スイッチひとつで料理が完成! 炊飯ジャーは魔法の道具だった!【作ってみた―ローストビーフ、リゾット、プリン―】

食・料理

更新日:2016/4/6


『炊飯ジャーでスイッチひとつの魔法のレシピ ほかほかの感動100レシピ』(牛尾理恵ほか/主婦の友社)

 どこの家庭のキッチンにもだいたい1台はある「炊飯ジャー」。なかなかの大物で場所を取るのに、ごはんを炊くことだけに使うという、ちょっと非効率な調理家電…。でも、実は材料を入れてスイッチを押すだけで料理ができてしまう、魔法のような調理家電だったのです。そんな夢のレシピが紹介された『炊飯ジャーでスイッチひとつの魔法のレシピ ほかほかの感動100レシピ』(牛尾理恵ほか/主婦の友社)が発売されました。炊飯ジャーで作るメリットとして、ほったらかしで1品できる、火加減いらずで安全、タイマー機能を使えば帰ってすぐ食べられる、油が少なくてヘルシー、肉・魚・野菜料理はもちろんのこと、パン・デザートまで作ることができる…と、挙げればキリがないほど。そこで、今回はこの中から、えっ! こんなものまで作れるの!? と驚かずにはいられない3品を実際に作ってみました。

1、ローストビーフ(P.48)

 室温に戻した牛肉に塩こしょうを振り、バターをとかしたフライパンで各面2分ずつじっくり焼き、炊飯ジャーに入れます。続いて、肉を焼いたフライパンに玉ねぎのすりおろし、にんにくのすりおろし、赤ワイン、しょうゆ、酢、はちみつ、ローリエを入れてひと煮立ちさせ、これも炊飯ジャーに入れます。保温モードで片面15分ずつ(途中ひっくり返す)保温し、食べやすい大きさに切り、ソースをかければ完成です。

 今まで白米だけを炊いてきた炊飯ジャーもびっくりの、ローストビーフがスイッチ1つで作れてしまいました。通常、オーブンなどで牛肉をじっくり焼き、ソースも長時間煮込むイメージですが、炊飯ジャーであれば30分もあれば完成しました。しかも、良い感じの火の入り方、一緒に炊いたソースも絶品で、お店の味のようです。これは人が集まる時に、みんなをビックリさせられるレシピNo.1です。

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2、ベーコンのチーズリゾット(P.104)

 炊飯ジャーに米、オリーブ油、ベーコン、玉ねぎ、白ワイン、塩、コンソメスープの素、こしょう、ローリエを入れ、水を注ぎ、早炊きモードで炊きます。炊きあがったら、パルメザンチーズ、生クリームを加えて混ぜ、最後にパセリを散らせば完成です。

 こちらは、ご飯はご飯でも、いつもなら鍋でコトコト作るリゾットが、炊飯ジャーでできました。鍋で作ると、ご飯の固さ加減が難しかったりするんですが、今回は全く難しさなしに、蓋を開けたら絶妙な固さで、最後にチーズ&生クリームを加えることで、濃厚で、かなり本格的なリゾットになりました。

3、ミルクプリン(P.137)

 ボウルに卵、牛乳、グラニュー糖、バニラエッセンスを入れて混ぜ、裏ごしして紙コップに流し入れます。炊飯ジャーの底にふきんを敷き、水を注いだところに、紙コップを並べ、ふつうモードで25分ほど炊きます。その後、保温モードで15分ほど置いたら、冷蔵庫で冷やします。最後にメープルシロップをかければ完成です。

 炊飯ジャーは炊くだけでなく、蒸すのも得意です。いつもなら、大きな蒸し器などをわざわざ出して作るプリンですが、ここではいつも台所にある炊飯ジャーに入れてしまえば完成です。なめらかな生地&昔ながらのとっても素朴な味で、子どもから大人まで楽しめるプリンです。急な来客の時のお助けデザートとしても使えます。

 

これからは主役級に使いたい炊飯ジャー
 今まではどちらかというと、台所の中でも邪魔にならない端っこの方に置かれていた炊飯ジャー。でも、ここまで使える調理家電とわかれば、どーんと台所の真ん中に置いて、主役級に使いたくなります。今まで能力を発揮しきれておらずごめんなさい。これからどんどん活用してあげましょう。

文=JUNKO