「下味冷凍」で美味しさがぐんとUPする!【から揚げ→ジューシー、シチュー→コク深、オムレツ→時短】

食・料理

公開日:2016/4/17


『下味冷凍で作りおき』(星野奈々子/学研プラス)
『下味冷凍で作りおき』(星野奈々子/学研プラス)

 去年くらいからブームが始まり、今なお人気の「作りおきおかず」。一度作ってしまえば冷蔵庫でしばらく保存可能なので、特に忙しい人にとっては便利なレシピ。でも、そこからのアレンジが難しく、結局最後は味に飽きてしまったという経験はありませんか? そんな人にオススメなのが『下味冷凍で作りおき』(星野奈々子/学研プラス)です。こちらは下味を付けてから冷凍することで、食材そのもののおいしさをキープできる、調味料がしみ込み、さらに美味しくなる、長期保存が可能、短時間で調理出来る、アレンジしやすいといった、たくさんのメリットがある作りおきレシピです。今回はこの中から、から揚げ、シチュー、オムレツといった、下味冷凍で作るからこそ美味しくなる3品を実際に作ってみました。

1.柔らかくてジューシーすぎる「鶏のから揚げ」(P.28)


 小さめの一口大に切った鶏もも肉をしょうゆ、みりん、すりおろしたにんにく、しょうがとともに保存袋に入れて軽くもみます。これを冷凍すれば下味冷凍は完成。この「鶏のから揚げのもと」を解凍したところに、溶き卵を加えてもみ込み、これを薄力粉と片栗粉を混ぜたところに加えて、表面にしっかりまぶしつけます。最後に、170度の油できつね色になるまで揚げれば完成です。

 こちらは一般的な作りおきでは難しい、鶏のから揚げのレシピです。鶏肉に下味を付けて冷凍することで、肉の中までしっかり味が染み込み、これを揚げるとジューシー&味付きから揚げになって、箸が止まらなくなりました。冷めても美味しいので、お弁当のおかずにもピッタリです。

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2、長時間煮込んだような深い味わいの「鮭のクリームシチュー」(P.40)

 保存袋に鮭、酒、塩、玉ねぎ、にんじん、じゃがいもを入れて、袋の上からなじませ冷凍すれば下味冷凍は完成です。この「鮭のクリームシチューのもと」を解凍し、この中の野菜だけをまずフライパンでしんなりするまで炒めたら、薄力粉、水を加えて煮立たせます。そこに、鮭、牛乳を加え、煮立ったら塩で味を整えれば完成です。

 通常のシチューだと、野菜に火が通るまでじっくりコトコト煮込む必要がありますが、下味冷凍することで具が柔らかくなるので、シチューを作る際には長時間煮込む必要がなく、食べたい時にあっという間に作れる一皿でした。鮭も野菜もホクホクで、これ一杯でかなり満腹になります。

3、鮮やかなオレンジ色がまぶしい「にんじんのオムレツ」(P.85)

 千切りにしたにんじんとレモン汁、オリーブ油、塩を保存袋に入れてよく混ぜ、これを冷凍すれば「にんじんのレモンマリネ」の完成。これを解凍し、バターを熱したフライパンでしんなりするまで炒めます。ここに、溶き卵、牛乳を加えてよく混ぜ、卵が半熟状になるまで焼いたら、半分に折り畳んで完成です。

 こちらは冷蔵庫の中でも、残りがちなにんじんに下味を付けて冷凍したものを活用したレシピです。にんじんは塩と一緒にもみこみ冷凍したことで、しんなりするので、再度調理する際には少ない炒め時間で済むのが嬉しいポイントです。完成したオムレツを半分に切った瞬間、中から鮮やかなオレンジ色が顔を出し、目からも楽しめる一品でした。味は、ちょっと酸味のあるにんじんマリネを卵で包み込むことで、とても優しい味になっていました。

 

下味冷凍することで、格段に美味しさアップ
 今回作った3品は、今までに下味冷凍せずに作ったこともあったのですが、下味冷凍することで、食材にしっかり味が染み込んでいたり、柔らかくなっていたりと、格段に美味しくなっていたので、下味冷凍のパワーをより実感することができました。下味を付けるのもかなりシンプルな工程で、何も手間もかからないので、これをやらないのはもったいない! ぜひ下味冷凍の力を借りて、いつもの料理をさらに美味しく仕上げて下さい。

文=JUNKO