「魔法のケーキ」の次は「キューブ型お菓子」が今年のトレンド!?【チーズケーキ、フィナンシェ、あんパン】

食・料理

公開日:2016/2/11


『I LOVE CUBE キューブ型のお菓子とパン』(荻田尚子/主婦と生活社)

 昨年末に話題になった、一度焼くだけで3層に分かれる“魔法のケーキ”の著者・荻田尚子さんが、今年新たに紹介するのは「キューブ型お菓子」。これは、フィナンシェやあんパンなどを立方体の容器に入れて焼き上げたもので、材料は一般的なものと同じなのに、立方体にするだけで、ぐーんと可愛らしく、オシャレになったお菓子のことです。近頃お店でも立方体のマフィンなどが発売されて、話題になっていますが、これを自宅でも簡単に作れるようにレシピを1冊にまとめた『I LOVE CUBE キューブ型のお菓子とパン』(荻田尚子/主婦と生活社)が発売されました。

本書では、今までどうしてキューブ型じゃなかったんだろう? と思ってしまうくらい、愛らしいお菓子レシピがたくさん紹介されていて、どれもマネしたくなるものばかりです。また、型については、市販のものもあれば、牛乳パックや新聞、アルミホイルなどで作ることもできるので、すぐにでもキューブ型お菓子を作ることができます。ちなみにでき上がったものはもちろんキューブ型なので、積み重ねやすく、持ち運びやすいので、プレゼントにも最適です。今回はこの中から、キューブ型だとさらにオシャレなチーズケーキ、フィナンシェ、あんパンの3品を実際に作ってみました。

1、レアチーズケーキ(P.33)

 ポリ袋に入れたビスケットをめん棒でたたいて細かくし、そこに溶かしバターを加えて、ビスケットとなじませます。これを牛乳パックの底に敷き、側面に輪切りしたレモンをはりつけたら冷蔵庫で冷やしておきます。ボウルにクリームチーズ、グラニュー糖、ヨーグルトを入れて混ぜ、そこにゼラチン液、8分立てした生クリーム、レモン汁を加えて混ぜます。この生地を冷蔵庫で冷やした容器に流し入れ、再度3時間ほど冷やせば完成です。

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 どの面を見てもレモンの輪切りが見える、キュートなチーズケーキです。ヨーグルトやレモンが入ることで、さっぱり&爽やかでクリーミィーな味わいになりました。火を使わず、冷蔵庫で冷やし固めるだけなので、見た目以上にとっても簡単に作れますよ。

2、フィナンシェ風(P.43)

 ボウルに卵、卵黄、アーモンドパウダー、グラニュー糖を入れてもったり白っぽくなるまで混ぜます。そこに、卵白を泡立てて作ったメレンゲ、薄力粉、溶かしバターを入れてさらに混ぜ合わせます。これを側面にアーモンドスライスを貼った型に流し入れ、180度のオーブンで30分ほど焼き、最後にバターをはけで全体に塗れば完成です。

 フィナンシェと言えば、一般的には定番の長方形を思い浮かべますが、今回はしっかり中身の詰まったキューブ型にすることで、かなりボリューム満点な一品になりました。とっても新鮮な見た目ですよね。たくさんのアーモンドパウダー、アーモンドスライスを使っているので、香ばしい香りが食欲を誘います。

3、あんパン(P.76)

 ボウルに強力粉、上白糖、塩、ドライイースト、ぬるま湯を入れてよくかき混ぜます。これをこねて、ひとまとまりになったらバターを加えさらにこねます。この生地を90分ほどねかせて一次発酵させたら、8等分にし、ぬれぶきんをかけて15分ほど休ませます。これを薄く伸ばし、中央にあんを置いたら包んでキューブ型に入れ、90分ほどねかせて二次発酵させます。これを200度のオーブンで25分ほど焼けば完成です。

 フィナンシェ同様、キューブ型のあんパンも斬新で新鮮ですよね。周りの生地部分がキューブ型に入れて焼いたことでカリッと香ばしくなっていて、いつものあんパンとはまた違った食感が楽しめます。丸型が純和風あんパンとするならば、こちらのキューブ型は洋風あんパンと言った感じでしょうか。

 

キューブ型はお菓子の新しい姿を見せてくれる!
 今回作った3品は、以前に一般的な形で作ったことがあったのですが、キューブ型にしたことで見た目のオシャレさがUPしただけでなく、中身の味までオシャレになった感じがしました。お菓子自身もびっくりしているかもしれませんが、新たな一面を見せてくれ、食べる方もワクワクしますよ。ぜひキューブ型お菓子をプレゼントして、もらった人を驚かせてみては?

文=JUNKO