北欧料理とムーミンがいっぱい! 大人気「ムーミンカフェ」のおもてなし料理を作ってみた

食・料理

公開日:2016/1/27


『ムーミンカフェ おもてなしごはん』(松本 勲/講談社)

 作家のトーベ・ヤンソンが生み出した童話「ムーミン」シリーズ。カバに似ている妖精・ムーミントロールやタマネギ頭のミイ、孤高の旅人スナフキンなど、個性豊かなキャラクターたちが紡ぐストーリーは、出版から70年が経った今も多くの読者に親しまれている。そんな「ムーミン」の世界をモチーフにして2003年にオープンした「ムーミンカフェ」は、ムーミンの故郷フィンランドのパンと北欧料理が楽しめることで大人気のカフェだ。休日には店の前に長蛇の列ができることもあるとか。

 そんなムーミンカフェのアレンジメニューが家庭で堪能できるレシピ本『ムーミンカフェ おもてなしごはん』(松本 勲/講談社)が話題を集めている。「ヤンソンさんの誘惑」や「ムーミンママの出来たてパンケーキ」など、キャラクターをイメージしたレシピや本格的な北欧料理のレシピが満載で、ムーミンファンにはたまらない内容なので、料理の写真を見てるだけでワクワクするレシピばかり。さっそく作ってみた!

1、ムーミンライス&チキントマトソース

 鶏もも肉を鍋でこんがり焼き、別の容器に移す。同じ鍋に市販のトマトソースとダイストマト(缶詰or紙パック)、コンソメを混ぜて中火で5分煮る。その後、焼いた鶏もも肉を加えて煮立てながら、砂糖とドライバジルで味を整えれば、チキントマトソースの出来上がり。

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 お皿に野菜を盛り、炊いた白米をムーミン型に入れて顔の形を作り、ブラックオリーブで目を作るとムーミンライスが完成。水を使わずに作るトマトソースは、素材の味がとっても濃くておいしい! 

2、ムーミンパスタの豆サラダ

 塩をひとつまみ入れた、たっぷりのお湯でムーミンパスタを7分茹でる。その間に適量のグリーンリーフやディル、ミックスビーンズなどの野菜類を皿に盛り付けておくと◎。そこに茹で上がったパスタを乗せ、仕上げにディルドレッシングをかけて出来上がり。

 ディルドレッシングは、粗く刻んだ玉ねぎ、セロリ、にんにく、米酢、フレンチマスタード、塩、こしょうをミキサーにかけて、ディルの葉とオリーブオイルを加えて作る手作りドレッシング。北欧料理の定番ハーブ・ディルの独特な風味がやみつきになるサラダだ。

3、ムーミンママの出来たてパンケーキ

 大きめのボウルに卵(5個)と350ccの牛乳を入れて泡立て器で混ぜる。さらにグラニュー糖を加えておく(a)。別のボウルに薄力粉400gとベーキングパウダー15gを合わせ、aのボウルをさっくり混ぜながら薄力粉を3回に分けて加える。(a)に粉っぽさがなくなったら、溶かした無塩バター100gと大さじ2分の1のバニラエッセンスを加えて混ぜる。最後に、網で濾してなめらかにすれば生地の準備が完了。

 小さめのフライパンにサラダ油を薄くひいて中火で温め、手をかざしてほんのり熱く感じたら、先ほどの生地を流し入れる。1〜2分焼き、生地の表面が乾いてプツプツと穴が開いてきたらフライ返しで裏返す。焼けるのが早いので、こまめなチェックが必要だ。ふんわりした甘さとバターのコクがマッチ! お好みで生クリームをかけたり、季節のフルーツを添えるとおいしさ◎。

 

 使用したムーミンパスタやムーミンケーキ型、クッキー型はムーミンカフェで購入可能だが、もちろん市販のものでもおいしく作れるので、ぜひ挑戦してもらいたい。さらに、同書付録のムーミンランチョンマットで食卓を彩れば楽しさアップ! 自宅でムーミン谷気分が味わえそう。

文=不動明子(清談社)