ねんど遊びが、ムズカシイからオモシロイに変わる! 雨の日の親子の強い味方、ラーメンズ片桐仁の『親子でねんど道 』が発売!

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/15


『親子でねんど道(みち)』(片桐仁/白泉社)

子どもの遊びはいろいろあるけれど、ねんど遊びは結構ムズカシイ……。そう思ったことのあるママやパパは多いと思います。お店で売られているねんどはカラフルで、いろいろ作ったら楽しそう! と思うのに、いざ子どもとねんどで遊びはじめると、ああガックリ! 気がつけば色も形もぐちゃぐちゃのお団子だらけ……という経験をした方もいることでしょう。

そんな、ねんどが苦手な親子も楽しめるのが、ラーメンズの片桐仁さんの『親子でねんど道(みち)』です。

まず嬉しいのは、ねんど初心者のための第1章「ねんどと仲良くなろう」が、27ページ分もあること。その内容は、基本の材料と道具、色つきの樹脂ねんどの好きな色の作り方、ビンやボタン、ブロックといった家にある物を使ったねんどの遊び方など、身近なものを使ってすぐに真似できることがほとんどです。

advertisement

手順がひとつひとつカラー写真付きの説明でわかりやすいので、「こんなはずじゃなかった!」「イメージと違う!」という、よくある失敗も心配無用。もちろん、自分の好きなようにアレンジしたい人は、見本を参考にどんどん想像を膨らませて、世界でひとつのオリジナル作品を作るのがオススメです。ちょっとした知恵と工夫で、ねんどってこんなに楽しめるんだ!とワクワクしてきます。

リボン、ヘビ、魚といった簡単な物が作れるようになったら、ぜひ親子でチャレンジしていただきたいのが、第2章で紹介している季節の行事やイベントで使えるねんど細工です。

たとえば今の時期、端午の節句の鯉のぼりはいかがでしょうか? ペットボトルのフタを使ってペタペタ貼ったねんどのウロコが、いい味を出してくれます。

季節のねんどコーナーでは、仁先生のワークショップで実際にねんど工作をした、子どもたちの作品も紹介しています。子どもらしい伸び伸びとした感性で作った作品は、先生よりアーティスティックになることも!? いろいろなデザインの作品を見比べていると、自分だったらこういうのを作りたい!と思うアイデアが湧いてくるかもしれません。

クリスマスリースや花瓶など、女性向けの飾り物は、自分好みのデザインでカラフルにしたりシックにしたり、自由にセンスを発揮できるので、母親のほうが夢中になりそうです。

第3章の「おやこでねんど道」のワークショップは、なんと片桐家の親子が自宅で開催。12歳と5歳の2人の息子さんが、父親ゆずりの芸術的なセンスでねんどを器用に使って、3DSケースや貯金箱を見事に変身させています。

外遊びができなくなる梅雨も、もうすぐです。雨の日の遊びに困る前に、ぜひ『親子でねんど道』の仲間入りをして、子どもたちと過ごす時間をめいっぱい楽しみましょう。

文=樺山美夏

(プロフィール)
片桐仁(かたぎり・じん)
1973年埼玉県生まれ。美術大学在学中にコントユニット「ラーメンズ」を結成。現在は、舞台、ドラマ、映画、ラジオ等で活躍。NHK教育番組『シャキーン!』、TBSラジオ『エレ片のコント太郎』にレギュラー出演中。粘土作品集『ジンディー・ジョーンズ 感涙の秘宝 粘土道2』が発売中。親子のための情報誌『kodomoe』で引き続き「親子でねんど道」も連載中。

(イベント情報)
片桐仁不条理アート粘土作品展「ギリ展」

〈実施概要〉
■開催日:5月13日(金)~5月29日(日)
■開催場所:イオンレイクタウンkaze(埼玉)
■開催時間:平日12:00—20:00(最終受付19:30)、土日祝日10:00-20:00(最終受付19:30)
■入場料:一般500円 学生400円(学生証を提示してください)、※小学生以下無料
HP

公式サイトhttp://www.kodomoe.net
公式Twitter@kodomoe

白泉社のおすすめ書籍を紹介中!