健康料理として再び注目! 中世の修道院でのハーブ料理を家庭でも簡単に!

食・料理

公開日:2016/2/23


 東京・六本木一丁目にある、日本を代表するドイツ料理店「ツム・アインホルン zum Einhorn」オーナーシェフ・野田浩資。「日本でドイツ文化を最も感じさせる」と、伝統料理や季節の味を求めて、足繁く通う在日のドイツ人に高く評価される野田が、2016年1月12日(火)、『ドイツ修道院のハーブ料理』を刊行した。

 中世ドイツを生きた修道女、医学者、薬草学者、そして音楽家でもあるヒルデガルト・フォン・ビンゲン。生誕900年を祝した1998年あたりから、ドイツだけでなく、ヨーロッパ各地で、再びヒルデガルトがクローズアップされ始めた。中世の修道院での自然学に基づいた料理が、ストレスや過食、アレルギーなど、現代病ともいえる症状を緩和するための健康料理として見直されているからだ。

 修道院は自給自足を基本とし、野菜を育て、家畜を飼い、パンを焼き、ジャム、チーズ、ソーセージなども自分たちで賄う。ストイックという印象を受けるが、季節の野菜や果物を中心に、ハーブやスパイスの健康効果を加味したヒルデガルトのレシピは健康食、ダイエット食として理想的。

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 ヒルデガルトのレシピの研究を長年続けている、ドイツ料理の第一人者である野田。『ドイツ修道院のハーブ料理』は、日本でも簡単に手に入る素材で家庭でも作りやすいよう、できるだけ忠実にヒルデガルトの料理を再現している。


 また、現代の健康医学につながる興味深いエピソードや、現地取材も満載。「食事によって体力をつけ、元気な体を保ち、健康のバランスも持つ」という当たり前のようで、現代の食生活に失われてしまっている基本を、ヒルデガルトから学んでみてはいかがだろうか。

■『ドイツ修道院のハーブ料理
著:野田浩資
価格:1,800円(+税)
発売日:2016年1月12日(火)
出版社:誠文堂新光社