地味すぎる「油あげ」が主役級に!おかずにつまみに、“油揚げ愛”満載の80レシピ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/3/9

 安定した価格で提供され、どんな食材にもそっと寄り添って、食材のおいしさを際立たせてくれる「油揚げ」。煮てよし、焼いてよし、巻いても詰めてもOKと、変幻自在で万能。しかも栄養価も高いということで、本来であればもっと表舞台で活躍してもいいはずの油揚げ。そんな油揚げの底力を世の中に示すべく、『愛しの油揚げ おかずにつまみに簡単レシピ80』(高橋良枝/文藝春秋)という、油揚げを主役級に使ったレシピばかりを紹介したレシピ本が発売されました。ここでは、油揚げをクラッカーのように使ったカナッペや、形状を利用して、袋の中に具材を詰め込んだレシピなど、今までに見たことがない油揚げの姿が目白押しで、改めて油揚げの偉大さを感じることができる1冊です。今回はこの中から、新しい魅力と出会える2品を実際に作ってみました。

1、カリカリの油揚げがたまらない!モッツァレラとトマトのカナッペ(P.16)

 フライパンで焼いた油揚げを3等分にし、そこにモッツァレラとトマトをのせ、パセリ、塩、黒こしょうをふり、最後にオリーブオイルをかければ完成です。

 これは著者が、油揚げの魅力を最初に確信したレシピとのことです。カリカリの油揚げが良い土台となり、上にのった食材の味をしっかり際立たせてくれています。また、油揚げを焼いたことで油が落ち、パンよりカロリーも少なく、糖質も少ないので健康にも良いということで、良いこと尽くめの一品です。他にも、缶詰やフルーツをのせたカナッペも紹介されていて、幅広いアレンジがきく使い方です。

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2、香ばしい油揚げが包み込むポテトサラダ(P.38)

 焼いた油揚げを半分に切り、袋を開きます。そこに市販のポテトサラダを詰めれば完成です。

 なんて簡単なレシピでしょう。でも、斬新で、これもまた新しい油揚げのスタイルですよね。焼くことで香ばしくなった油揚げと、しっとりしたポテトサラダが意外にもよく合います。作りすぎたポテトサラダの活用法としても使えますね。お酒のアテにもぴったりですよ。他にも、豆やトマトなどを詰めたレシピもあり、サラダ感覚で楽しめるアレンジです。

 

和食から洋食まで、オールマイティーな油揚げ
油揚げと言えば、今までは和食での活用が一般的でした。でも、このレシピ本が紹介する油揚げは、その枠を越え、新たな魅力を開花させてもらったことから、とってもイキイキして見えます。ぜひ、このオールマイティーな油揚げをもっと活用してあげて下さい。

文=JUNKO