デミ・ムーアを脱がせた女性、米ニューズウィーク編集長に

公開日:2011/9/5

イギリス人の女性編集者ティナ・ブラウンが先日、米ニューズウィーク誌の編集長に就任した。
  
ブラウンといえば、25歳で編集トップとして英国のタトラー誌を立て直して以降、30歳の時、ヴァニティ・フェア誌再建のため渡米。 当時、大統領夫人であったヒラリー・クリントンにロングインタビューをしたり、妊娠時のデミ・ムーアのセミ・ヌードを表紙に使ったりと、同誌を魅力的にイメージチェンジし成功が認められた。 39歳でニューヨーカー誌初の女性編集長に就任し、大幅に部数を増やして脚光を浴びている。 その後、ケーブルTVでの司会や執筆活動を行い、2008年にデイリー・ビーストというブログサイトを立ち上げた。
  
そんなブラウンの辣腕に目をつけたニューズウィークだが、昨年8月に親会社のワシントン・ポスト社が同誌を売却、しばらく編集長不在の状態が続いていた。これに伴い広告費も落ち込み、起死回生となる編集長人事が急がれた結果、ニューズウィークとデイリー・ビーストが合併する形で契約が交わされた。
  
現在のところ新生ニューズウィーク誌の全貌に関するブラウンの口は固い。だが、過去に行動をともにした出版人のロン・ギャロッティは次のように話す。
  
「(雑誌が)救われるかどうかが問題ではない。何が生み出されるかが問題だ」
  
(ダ・ヴィンチ6月号 海外出版レポートNEOより)