「空見ゆき」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2016/2/1

空見ゆき

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第104回となる今回は、「Re:ステージ!」長谷川みい役、「俺タワー」金鎚/ポリッシャー役などを演じる空見ゆきさんです。

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――ニコ生やラジオ、楽曲制作が進められている女子中学生のアイドルストーリー「Re:ステージ!」では、長谷川みい役を演じられていますね。この役はどのようにして決まったんですか?

空見:オーディションで選んでいただきました。6人いるアイドルのうち、2役演じていいと言われてたので、主人公の舞菜ちゃんと、一番アイドルっぽいみいちゃんの2人を選んで。キャラ絵と、すでに公開されているストーリーからキャラクターを想像して演じました。オーディションでお仕事をいただいたことはありましたけど、今回のように、歌やライブが展開していくようなコンテンツは初めてなので、嬉しかったですね。この子たちと一緒に成長していきたいなと思ってます。

――“みい”のキャラクター紹介をお願いします!

空見:表面は真面目な副生徒会長なんだけど、裏ではブリブリのアイドルっていう設定です(笑)。真面目ゆえにがんばりすぎて、空回りしたり浮いちゃったりすることもあるんですけど。アフレコでは「もっと、うざいくらいブリブリで演じて!」と言われているので(笑)、うざいけど愛おしい子って言われるように演じたいなと思ってます。

――アイドルモードと委員長モードがあるんですね。

空見:委員長モードのときは、髪型もおさげできっちりという感じです。みいちゃんは、アイドルであることを隠してたのに、不意に見つかってしまって。「知らないんだみい」「誰だみい」とごまかしてたんですけど(笑)、結局はほかの女の子たちと「一緒にやろう!」という心温まる展開になるんです。

――2つのモードが見られるのは楽しいですね。ニコ生がすでに配信されていますが、初めて出演したときの感想は?

空見:緊張してました。私を含めて初めての人が多かったし、とにかく間をつくらないように気をつけました。でも、楽しかったです! ニコ生で私のことを初めて見ていただいた方は、「イメージが違った」と言ってくださる方が多かったです。私は声が高いし、ふだんはおとしくてフワフワしてるように思われるんですけど…。

空見ゆき

――本当はどんな感じなんですか?

空見:じつは、思ったことをはっきり言うほうなんです(笑)。それに、親からはずっと「芸人になれば?」って言われてました(笑)。小さいころから家族で夕飯を食べる習慣があったんですけど、食事中にパッと思いつくと、学校で習ったマット運動をしたり、歌ったり、突然ステージが始まって(笑)。昨日も、一緒に住んでるお兄ちゃんにつきあってもらって「ひとりコント」をしてました(笑)。家ではそんな感じで、学校ではどちらかというと優等生だったので、ギャップっていう意味では“みい”ちゃんと似ているかもしれませんね(笑)。

――部活で演劇部に入るようなことは?

空見:いや〜、演劇部は自分とは無縁のキラキラした世界だと思ってたので、私にはムリムリって(笑)。学生時代はテニス部に入っていて、いつも日に焼けて真っ黒でした。意外って言われますけど、運動神経はわるくないんですよ! リレーにも出ていたし。友だちからは「え、空見、走れるの?」って言われてびっくりしたんですけど(笑)。

――声優になろうと思ったのはいつごろですか?

空見:高校のときです。このまま卒業したら、大学に行って、ありきたりな生活を送ることになるかもしれないな〜と唐突に思って。初めて自分の夢について考えたんです。子供が好きだから保育士もいいなと思ったんですけど、第一希望ではなくて。歌手になれるほど歌も上手くないし。声優さんになれば、前から好きだったアニメのお仕事もできるし、顔出しせずに歌も歌えるかもしれない、と思って。よ〜し!と決心しました。夢っていうからには、手が届かないくらいのほうがいいのかなっていう憧れもありましたね。

――本気で「声優になりたい」という気持ちに切り替わったのはいつ?

空見:演技を始めてからですね。専門学校に入って、初めて人前で演技をしたときに、恥ずかしくて顔が真っ赤になって。そんなんじゃダメだ、もっとうまく伝えられるようになりたい!って必死で練習しているうちに、このお仕事で食べていけるようになりたいと思いました。負けず嫌いなんですよね(笑)。

――「歌」はもともと特技だったそうですね。

空見:歌うことは好きで、今でもヒマさえあれば歌っています。おうちで洗濯しているときに歌ったり、座ったまま歌ったりとか。それで、ノッてきたら曲を流してウワ〜ッと歌います(笑)。歌うのは実家のときからの習慣で、いつも「夜10時以降は歌うの禁止!」と言われてました(笑)。当時は絢香さんの歌を歌っていたと思います。隣の家から同じ歌が聴こえてくると、勝手にセッションしている気持ちになったりして(笑)。

――ほかにも、よく歌う曲やアーティストはいますか?

