お母さんになってほしいマンガのキャラクターTOP5―1位は誰もが納得、古き好き日本のお母さん!

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公開日:2016/2/8

 いつの時代も、子どもにとっての偉大な存在といえば、やはりお母さんだろう。それはマンガの世界も一緒。ときに厳しく、ときに優しい彼女たち。あ~、こんなお母さんがいたらい いのに……なんて感慨に浸った読者もいるはず。そこで今回は、「お母さんになってほしいマンガのキャラクター」について、アンケートを実施。1位に輝いた、「理想のお母さん」は一体誰だ?

【調査対象:全国の40歳未満の男女262名 2015年11月実施】

1位
磯野フネ
対訳 サザエさん 8
対訳 サザエさん 8
  • 著者名:長谷川町子
  • 発売元 : 講談社インターナショナル
  • 価格:

 全国のマンガ好きたちによる「理想のお母さん」、第1位は磯野フネ。いやー、これは誰もが納得の結果ではないだろうか。アンケートでは、「古き好き時代の理想的な母親」「日本のお母さんっていう感じ」という意見が多数寄せられた。うん、まさに天然記念物級のお母さん! また、「おっとりしているように見えても、芯はしっかりしていて頼れる人」「お父さんを立て、自分は一歩下がっているタイプ。だからといって、自分の意見がないわけではない」など、その“芯の強さ”を評価する声も多かった。確かにフネは、縁の下の力持ち。騒がしい磯野家の面々は、彼女によって舵を切られているといっても過言ではないだろう。

2位
フグ田サザエ
サザエさん 1
サザエさん 1
  • 著者名:長谷川町子
  • 発売元 : 朝日新聞社
  • 価格:

 2位に食い込んだのは、フグ田サザエ! まさかの磯野家ワンツーフィニッシュだ。サザエの魅力は、喜怒哀楽がはっきりした底抜けの明るさにある。美人というお世辞を真に受けて有頂天になったり、カツオの冗談に本気になって怒ったり……、“安らぎ”という言葉とは程遠いが、一緒にいたらなんだか楽しそう。「毎日が楽しそう」という意見も挙がっていて、笑いの絶えない母親像をイメージする人が多かったようだ。また、「家族からも近所の人たちからも愛されているのが伝わってくる」といった意見も。みんなに好かれる自慢のお母さんになってくれそうな雰囲気満点。とはいえ、おっちょこちょいなところが玉に瑕だが。

3位
ベルメール
ONE PIECE 9
ONE PIECE 9
  • 著者名:尾田栄一郎
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 3位にランクインしたのは、『ONE PIECE』初期に登場するベルメール。あのナミを育て上げた人物だ。戦場で見つけたナミとノジコ(ナミの義姉)を、故郷へと連れて帰り、自分の娘のように育てた。多少男勝りなところはあるものの、そこも含めて、「強いしまっすぐだし面倒見がいい。褒めるところはきちんと褒める、叱るところはきちんと叱る、愛情たくさんで育ててくれそう」などの評価を集めた。また、「最期もかっこよかった」という意見があるように、彼女が支持されているのは、その散り際。自分が殺されることも構わず、村を襲撃した海賊アーロンの前で、ナミとノジコを「自分の本当の娘」だと主張したシーンは、いまだ多くの読者の心に残っているようだ。

4位
バカボンのママ
天才バカボン 3
天才バカボン 3
  • 著者名:赤塚不二夫
  • 発売元 : 竹書房
  • 価格:

 バカボンのママが4位に登場。「優しい人柄や、大切に面倒を見てくれる印象が強い」という声が寄せられたが、確かに、あのバカボンのパパの側にいられる時点で、懐の深さは相当なものだろう。あんな変わり者と一緒にいて、ふたりの子どもを育てているというだけで、もう頭も上がらない……。また、アンケートでは「かわいいし、のんびりしている」という意見があったが、実は彼女、学生時代は“黒百合女学院のマドンナ”だったのだ。そりゃかわいいのも頷ける。ただし、もしも彼女がお母さんだったら、「どうしてお父さんと結婚したの?」という定番の質問を、ひっきりなしにしてしまいそうだが。

5位
さくらすみれ
ちびまる子ちゃん 1
ちびまる子ちゃん 1
  • 著者名:さくらももこ
  • 発売元 : 集英社
  • 価格:

 5位にランクインしたのは、まる子の母こと、さくらすみれだ。彼女のイメージといえば、とにかくいつも怒ってばかり(ほぼ、まる子が悪いのだが)。しかし、そんな姿を見て、「まる子にいつもキツく叱っているけど、それは愛情の塊。すごく尊敬できる母だと思う」と評価する声が圧倒的だった。我が子のために厳しくする。そんな当たり前なことが難しくなってきている昨今、彼女のような母親像は貴重なのかもしれない。さらに、「ときに厳しくときに優しく、子どもに寄り添ってくれる」と、厳しいだけではないところも支持されるポイントのよう。果たして、すみれの思いはまる子に届いているのだろうか……。

 そのほか、
・あたしンちのお母さん『あたしンち』(けらえいこ/KADOKAWA)
・野原みさえ『クレヨンしんちゃん』(臼井儀人/双葉社)
 など、マンガ界を代表する「お母さんキャラクター」たちが、一堂に会した結果だった。

 いずれも個性豊かなお母さんばかり。どのキャラクターが家にいたとしても、とにかく楽しいことは間違いなさそうだ。とはいえ、現実のお母さんの前でそれを言ったらショックを受けちゃうので、そこは注意しましょうね。

文=前田レゴ