バレンタイン目前! チョコがほしい男たちへ モテるために手っ取り早いのは「見た目を変えること」

恋愛・結婚

公開日:2016/2/9


『オクテ男子 愛され講座』(アルテイシア/永岡書店)

 バレンタインデーが近づいてきた。近頃は友チョコが盛んだったりとかつてのイメージは変わってきたようにも映るが、とはいえ、男にとっては真価を問われる時期でもある。お目当てのあの子が一生懸命に作ったお手製のチョコを、是が非でも食べてみたい。男女が世の中にいる以上、そう考えるのは自然の摂理のようにも思える。

 さて、付き合うとまでいかなくとも、お目当てのあの子にチョコをもらいたいならば、何らかのアプローチが必要になる。しかし、巷に溢れるモテ本にはやれ「お店に入る時には先に扉を開ける」とか「車道側を歩いてあげる」などのテクニックが書かれているが、そんな内容は2人っきりになった状況を前提にしたものばかりだ。

 では、そもそも奥手で女の子と2人っきりになる活路すら見出せない者はどうしたらいいのだろう。根本的な疑問に立ち返り、恋愛における原理原則を優しく指南してくれる1冊が『オクテ男子 愛され講座』(永岡書店)だ。

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 著者は、ニコニコ動画の人気チャンネル「恋愛Hカウンセラー アルテイシアの相談室」主宰であるアルテイシアさん。同書の意義として、誰かれかまわずモテるためではなく、好きな人に好かれたい、自分にピッタリのたった1人のパートナーと結ばれたいことを目的にしているというが、その内容を紹介していきたい。

見た目から自信をつける。「プロに任せる」という姿勢が大事

 意中のあの子に近づきたい。あわよくば、振り向かせたい。その第一歩としてまずは、見た目を整えていこう。女の子の前でテンパッてしまう男性についてその理由を「自信がない」「慣れていない」と解説する著者は、自信をつけるのに「1番手っ取り早いのは、見た目を変えること」だと主張する。

 ここでの見た目とは、服装や髪型のことだ。イケメンではなく何となく雰囲気イケメンになれればよいと語りかける著者だが、では、みだしなみをどのように整えていけばよいのだろうか。

 洋服について著者がおすすめするのは、全身がすでにコーディネートされた「マネキン買い」だ。最近はネット通販でもマネキン買いができるお店がたくさんある。また、店舗で買う場合には比較的どんな服装や場面とも合うきれいめなストレートジーンズを選び、「このジーンズに合う◯◯がほしい」とお願いしてみるのがよいという。

 そして髪型は、美容室に気負いすることなく足を運び「会社(就活)でも浮かなくて、自分でセットしやすい髪型にして下さい」と伝えてみる。カタログを見て決める場合も、似合うか似合わないかを第三者に判断してもらうために、美容師さんに勇気を出して相談してみよう。

変に気負わず会話を楽しむために「5W1H」で掘り下げてみる

 見た目を整えたら、次のステップはコミュニケーションである。女の子に話しかける、または女の子との会話に加わる勇気を出したあとは、話し上手ではなく「聞き上手を目指しましょう」と著者はいう。

 初めに心がけるのは「相手の好きなこと」を引き出すということ。一見、つまらない質問にも思えるかもしれないが、「休みの日は何してるんですか?」とひとこと切り出してみるだけで、会話の糸口がみえてくる。そして、声や表情で感情を表すリアクションも大切だと著者は話すが、本気で相手に興味を持つ前提のもとで、大げさでもかまわないので相づちを打つのも欠かせない。

 さらに、質問には「5W1H」のコツがいると著者は語る。例えば先の質問で「ライブを見に行きます」と相手が答えた場合は、「誰のライブを見に行くんですか?」「どれくらいの頻度で行くんですか?」と質問してみれば、内容をさらに掘り下げることができて会話も膨らむ。

 肩肘を張り気負い過ぎて「気に入られよう」「うまく会話しよう」とは思わず、「この人はどんな人なんだろう?」「世の中にはいろんな人がいるんだなあ」と、好奇心を持つことが何よりも大切だという。

 さて、断片的にお伝えしてきたが、同書では他にもメールやSNSなどを通したアプローチの仕方、友だちどまりからの脱却法、出会いの場所の選び方と、かなり噛み砕いて丁寧に解説されている。

 モテになるか非モテになるかは紙一重で、とにかく「行動してみる」というのが第一歩である。同書に背中を押されたあなたが、意中の人と思い出に残るバレンタインデーを過ごせるよう心から願う。

文=カネコシュウヘイ