あのニュース番組がついに終了…石破大臣とも仲良し看板猫「にゃーにゃ」の軌跡をグラビアで振り返る

テレビ

公開日:2016/3/26

 2016年3月、衝撃のニュースが飛び込んできた。今日で『週刊ニュース新書』(テレビ東京)が放送終了する。耳を疑った。ええぇそんなことあるわけない! ショックで言葉を失った。

 『週刊ニュース新書』といえば、番組の看板猫・にゃーにゃが縦横無尽にスタジオ内を歩きまわる、世界でも珍しい“アイドル猫”がいるニュース番組。どんな大物が緊迫した政治状況を語っていても、にゃーにゃがトコトコと机の上を歩くだけで一気にほんわかしたムードが漂ってしまう。土曜の昼、まだ眠気が覚めやらないとき見るのにぴったりの番組なのだ。

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 『週刊ニュース新書』が終わる、ということは、にゃーにゃに毎週会えなくなるということ! ネットでは嘆き悲しむファンの声が溢れ、猫好きの私も、このニュースに動揺を隠せなかった。

 一週間の疲れから解放された土曜の昼をにゃーにゃと迎えていたのに、4月からどうやって生きていけばいいのやら……。悲しみにくれる私が本棚から取り出したのは、書籍『にゃーにゃ photo book』(石原さくら:写真/東京ニュース通信社)。にゃーにゃの番組登場1周年を記念して作られた、一冊丸ごとにゃーにゃ尽くしのグラビア本だ。

 本書では、スタジオのオフショットをはじめ、ご飯を食べる様子やセット裏で堂々と寝そべる姿など、キュートな仕草が存分に楽しめる。さらに、はじめての温泉ロケも敢行し、旅先でゆるりと過ごすにゃーにゃの姿も掲載。畳の上でのびのびだらんと過ごし、豪勢なしゃぶしゃぶに興味津々。吸い込まれそうなほど大きくうるんだ黒い瞳はとても美しい。

 注目は、石破茂大臣との対談。実は、にゃーにゃと石破大臣は仲良しで、番組内でも撫でられたり抱っこされたりと微笑ましい2ショットが何度も目撃されている。はじめて大臣の仕事部屋に入ったにゃーにゃは緊張する素振りも見せず、石破大臣におとなしく抱っこされてご満悦。石破大臣も、「お前も長時間の撮影大変だなあ」と労わるほど、2人は強い絆で結ばれている様子だ。

 写真だけじゃ満足できない! という人もご安心を。写真集にはなんと113分のDVDもついてくる。ハンちゃんこと繁田アナとにゃーにゃの人気Webコーナー「ハンちゃんとにゃーちゃんと一息」セレクション、番組本番前後にスタッフが撮影したオフショットなど、番組より自由奔放なにゃーにゃを見ることができる。

 そして、週刊ニュース新書を愛する者なら決して忘れられないのが、先代猫・まーごのこと。番組初回から看板猫を務めていたまーごは、にゃーにゃとは対照的におっとりとした猫だった。突然の別れは2014年10月。たった8歳で、まーごは突然この世を去った。番組では特別編成で追悼コーナーをお届けし、花に囲まれたまーごを真っ赤な目で見つめる繁田アナとともに、大粒の涙を流したファンも多いに違いない。

 本書はにゃーにゃメインの写真集なのでまーごについては触れられていないが、まーごの写真を飾っている額縁をじーっと眺めるにゃーにゃの写真には、番組ファンなら涙腺を刺激されるはずだ。

 番組は終了してしまうが、にゃーにゃにはまーごの分もたくさん長生きしてほしい。そしてまた時々、いろんなテレビ番組やポスターで、元気な姿を見せてほしい。にゃーにゃの写真に癒やされながら、そんなことを願う。

文=松本まりあ