レモン好き必見! レモンが主役の甘酸っぱくておいしいお菓子の本【3品作ってみた】

食・料理

公開日:2016/4/20


『レモンのお菓子 レモンケーキ、マフィン、タルト、プディング…甘酸っぱくておいしい45レシピ』(若山曜子/マイナビ出版)

 先日、居酒屋の料理の付け合わせのレモンを食べていたら、デザートのお皿にもレモンがのってきた。店員さんがちらちらとこちらを見ている。ありがたくいただいたが、そんなに珍しかったのだろうか。私にとって、レモンはほかのフルーツ同様に魅力的な食べ物だが、以前紹介したパセリと同じく、レモンはまだまだ主役として認められることは少ない。

 だが、レモンファンは確実にいるはず。そんなことを思っていたら、先日『レモンのお菓子 レモンケーキ、マフィン、タルト、プディング…甘酸っぱくておいしい45レシピ』(若山曜子/マイナビ出版)という本が出版された。本書は、タイトル通りレモンを使用した、レモンが主役のお菓子だけを集めたレシピ本。レモン好きとしては、これは試してみるしかない! そこで、実際に3品作ってみた。

「レモンマフィン」「レモンとラズベリーとホワイトチョコレートマフィン」(P.16~P.17)


 まず1つめは、レモンを使用したマフィン2種。バター、グラニュー糖、レモンの皮のすりおろしに卵を加えて乳化させ、生クリーム、薄力粉、ベーキングパウダー、牛乳にレモン汁を加えたものを入れてさっと混ぜる。あとはレモンの輪切り、ラズベリー、ホワイトチョコをトッピングして、180度のオーブンで20分ほど焼けば完成。

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 牛乳とレモン汁を混ぜたものを加えることで、簡単にふんわりしたマフィンを作ることができるそう。口に入れた瞬間、レモンの香りと甘酸っぱいおいしさがふわっと広がる、本格的なマフィンに仕上がっていた。

「タルトシトロン」(P.38~P.39)


 続いて、きりっとした酸味が心地よいタルトシトロン。バター、粉砂糖、卵黄、薄力粉、塩、アーモンドパウダーを混ぜて生地を作り、タルト型に貼り付けてオーブンで焼く。鍋に卵、レモン果汁、レモンの皮のすりおろし、グラニュー糖を入れて混ぜながら弱火でとろみが出るまで加熱し、水でふやかしたゼラチン、バターを入れて溶かす。焼きあがったタルト生地に流し込み、冷蔵庫で冷やし固めれば完成。

 甘みに加え、卵とバターのまろやかさもあるので、レモンの強い酸っぱさが逆に嬉しい、さっぱりできる味。サクサクしたタルト生地、なめらかなクリームと、2つの食感を楽しめるのも魅力。これから夏にかけて重宝しそうなレシピだ。

「レモンとサワークリームのウィークエンド」(P.44~P.45)


 最後は、見た目もおしゃれなウィークエンド。バター、グラニュー糖、サワークリームを泡立て、卵、薄力粉、ベーキングパウダー、レモンの皮のすりおろしを加えて混ぜる。生地につやが出てきたら、型に流し入れて180度で約40分焼く。焼きあがって粗熱が取れたら、膨らんだ部分を切り落としてひっくり返し、粉砂糖とレモン果汁で作ったアイシングを塗って200度のオーブンで1~2分焼けば出来上がり。

 ケーキはふわっとしたレモンの香り、アイシングはしっかりとしたレモン風味と、2種類のレモン味が楽しめる嬉しいケーキ。本では10ページで紹介されているビターレモンマーマレードとピスタチオをのせていたが、ピスタチオが入手できなかったのでクルミを砕いてのせてみた。

 本書には、他にも「レモンのクレープ」や「レモンチーズケーキ」、「レモンミルクのババロア」など、レモンをフル活用できるお菓子がたくさん掲載されている。レモンが大好きな人も、普段はあまり選ばない……という人も、ぜひ一度この『レモンのお菓子 レモンケーキ、マフィン、タルト、プディング…甘酸っぱくておいしい45レシピ』のレシピを試してみてほしい。気が付いたら、レモンの爽やかな酸味の虜になっていることだろう。

文=月乃雫