空見:今更ですけど、最近覚えたのがSuperflyさんの「Beautiful」と、HYさんの「366日」。ふだんは、ボーカロイドも聴きますし、基本はお兄ちゃんの影響で聴く曲が多いです。お兄ちゃんも私と同じアニメ好きなので、アニソンが多いかもしれませんね。最近「いい曲だね〜」って話してたのは、「ワンパンマン」のオープニング曲になっているJAM Projectさんの「THE HERO!! 〜怒れる拳に日をつけろ〜」です。

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――自分でもアニソンを歌ってみたいと思いますか?

空見:思います! 初めてそう思ったのは「マクロスF」を見ているときですね。「マクロスF」はカラオケでもガンガン歌います。カラオケではロック調に歌うのが好きで。“ビブラート、しゃくり、こぶし上等!”みたいな歌い方になります(笑)。いつもシャウトしてますね(笑)。私、事務所に所属するときの書類に「アニサマに出られるような人物になりたい」と書いて提出したんですよ。高望みだとは思いますけど、ソロで曲を出せるようになりたいな〜っていろんなところで言ってます(笑)。

――ここでもしっかり書いておきます(笑)。なりたい歌手のイメージはあるんですか?

空見:キャラクターソングではかわいい系の曲も歌っていきたいんですけど、もし自分で歌えるとしたら、やっぱり藍井エイルさんとかLiSAさんとかMay’nさんのような、かっこいい系を目指したいです。

――ちなみに、アニサマを見たことは?

空見:会場ではなく、配信で見ました。ステキだと思ったのは、May’nさんと奥井雅美さんのコラボ。しびれる〜って思いました(笑)! 水樹奈々さんも好きです。

――歌手の夢を叶えるために、ふだんしていることは?

空見:演技もそうですけど、歌ったときとか、台本を読んだときの音声を録音して、自分で聞き返すようにしています。それを移動中とかに聴いて、「あ、ここの音は出さないほうがいいな」とか復習をして、次に生かすようにしてます。

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――実際の現場で役に立つこともありそうですね。

空見:「俺タワー」というブラウザゲームでキャラソンを歌ったときに、いつもは「フッ」って勢いよく終わるような歌い方をするんですけど、ポリッシャーというキャラクターはそんな歌い方はしないだろうなと気づいて。歌詞を一言一言丁寧に置いていくような歌い方に変えたことはありましたね。録音を聴いたとき、違う、この歌声はこの子じゃない!って客観的に聴くことができたんだと思います。

――プライベートの休日の過ごし方を教えてください!

空見:何してるんだろう…。アプリゲームはけっこうするかな。たぶん、ボーッとしてるんだと思います(笑)。それと、やっぱりいつも歌ってるんですよね。家事をしながら歌ってます(笑)。

――好きな食べ物は何ですか?

空見:イチゴです! ウワッて言われることが多いんですけど、これはキャラではなくて(笑)。給料日が来たら、自分へのご褒美にイチゴを1パック買って帰るくらい好きで、練乳などはかけずに、そのままでも美味しくいただけます(笑)。あのシルエットも好きで、イチゴのグッズもたくさん持ってます。ヘアピン、ヘアゴム、シュシュ、Tシャツ、ワンピース、タオル、お布団のシーツ…。この間調べたら、けっこうありました(笑)。イチゴって、すごい存在だと思います(笑)。

――お仕事で告知できることは何かありますか?

空見:先日、何役か演じさせていただいた「戦国アスカZERO」というアプリが配信スタートしました。演じた中でいちばん気に入ったのは「○○なのじゃ!」っていう話し方をする女の子。演じてみて面白かったのは、男の子みたいなしゃべり方をする関西弁の女の子です。私にもこういう役ができるんだっていう発見があって。ほかにも、ブリッ子のアイドル、クレイジーなお姉さん、おとなしいロリッ子などを演じてます!

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――かなり幅広く演じたんですね(笑)。これから挑戦してみたい役はありますか?

空見:どんな役でも演じてみたいです! この人といえばこんな役、というよりは、あの人はどんな役でもできるねって言われるようになりたくて。今はまだあまり演じたことが少ないお姉さんとか男の子とか、ちょっと狂気に満ちた役とか。少しずつお芝居の引き出しを増やして、少しでもこの業界に長く携わりたいって思っています。

――最後に、読者へのメッセージをお願いします!

空見:この記事をきっかけに、私のことを知っていただいた方もいらっしゃると思います。「この子、ヘンだな」という印象でもいいので、何かしら心に残るものがあったら、これからの活動を見ていただいて、たまにでもいいので応援していただけると嬉しいです!

【声優図鑑】空見ゆきさんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

空見ゆき

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空見ゆき(81プロデュース)

空見ゆき Twitter

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト