「青山吉能」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2016/3/23

青山吉能

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第111回となる今回は、「Wake Up, Girls!」で七瀬佳乃役を演じつつ、タイトルと同名ユニットのリーダーとして活動している青山吉能さんです。

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――昨年12月に続・劇場版の後編が公開された「Wake Up, Girls!」でしたが、ファンの期待に応えるように新情報が告知されましたね。

青山:そうなんです。まずは2月に台湾でトークイベントをします! 海外は1度だけシカゴのイベントに出演しましたけど、アジアは初めてなので楽しみです。台湾のファンの方からはライブでお花をいただいていたので、飛行機に乗って会いに来てくださるなんてありがたいなと思ってたんですよ。それが、会いに行けることになりました!

――3月27日には仙台空港でミニライブ&トークイベントも。劇場でのミニライブは何度かありましたが、空港ライブは新鮮です。

青山:まさか空港でライブができるとは思っていなかったので嬉しいです(笑)! しかも無料なので、いろんな方に観てもらえるかもしれないなって思います。

――その後に続く新作短編アニメも楽しみにしております! 仙台は何度も行っていると思いますが、好きな場所は見つかりましたか?

青山:ツアーで前日入りしたときは、時間が空いたので街をブラブラ歩きました。国分町の通りはめっちゃ都会で面白かったです! Wake Up, Girls!としては、月に一度くらい、誰かしら仙台に行ってるんですよ。せっかくの聖地なので、大事にしたい気持ちがありますし、今後も行ける機会がもっと増えるといいなって思います。

青山吉能

――ところで最近、青山さんが一段と綺麗になったという話をよく耳にします(笑)。

青山:そうなんですよ〜。最近よく言われるんですよ〜。何が変わったっていうワケではないんですけど、自分でも思いますね、最近かわいくなったなぁって(笑)。いや、昔から自分で言っちゃうキャラなんですけど、最近は特に、思っていないことを言って取り繕うより、正直に言ったほうがいいなと思っていて。だから、いつも正直なんです。いい意味でも悪い意味でも(笑)。

――(笑)。そんな正直な青山さんは、プライベートで何をして遊んでいますか?

青山:…遊んでないですね(笑)。いや、遊んでるんですけど、時間があると、すぐにスマホゲームをするので(笑)。最近の休日も、「白猫プロジェクト」を12時間くらいプレイしました(笑)。新キャラのオファーがあったらいつでも!って感じです(笑)。

――ブログを見ていると、Wake Up, Girls!のメンバー内でブームがありますね。「白猫プロジェクト」とか「ハイキュー!!」とか。

青山:最初に飛びつくのは私かも(笑)。「おそ松さん」なんて、今は私よりみんなのほうがハマッていて(笑)。ハマりどころが似てるんだなって思います。

――「おそ松さん」は今や社会現象ですから、読みが当たったんですね(笑)。六つ子の中では誰推しですか?

青山:いや〜いちばんは決められないですね〜。全員好きっていうと、好きな気持ちが分散されているみたいですけど、そうではなく、ひとりひとりに鬱陶しいほどの愛情を注いでいまして(笑)。あえて言えば、十四松推しです(笑)。この前も、朝6時半起きでナンジャタウンのイベントに行ったんですよ! 地元の熊本にいた時はできなかったことだな〜って喜びを噛み締めながら、六つ子たちを愛でてきました。ふふふ(笑)。

青山吉能

――早起きさえすれば、六つ子に会いに行けると(笑)。漫画&アニメ好きで知られる青山さんですが、バイブル的な作品はあるんですか?

青山:私の人生19年間に出会った漫画でいちばん好きなのは、「SAMURAI DEEPER KYO」。一択です! 生まれた頃に連載が始まった漫画なのでびっくりされるんですけど。原作の上条明峰先生が大好きで、漫画の世界観はもちろん、先生のお人柄も好きなんです。あとがきまでしっかり読むと、愛情を持って描いていらっしゃることが伝わってくるので。今のところ、先生の作品は全部持ってます!

――他に、上条先生のどんな作品が印象に残ってますか?

