレエミストレス、2010年よりNoism副芸術監督も務める。

篠山紀信
1940年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中に第1回APA賞等数々の賞を受賞。広告制作会社「ライトパブリシティ」を経て、1968年よりフリーに転身。1966年日本写真批評家協会新人賞、1970年日本写真協会年度賞、芸術選奨文部大臣新人賞、1973年講談社出版文化賞などを受賞。『晴れた日』、『家』など作品性の高い写真集や海外での展示を行う。「激写」や「シノラマ」といった独自の表現方法と新しい技術を駆使し、常にその時代を切り撮り続けている。最近ではデジタルカメラで撮影した写真と映像の新しい表現「digi+KISHIN」を展開し、写真だけでなく、動画表現にも新風を送り込んでいる。