「家族に理系がいる自分のような文系にはツボ」 “理系あるある”で人気を集めるコミックエッセイ『理系の人々』

コミックエッセイ

公開日:2016/2/26

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 28歳独身彼女ナシの“ちょっぴりオタクなSE”のコミックエッセイ『ぼく、オタリーマン。』の著者・よしたにが現在、Webコミックサービス「ComicWalker」で連載している『理系の人々』。「うっとうしいけど憎めない」理系の生態を描く同作は、累計発行部数210万部を突破。2015年12月には最新巻5巻も刊行され、巷でも“理系あるある”が拡大中。

 2010年に宮野真守主演でOVA化もされた、自身の少し切ないリアルな日常漫画『ぼく、オタリーマン。』で一躍有名になった、漫画家兼イラストレーターのよしたに。同作のヒットを受け、SEとして勤めた会社を退社し、現在はガンダム的日常のあれこれを描く『ガンダム系の人々』を『ガンダムエース』で連載したり、常識では考えられない変わったアイデアやユニークな戦略を実践している会社を紹介する「朝日新聞」の『へぇな会社』で「よしたにのへぇぇ」を連載したりと、活動を続けている。

 そのよしたにが、2006年から「リクナビNEXT」内のWebマガジン「Tech総研」で描いており、2014年から「ComicWalker」に場を移し執筆を続けるのが『理系の人々』。1ページの中に、「後輩相手に実力至上主義」「職場の電源は早い者勝ち」「ソフト憎けりゃ人まで憎い」「顔文字にも敬語がある」「ガラガラのオフィスにときめく」など、“理系あるある”が詰まっている。

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 幼い頃から理系科目が得意で、大学も理工学部情報科に進み、SE経験者のよしたには、理系の人について「人に気を使うことがなく、常に自分の都合が優先」と分析。その彼が、「自身の体験をベースにした日々の暮らしの中で、理系と呼ばれる人が読んで『あるある』と共感してもらえるネタを選んだ」という『理系の人々』は、「出てくる人が個性的で面白い」「技術系職種であれば“ニヤリ”とする箇所が多い」「家族に理系がいる自分のような文系にはツボ」「意外と『自分もやってる!』ということが多く、『もしかして、自分も理系?』と再発見できた」「爆笑するエピソードはないけど、『確かに理系ってこんなふうに考える』という感じで、クスリと笑えるかも」と、理系文系関わらず人気を博している。

 2015年12月に、よしたにが描く崖っぷちヘルスケア・コミック『ぼくの体はツーアウト』完結巻8巻と同時に、『理系の人々』5巻が発売された際も、「わーい。仕事帰りに楽しみができました」「発売おめでとうございます! 『ツーアウト』完結ちょっと寂しいですが、必ず買わせていただきます」「『理系』と『ツーアウト』、どっちから読んだらいいか教えてください~!」といった喜びのリプライが、よしたにのTwitterに送られた。

 1月からは『グランドジャンプ』にて、内面磨き&コミュ力改革に37歳児が挑む『いつかモテるかな』の連載も始まったよしたに。“理系あるある”や“会社のへぇ”、“モテテク”などでこれからも読者を喜ばせてほしい。

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■『理系の人々』5巻
著:よしたに
価格:1,080円(税込)
発売日:2015年12月17日(木)
出版社:KADOKAWA
⇒「ComicWalker」公式サイト