青山:「SAMURAI DEEPER KYO」の後に連載が始まった「しろがねの鴉」も読みましたし、その後の「CØDE:BREAKER」はアニメも全部観ました! 今、イブニングさんで連載されているのは「たんさんすいぶ」っていう漫画で。じつは、「CØDE:BREAKER」が終わってしまったときに、私の人生は終わった…と上条ロスになっていたので、「たんさんすいぶ」の情報を聞いたときは「また私の人生が始まる!」って思いました(笑)。地元が田舎だから、発売日に何軒も回って本を探して。イブニングさんの連載だから、ちょっと青年向けになった上条先生の絵も最高なんです!

――アニメで影響を受けた作品は?

青山:たくさん観ていますけど、高校1年のときに「あの夏で待ってる」の谷川柑菜ちゃんが好きで、柑菜ちゃん風に髪を切ったことがあります。胸の下まであった髪を超ベリーショートにしたら大失敗(笑)! Wake Up, Girls!のオーディションに応募したときの写真は、その髪型でした。だから、佳乃ちゃんはロングの髪をショートにしましたけど、私はショートに抵抗があるんですよ〜。その写真がまだどこかに残っていると思うと恥ずかしい…。

――(笑)。学生の頃、友達の間ではどんなキャラクターでしたか?

青山:小学生のころがいちばん輝いてたと思います(笑)。「みんな遊ぼうよ。ドッジボールしよ!」って誘うような目立つタイプでした。でも、中学、高校と進んだころには、クラスの端っこで本を読んでいるタイプになったような…。

青山吉能

――何かきっかけがあったんですか?

青山:中学でコーラス部に入ったからだと思います。7時半から朝練をして、授業を受けて、お弁当を食べ終わったらすぐに昼練をして、掃除をしてから放課後も夕練があったので。夏休みも部活、部活、部活、それに九州大会、全国大会…。部活に明け暮れてました。そういう意味では中学校は私の青春でしたね。そのときの仲間はホントに大好きで、今でも連絡を取り合っています。

――コーラス部の学びで、今でも生かされていることは?

青山:たくさんあります! 歌はもちろんですけど、いちばん印象に残っているのはテーブルマナーと手紙の書き方です。全国大会でご飯に行ったときは、フォークとナイフの使い方を教わったし、練習会場でお世話になった方へのお手紙は部員が書いていたので、目上の人にも失礼がないように書き方を練習して。「拝啓」とか「新緑の〜」とか、今でも書くことがありますよ。そういうところも好きだったな〜。ホントに感謝してます。

――Wake Up, Girls!のオーディションを受ける前に、他にも応募したことは?

青山:声優のオーディションをいくつも受けていました。私、小学校のころから声を変えてしゃべるのがすごく好きで、それを友だちから「よっちーすごい!」って褒められるのも嬉しくて、声の仕事をしたい!とずっと思っていたので。「ミルキィホームズ」の「エリーを探せ!」というオーディションでも、8000人中30人くらいまで残ったんですよ。「まだ中1だし、大きくなってから君にはまた会えると思うから、そのときはよろしくね」って言われたのを今でも覚えてます。“わい、見込みあるんや〜”と思って(笑)。それから、いろんなオーディションに落ちるたびに“あ〜無理や”って思いながら一進一退して、初めて受かったのがWake Up, Girls!でした。

――→歌やダンスへの憧れはあった?

青山:全然なかったんです。以前は声優にしか興味がなくて。正直に言うと、Wake Up, Girls!で受けた最初のレッスンがダンスだったとき、え?ダンスなんて必要ないのにって思いました。他のメンバーはみんなうまかったし、ひたすらついていくのが大変なのに、やっている意味もわからなくて、モヤモヤして。

――その気持ちが変わったのはどのタイミング?

青山:2013年のショーケースイベントの4回目くらいから。同じ年に開催された秋葉原 UDXのイベントも転換期でした。ダンスの先生から全然ダメだって言われてボロボロ泣いているのが映像に残っていて(笑)。当時は自分だけできてないっていう気持ちが強くて、リーダーの私がこのままじゃダメだなと。あんまり過去のことを覚えていないほうですけど、もっとうまくなりたい!って意識したことをはっきり覚えてます。

青山吉能

――Wake Up, Girls!の佳乃役として、お芝居の上で転機になったことはある?

