あなたの「足」は大丈夫? 色やニオイをセルフチェック! ダイエットにも効く「足温め」に51の効能が!

健康・美容

更新日:2016/2/12


『足を温めると健康になる』(吉田佳代:著、白澤卓二:監修/あさ出版)

 「冷え性なんです」という女性は実に多い。医者に行っても、薬を飲んでも不調…という人もいるだろう。そんな時は、まず「足」を温めよう。というのは、リラクゼーションサロンRuxur(ラグジュア)代表・吉田佳代氏の『足を温めると健康になる』(白澤卓二:監修/あさ出版)。吉田氏は、手技療法士として3万人以上の足を診てきた人物。

 本書の何がすごいか、それは、人生でこんなに「足」と向き合ったことはない! と思わされる情報量の多さだ。「足裏の色」「足のニオイ」「足の角質」「足裏のシワ」「脚のタイプ」から体の不調具合と原因、オススメの足温め法を、写真とイラストを見ながら自宅でセルフチェックできる仕様も嬉しい。

なぜ「足を温める」といいの?

 人の体はもともと上半身の温度が高く、下半身が低い「頭熱足寒」という、病気を招きやすい状態。足を温めることで、

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・血管が開いて、「スムーズに血液が流れる」
・血流がよくなるので、体の中の老廃物が外に排出され、「むくみがとれる」
・温まった血が全身に流れれば、体温が上がり内臓機能が強くなって「病気になりにくい」

 といった体にシフトしていくというのだ。本書によると「足温め」をするだけで、「冷え性」はもちろん「肩こり」「便秘」「生理痛」「不眠症」改善のほか、得られる効果は、なんと「51」にものぼる。

 ある研究では、体温が1度下がると免疫力が30%も低下し、逆に体温が1度あがるだけで免疫力が5~6倍アップすると言われるほど、「足温め」は侮れないセルフケアなのだ。

 本書は、「足つぼ刺激」や「ストレッチ」、タオルやドライヤーを使って温める方法など忙しい人も日常に取り入れられる、様々な手法を紹介している。簡単なのに即効性がある「足湯」は、足湯桶に40度位のお湯を注ぎ、足を浸してだいたい3分経ったら、差し湯をして42~43度に。その後も適宜差し湯をして温度をキープしながら足を浸すこと20分。せっかく温まった足を冷まさないよう、すぐに靴下をはこう。大事なのは、1回ではなく継続的に行い、「足が冷えにくい」体作りをすることだ。

ダイエット最大の敵「冷え」撃退、代謝UPで太りにくくなる!

 太る原因のひとつは、老廃物や余分な水分と脂肪が蓄積されることによるむくみ。足が冷えていると、血液とリンパの流れが悪くなり、そこに体内の不要な水分、脂肪、老廃物が細胞の間に溜まってしまう。老廃物がたまれば、血流が悪くなり、さらにむくみが進むという悪循環が体の中で起こるのだ。様々なダイエット法があるが、まずは、「やせにくい体質」を改善すること。

 「足温め」で代謝を上げ、冷え体質から脱却することで、根元から体質が改善され「太りにくい体」を手にいれることができるのだ。効果的に代謝を上げるために「東洋医学」の視点から、何を食べたらいいのかも紹介されている。詳しくは本書をご覧いただきたいが、体を温める食べ物(陽性)にレンコンやごぼう、人参などの根菜をあげている。ダイエット=生野菜と思いがちだが、生野菜は体を冷やす「陰性」の食べ物なので、適した調理をせずに、偏った食事をすると、せっかく足を温めても、結果として体を冷やしてしまい本末転倒に。また、「太っている部分=冷えている部分」なので、痩せたい部分をチェックして、効果のある運動を取りいれるとよいそうだ。

 ここで紹介したのは本書のほんの一部にすぎないが、「ふくらはぎ」を第二の心臓、「足裏」を第二の脳、「趾(あいゆび)」を全身の土台というように、「足」は私たち人間にとって非常に大事なバロメーターとなっていることがわかる。この時期なかなか寒くて、モコモコの靴下とルームウェアに包まれやすい脚(足)だが、毎日ちょっとケアするだけで、汗をかくようになったな、指先が冷たくないなと、「変わった」を実感できるので、ぜひ本書を手に今の健康状態を見なおしてみてほしい!