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第16回 流れ星が路上コントやってた時代に出会っていた有名人とは!?/瀧上伸一郎(流れ星)連載

瀧上伸一郎(流れ星)「肘神様が生まれた街」

ちゅうえいに誘われて東京でお笑い芸人になる!と決めたまでは良かったんですが、そこからどうやったらお笑い芸人になれるか二人とも分かってませんでした。今から17年前、今みたいにパソコンはそこまで普及してなくネットで簡単に“芸人 なり方”とか検索も出来ない時代です。

話は変わりますが、こんなパソコン普及するならコンビ名、他のにすれば良かった。「流れ星」で検索すると“本物の”流れ星ばっかり出てくるんだもの!

話し戻します。
とりあえずネタを作って誰かに見せたい。でも見せる知り合いも居ない。という事で路上でライブをやって人に見てもらおうという事になりました。ちょうどその頃、ゆずが路上ライブから火がついたりしてるのを見て、路上ライブに漠然とした“可能性”みたいなのを感じたんです。
場所は僕とちゅうえいの家の大体真ん中の下北沢。
最初は路上でコントをやる勇気もなく、女子高生に「僕らのコント観てくれない?」と声をかけ、狭い路地裏に女子高生を連れこみ、通路奥に女子高生。彼女らが途中で帰らないように入り口側でフタをする様に僕ら。の体制でネタを見せたりしていました。女子高生に
「面白いよ」
と言われて当時はちゅうえいと二人で嬉しがってたんですが、今考えたら怪しげな二人組に路地裏まで連れ込まれたら“面白い”って言うしか無いですわ。ネタを人に見せる事に慣れてくるといよいよ路上ライブをするようになりました。台風の日以外はほぼ毎日やっていたと思います。
“路上ライブで人気が出ればプロの芸人になれる”
という思いがあったし、毎日やる事によって
“なんか仕事した感”
が出て満足感がありました。
路上ライブをやってると色んな人と出会います。ある日、路上ライブが終わりお客さんが居なくなる中、ずっとこっちを見ているモヒカンのお兄さんがいました。見ているというより睨んでいる感じ。頭はモヒカンでビョウの入った革ジャン。そんな一人セックス・ピストルズみたいなお兄さんがずっとこっちを見てるんです。恐怖しかありません。そのお兄さんがこっちに近寄ってきたと思ったら、懐からナイフをとり出しちゅうえいの脇腹をブスーッ!ちゅうえいは恐怖のあまりそこからクルクル天然パーマに!!という事件は起きませんでした。
そのモヒカンお兄さんは僕らに近づいて来て

「あの、さっきのコントのあのセリフ、もっと間をタメてから言った方がウケると思いますよ」

まさかのネタのダメ出しです。
しかも的確なアドバイス!
見た目と反してお笑いが好きだという一人セックス・ピストルズ。
そこからしょっちゅう路上ライブを観に来てくれてライブ後に缶ビール飲みながらネタを一緒に作ってくれる様になりました。
今思えば彼が流れ星の初めての作家でした。
他にも毎日近所のパチンコ屋に入り浸って帰りに路上ライブを毎回見てくれてた仕事何やってるか分からない詐欺師みたいなおじさん。
おじさんは毎回パチンコ屋でもらったおしぼりを僕らに差し入れしてくれたり、路上ライブが盛り上がってお客さんが増え過ぎるとお客さんを整理したり誘導してくれたりました。
今思えば彼が流れ星の初めてのマネージャーでした。
「私もいつか芸人になりたいんだよね!」
と生意気な口調でよく路上ライブを見に来てくれたクソデブな女子高生。
今思えばメイプル超合金の安藤なつでした。
電柱から顔を半分だけ出して僕らの路上ライブを観ている顔の特徴的なお姉さん。
今思えば片桐はいりさんでした。

本当に路上ライブをやって色んな人に出会い、そして助けられました。
いつも見てくれたカップルの常連さん。
差し入れにコーラをくれた路上ライブの隣のスナックのおじさん。
無料で髪の毛切ってくれた美容院の店長。
近所から苦情が来てもネタ最後までやらせてくれた警察官。
17年も前の事なのに案外覚えてるもんですね!
漫画やアニメなら死ぬフラグです。
死ぬ前にモヒカンお兄さんと作ったネタやったりして。
……いい話!!映画にしたい!!
片桐はいりさん役は片桐はいりさんで!

 

 




ぎふチャン公認キャラクター&飛騨美濃観光大使に任命されました!
路上ライブしてた縁で下北沢大使にもなれないすかね?

 

 



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