「こんなのできたら、また時間使っちゃうじゃないか!」“漫画版Wikipedia”「マンガペディア」に期待の声

マンガ

公開日:2016/2/4


 何かを調べるときに役立つ、ネット上の百科事典といえば「Wikipedia」だが、このたび、マンガに特化した百科事典総合サイトがオープンした。その名も「マンガペディア」で、VOYAGE GROUPにより編纂(へんさん)された世界で初めての体系的漫画百科事典という位置づけとのこと。まだオープンしたばかりだが、紹介されている作品数も少なくなく、マンガファンから熱い注目を集めているようだ。

 「Wikipedia」は便利ではあるが、すぐに編集ができるせいか、誤った情報も数多く存在する。しかし「マンガペディア」は、解説によると「内容に誤りがないように編集者が項目を作成する際にはすべての漫画に目を通した上で執筆しております」とのこと。また、「誤り等を発見された場合には是非、専用フォームからお知らせください」とも書かれていることから、個人ではなく運営側が正しい情報か否かを確認すると推測される。つまり、正規の情報のみが記載されるということであり、利用者としては非常に助かる。

 ほかは概ね「Wikipedia」と使用方法も同じだが、作者や作品以外の単語でも検索でき、どのマンガのページが読まれたかがわかる「週間ランキング」や、「2ちゃんねる」などで見られる「○○の総合スレッド」もある。

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 最も気になる作品情報はというと、これも充実している。例えば、『ドラゴンボール』だと、「集めるとどんな願いも叶えると言われる秘宝、ドラゴンボールを中心に、主人公孫悟空が、仲間と協力しながら強敵と戦い、成長していく。悟空の少年時代から息子孫悟飯の活躍と成長までの長い期間を描いた長編バトル漫画。鳥山明の代表作」といった作品概要が書かれた後、「世界観」「作品が描かれた背景」「あらすじ」(“孫悟空少年編”に始まり、“魔人ブウ編”で終える)「特殊設定」(“気”“魔族”“戦闘力”など)「メディアミックス」「社会に与えた影響」「登場人物」「集団・組織」「場所・地域」「その他キーワード」(“フュージョン”“超サイヤ人”“界王拳”など)といった流れで、項目ごとに詳細に書かれている。もちろん、途中で気になるワードに飛ぶことも可能だ。

 現在何作品が掲載されているかは不明だが、名前を聞いたことがある作品は大方カバーされている印象を受ける。そんな「マンガペディア」の誕生に、「こんなんできてたんか!」「ソースに信頼が置けるってだけじゃなく、検索機能面白そうだな」「できたばかりみたいだけど、『黒バス』の記事がもうあって嬉しいですね」「ちらっと見たところ、そこそこマイナーな作品も扱ってたり『Wikipedia』からの転載じゃなさそうで、ちゃんとお金掛かってそうな作りだ」「こんなものができると、また時間を失ってしまうな」など、喜びの声が多く上がっている。

 ただ、まだ始まったばかりということで、「『コマンダー0』が出てこないので、現時点では使えないと判断」「登場人物欄が謎の順番すぎる」「『あひるの空』全然内容ないじゃないか!」「何巻(何話)までの情報と書いておいたほうがいいと思う」「文章のソースが示されてない」「有名漫画中心という感じで、まだ網羅性はイマイチな気がする」といった声も見られなくはない。

 しかし、「これからに期待だね」「早く充実してほしいな」「しばらくしたら、また覗いてみよう」と期待を寄せる声も多く、少なからず漫画ファンからの注目は集めているようだ。今後拡大していくことを待ちたい。
⇒「マンガペディア」