天野明「アニメ化の話を聞いた時は本当にびっくりしました!」『エルドライブ【elDLIVE】』アニメ化決定にファンから祝福の声

マンガ

公開日:2016/3/16


 不思議な能力を持つ中学生が宇宙警察にスカウトされ、未知の世界に挑んでいくという物語を描いた天野明のマンガ『エルドライブ【elDLIVE】』(eはeにマクロンが正式表記)のアニメ化が決定した。スタジオぴえろがアニメーション制作を手がけ、2017年に放送されることが発表されたことを受け、「バトルシーンが楽しみ!」「来年まで待てないよ~」とファンが歓喜している。

 1998年、『ヤングマガジン』の第38回ちばてつや賞ヤング部門で優秀新人賞を獲得し、『5歳のころ』でデビューを果たした天野。デビュー後は『少年スピン』『ぷちぷちラビィ』『MONKEY BUSINESS』などを連載。しかし、単行本化されたのは『ぷちぷちラビィ』のみと、厳しい状態だった。2002年、天野は再出発を決意したかのように、『週刊少年ジャンプ』の天下一漫画賞に読み切りを投稿。そして2003年に、『赤マルジャンプ』で『バクハツHAWK!!』の掲載が決定し、新たなスタートを踏み出す事になった。

 天野にとって大きな転機となったのが、2004年から2012年にかけて長期連載した、『家庭教師ヒットマンREBORN!』だ。見た目が赤ん坊姿の家庭教師だが、その実態はヒットマンであるというめちゃくちゃな設定のキャラクターと、ダメ中学生の交流を描くギャグ&バトル漫画が人気を博し、累計部数は3,000万部を突破、2006年から2010年まではTVアニメとしても放送された。一度はプロになったものの挫折、再び新人賞の応募から再出発し、とうとう連載とアニメ化までこぎつけた熱意はすさまじいものがある。

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 そんな天野が、『家庭教師ヒットマンREBORN!』の長きに渡る連載終了後、初の連載作品として手がけたのが、宇宙警察活劇『エルドライブ【elDLIVE】』だ。物語は、誰にも聞こえない声が聞こえる中学生・九ノ瀬宙太が宇宙の平和を守る宇宙警察・エルドライブにスカウトされるところから始まる。最初はイヤだったものの、同級生の美少女である其方美鈴に挑発され、採用試験を受けて合格してしまい、聞こえてくる「声」や美鈴と協力しながら犯罪者に立ち向かっていくという内容。壮大な設定と魅力的なキャラクターデザインなどで多くのファンを獲得し、今回の2017年からのアニメ化が決定した。

 アニメーション制作は『NARUTO-ナルト-』や『東京喰種トーキョーグール』といった人気作のアニメ化や、最近では爆発的な人気を博している「おそ松さん」を手がけるスタジオぴえろとあって、ファンは「エルドライブのアニメがスタジオぴえろの制作で見られるなんて嬉しすぎる!」「きたーーー! あの壮大な世界観をぴえろのアニメで堪能できるとか贅沢!」と嬉しい悲鳴を上げている。

 天野はアニメ化に関して公式サイトで「最初にアニメ化の話を聞いた時は本当にびっくりしました! これも皆様の応援のおかげです。ありがとうございます!」と感謝を述べた。また「原作者として協力できる部分はお邪魔にならないように協力させてもらおうと思います。どうぞよろしくお願いします!」とまるで新人のように低姿勢なコメントを掲載。これにファンからは「苦労してきただけあって、腰が低い天野先生…よかったね!!」「アニメ絶対見るから! ずっと応援するから!」「謙虚すぎる! 素直におめでとうです」「苦労した甲斐あったね先生」と祝福の声が多数上がった。

 製作スタッフや監督、キャストはまだ発表されていないが、「協力できるところは協力したい」と言っている天野のコメントもあるので、力の入った作品になることが期待できそうだ。


■『エルドライブ【elDLIVE】』5巻
著:天野明
価格:669円(税込)
発売日:2016年3月4日(金)
出版社:集英社