股関節&肩甲骨を鍛える4つのメリットとは?

健康

公開日:2016/2/9


 上半身と下半身をつなぐ股関節は、アンチエイジングの要。もし、「歩くのがおっくう」「階段を上がると息が上がる」「下半身太りが気になる」「最近つまずきやすくなった」といったことを感じているのであれば、それは股関節が衰えているサインのひとつかも…。

 2016年2月3日(水)、トップアスリートたちのトレーナーを務める中野ジェームズ修一の『40歳からは股関節と肩甲骨を鍛えなさい!』が発売された。同書では、全身がスッキリ引き締まり姿勢が良くなる、また外見も若々しく変わるオリジナルメソッドを伝えている。

 20代をピークに、年約1%ずつ低下するといわれる筋力。運動不足が原因で衰えやすいのは、太ももやおしりの下半身の筋肉で、衰えてしまうと立つ、歩く、階段の上り下りといった日常生活の動作がつらくなる。すると運動量が落ち、代謝も低下。太りやすくなる上に姿勢も悪くなり、体の老化が一気に進んでしまう。

advertisement

 そこで、まず鍛えたいのが太もものつけ根にある股関節。股関節を蘇らせれば、日常生活が格段に快適になるだけではなく、より大きな負荷を必要とするスポーツも楽しめるようになり、活動範囲も広がる。人間の体とは運動を続ければ、必ず応えてくれるようにできているが、運動習慣を始める時期が肝心だ。スタートさせるのは、若い頃の肉体の記憶が残っている40代が分岐点。週2~3回続けることによって、体の変化を実感できるはずなので、衰えを感じている人はすぐにでも、一生続けられるトレーニングを始めよう。

<股関節&肩甲骨エクササイズ 4つのメリット>
どんどん動けるから筋肉量がアップ! 全身がスッキリ引き締まる
股関節が自在に動かせるようになるとフットワークが軽くなり、家事や通勤時の活動量が自然とアップ。活動量が増えると、特別な運動をしなくても消費カロリーが増えるため、無駄な体脂肪が燃えて痩せやすくなる。さらに、2/3の筋肉が集まる下半身を鍛え、足腰の筋肉を増やすことで、代謝が上がり体脂肪が消費され、体が引き締まってくる。また、1日の歩数も増え、階段を使うことも苦ではなくなる。

姿勢が良くなり若々しい外見になり、肩こりや腰痛なども軽快に!
股関節と肩甲骨を動かし、周りの筋肉を鍛えると、両脚、骨盤、背骨、肩甲骨が正しいポジションに収まる。すると腰の位置が高くなり、自然と年齢が出てしまう背すじもスッキリ伸びて、姿勢が良くなる。同時に筋肉への負担が軽くなり、腰や肩の周辺の筋肉の緊張も取れるため、慢性的な腰痛や肩こりなどの不快な症状が軽減する。

血液循環が良くなり、つやつや美肌に。むくみが取れて下半身もスッキリ!
下半身には血液を巡らせるポンプ機能があり、筋肉の伸縮で血管をリズミカルに圧迫し、血液を下から上へと押し上げて心臓へ戻している。この働きを「ミルキング・アクション」と呼ぶのだが、股関節と下半身を使わないとミルキング・アクションの働きが落ち、血液の循環が悪くなってしまう。しかし、股関節と下半身を鍛えることで、ミルキング・アクションが活性化。血液の巡りも良くなり、酸素と栄養素が体の隅々まで行渡るようになるため、顔色が明るくなって肌や髪の毛のコンディションも改善。むくみも取れて、下半身太りも次第に解消されていく。

いまそこにある「ロコモ」を予防すれば健康寿命も延ばせる
健康寿命とは介護の必要がなく、自立した生活が送れる寿命のこと。健康寿命を延ばすために大事なのが、ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称ロコモ)の予防だ。ロコモとは、筋肉、骨、関節などに問題があり、移動する機能が低下してさまざまな障害が起こる状態。「ロコモを気にするのはまだ早い」と思われるかもしれないが、厚生労働省の調査によると、40歳以上の男女の5人に4人はロコモか、その予備軍だと考えられている。股関節と下半身のトレーニングはロコモ予防に好適なので、何歳になっても自立した生活を楽しむため、いまから鍛えておこう。

■『40歳からは股関節と肩甲骨を鍛えなさい!
著:中野ジェームズ修一
価格:1,300円(+税)
発売日:2016年2月3日(水)
出版社:世界文化社

中野ジェームズ修一
1970年生まれ。フィジカルトレーナー、フィットネスモチベーター。アメリカスポーツ医学会認定運動生理学士。有限会社スポーツモチベーション最高技術責任者。卓球の福原愛選手、テニスのクルム伊達公子選手ら多くのトップアスリートのパーソナルトレーナーを歴任。必ず結果を出すトレーナーとして絶大な信頼を得る。2014年より青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。会員制パーソナルトレーニングジム「CLUB100」を主宰するほか、エクササイズ関連の自著は50冊を超え、運動することの大切さを一般に広める活動にも精力的に取り組んでいる。
⇒「スポーツモチベーション」公式サイト