玉山鉄二も共感! 『星守る犬』の魅力

映画

更新日:2014/2/8

2巻合計で85万部を超える(※)ベストセラーになった『星守る犬』。(※5月時点) 原作者の村上たかしさんと、映画版(6月11日から公開)の監督・瀧本智行さんが、「犬いい話」を語り合った。
  
映画で奥津を演じた玉山鉄二さんもおっしゃっていましたけど「犬って、飼い主がどんな人であれ、どんな精神状態であれ、全部受け入れて肯定してくれる。あの愛情ほどには絶対返せてないという懺悔の気持ちっていうのは、きっと犬を飼ったことがある人は誰しもが抱く想いなんだと思います」(村上さん)
  
『星守る犬』では、おとうさんと愛犬ハッピーの最期の旅が描かれる。しかし、その物語を「いわゆる『犬の映画』というくくりには入れたくない」と瀧本監督は言う。
  
「この映画は、観たことが何かの始まりになるような作品になっていると思います。人が独りになった時に、そばに自分のことをすべて受け入れてくれる存在がいてくれたら、それだけで、幸せなんじゃないか。原作を描いた時にも、そういう思いがありました」(村上さん)
  
「犬のいたいけな表情を見るたびに、僕自身、申し訳ないねと思っちゃうんですよ、人類として。悪いね、世話になるねって。ハッピー、おとうさんのそばにいてくれて、ありがとうね。そういう気持ちなんです」(瀧本さん)
  
(ダ・ヴィンチ7月号 映画『星守る犬』公開記念対談より)