小栗旬も買った! 人間VS寄生生物の超科学サスペンスバトル漫画『オキテネムル』

マンガ

更新日:2016/3/14

1巻
4巻

 『王様ゲーム』の作者・連打一人の最新作『オキテネムル』(双葉社、1~4巻発売中)が話題となっている。本作は、謎の寄生生物VS特殊能力を持つ人間たちの超科学サスペンスバトル。あの小栗旬も『王様のブランチ』の「買い物の達人」で購入した注目の漫画だ。

 平和な町に突如現れた、人間にのみ寄生し繁殖する謎の寄生生物たち。彼らは寄生した人間をおぞましい姿に変貌させ、異常行動をとらせる。中でも体は人間のまま、首から上がキリンという可愛さの微塵もない凶暴な化け物と化した“人喰いキリン男”は人々を怯えさせ、その異様な姿で商店街を走り回り、次々と人間を食い殺す。想像してみてほしい、その恐怖を。

 そんな寄生生物の恐ろしさは、いつ自分が感染したかも、いつ発症するかもかわからないということだ。知らず知らずのうちに体を乗っ取られて、一度感染してしまえば、もはや食い止める手段はなく、発症した人間は殺されるしかない。

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 主人公・カナタの高校でもその被害が次々と起こる。カナタは桁外れの視力を持っており、寄生生物の謎を解く“オキテネムル”と呼ばれるが…。

 あらすじだけを聞くと「トンデモなアクション漫画?」と思う人もいるかもしれない。それが、最先端の科学的要素が作中に散りばめられているおかげで、重厚な読み味を発揮しているのだ。さらに、注目したいのが圧倒的な画力。異形の寄生生物が人間をムシャムシャ食らう残虐で生々しい描写は超ホラーで、人々の焦りと絶望が巧妙に描かれる。

 最新4巻では、ついに謎の寄生生物の魔の手が主人公カナタの親友・トキジにも及んでしまう。どんな時もカナタを支えてきたトキジ。嗚咽した彼が吐き出したものに、絶句するカナタ。さらにはトキジと一緒にいた雫の姿も消え…。

 ひとつ謎が解明されると、新たな謎が深まっていく、人類VS寄生生物の壮絶な戦い。人類は、この絶望しかない状況にどう立ち向かっていくのか?

 まずは 1巻を手に取ってみてほしい。すぐに本作の世界に引き込まれるだろう。超科学とバトルが味わえる注目の『オキテネムル』から今後も目が離せない。

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