青山:やっぱり第7話ですね。泣きながらしゃべる長いせりふを、自分的には気持ちよく読めていたんだけど、「うまく読んでるだけで、感情が全然入ってない!」と指摘されて。もう、バカスカーン!って心をぶん殴られまして(笑)。でも、それを教えていただいたおかげで、頭の中を一度からっぽにした上で、ようやくキャラクターとしてしゃべることを意識できたのかなって思います。

――今では、達成度は上がっていますか?

青山:うーん、やっぱりまだ難しいですね。続・劇場版の後篇も何回も観てるんですけど、やっぱり全然できてない、ああすれば良かったっていうのがたくさん出てきます。レギュラーで出演させていただいている洋画の吹き替えでも、テレビから自分の声が聴こえるのがすごく嬉しいので何回も観るんですけど、台本と照らし合わせると、感情の入れ方とか滑舌とか、いいところが一個も見つからなかったりします…。

――これから、お芝居でがんばっていきたいことは?

青山:今は学業があるので、たくさんの現場には行けないんですけど、ひとつひとつのお仕事でいかに自分の力を発揮できるかっていうのが大事だと思うので、「少女1」みたいな小さな役でも、彼女がどんな景色を見ていて、そこはどのくらいの温度なんだろうって感じながら、真剣に取り組みたいなと。自分は天才ではないと思っているので、練習して練習して現場に出たときに、ちょっとでも余裕を持てるといいなって。

――Wake Up, Girls!のリーダーで良かったと思うことは?

青山:今でもリーダーは向いていないな〜と思うんですけど…(笑)。歌うパートがちょっと増えるのは嬉しいかな(笑)。i☆Risで言うと、(芹澤)優ちゃんとひみたす(茜屋日海夏)がたくさん歌うじゃないですか。WUGだと、(山下)七海や(田中)美海がフィーチャーされると思うんだけど、そこに私も少し(笑)。でも、みんなは私のことを超ポンコツ!って思ってるはずです(笑)。この前ついたあだ名なんて「ゴミ山くずお」ですよ。ひどくないですか(笑) !? ま、仲良しなのでそれくらい(笑)。私がポンコツな分、みんながしっかりしてくれるのでサンキュー!って感じです(笑)。

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――では、リーダーの青山さんが思う、2016年のWake Up, Girls!の展望とは!?

青山:どうなっていくんだろうって楽しみにしている部分もあるし、Wake Up, Girls!ってこんなに素敵なんだから、もっと多くの人に知ってほしい、そうじゃないともったいないぞって思います。7人それぞれの魅力を生かして、ユニットとしてもっともっと大きくなりたいし、もっと光り輝いていけたらなって思います!

――青山さん個人としては、これから声優としてどうなっていきたい?

青山:この仕事を一生続けていきたいので、求められ続ける声優でいたいです。声のお仕事を軸にしたいことは変わらないし、この仕事にかけている情熱は人一倍なので。すごく平凡な言い方になっちゃいますけど、やる気だけは負けない自信があります!

――大学生として、プライベートで挑戦してみたいことは…?

青山:海でバーベキューとか(笑)。休日はひたすらゲームをしてる、どうしようもないヤツなので。でも…誘ってくれる、友だちが……い、以下略でお願いします(笑)! まあでも、今は、お休みするよりお仕事が大事だと思っていますので!!

――声優図鑑に青山さんが登場するのを心待ちにしていたファンの方に向けて、メッセージをお願いします!

青山:みなさん、お待たせしてごめんね〜。私も、いつもダ・ヴィンチニュースのアニメ系コラムとか声優図鑑を読んでいたので、私の番が来たらこんなことを言うぞ!早く依頼がこんかな!?って思ってました(笑)。ユニットで活動している時とは違う青山がいろいろおしゃべりしましたので、よろしくお願いします! 何度も見てねっ!!

【声優図鑑】青山吉能さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

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青山吉能(81プロデュース)

青山吉能(Wake Up,Girls!)

Wake Up,Girls! 総合公式サイト

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト