「具だくさんドレッシング」の登場で、かけるだけから“味・食感を楽しむ”ドレッシングへ【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/5/13

『野菜ががっつり食べられる具だくさんドレッシング』(西山京子/産業編集センター)

 春になり、特に葉物野菜が美味しい季節になってきました。葉物野菜は生のままサラダとして食べる機会が多いと思いますが、ドレッシングなどで味に変化をつけないと、なかなかたくさんの量は食べられないですよね。いつもと同じ味でも飽きてしまう。そこで、生野菜を美味しくたっぷり食べられるように考え出された『野菜ががっつり食べられる具だくさんドレッシング』(西山京子/産業編集センター)というレシピ本が発売されました。ここでは、老若男女問わずみんなに満足してもらえる、肉や魚、きのこ、乳製品、木の実&種子などを使った、具がたっぷり入ったドレッシングレシピが55種類も紹介されています。ドレッシング自身がボリューミーで栄養バランスもバッチリなので、ダイエット中の食事にもぴったりです。今回はこの中から、肉、豆、木の実&種子を使ったドレッシング3品を実際に作ってみました。

1.あの豚肉定番料理が!?「豚肉しょうがドレッシング」


 フライパンにみじん切りにした「しょうが」を入れて熱し、さらに細切りにした豚肉、玉ねぎを入れて炒めます。ここに、しょうゆ、酢、みりん、酒、砂糖を加え、とろみがかってきたら火を止め、最後にすりおろした「しょうが」を加え混ぜれば完成です。

 まずは豚肉を使ったドレッシングレシピです。一見、豚のしょうが焼きを作るようなレシピですが、豚肉を細かく切ることで、具だくさんなドレッシングに大変身。千切りしたたっぷりのキャベツの上にかけて食べると、甘辛いドレッシングがキャベツによく絡み、ぺろっと一皿食べられました。保存も1週間ほどきくので、食べたくなったら、野菜だけを切ればすぐに楽しめますよ。

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2、ピリリとした辛さがヤミツキになる「ジューシー麻婆ドレッシング」


 フライパンに油、にんにく、ねぎ、豆板醤を入れて熱し、さらに豚肉、水に戻してみじん切りにした高野豆腐を入れて炒めます。全体に油が回ったら、水、酒、しょうゆ、黒酢、甜麺醤、塩、砂糖を加えて炒め、最後に山椒をふれば完成です。

 こちらは、ドレッシングとしては意外すぎる食材、高野豆腐を使ったレシピです。細かく切った高野豆腐を中華風な味付けの調味料で炒めることで、スパイシーな味をしっかり吸収し、これだけでもパクパク食べられそうなほどヤミツキな味に。今回は茹でた小松菜にかけて一緒に食べることで、栄養バランスもさらにアップした一品になりました。こちらも1週間ほど保存がきくので、野菜はもちろん、白飯にかけて食べたりしても美味しいですよ。

3、一瞬で南国の気分が味わえる「ココナッツカレードレッシング」

 ココナッツオイルを熱したフライパンに、にんにく、干しえび、たけのこ、ピーマン、玉ねぎを入れて炒めます。さらに、ナンプラー、カレー粉、砂糖を加えて炒め、汁気がなくなったら火を止め、最後にレモン汁を加えれば完成です。

 こちらは、ココナッツオイルを使った、南国風ドレッシングレシピです。ココナッツオイルと干しえびを一緒に炒めることで、コクと香ばしさが加わり、そこにたくさんのしっかりした食感がある具材が絡むことで、これだけでも十分おかずになりそうなドレッシングになりました。これを蒸したかぼちゃとキャベツにかけて食べると、蒸し野菜の甘さとエスニック風味のドレッシングが良く合い、美味しい!こちらも1週間ほど保存可能で、温野菜だけでなくパンに挟んで食べるのもオススメです。

 

進化形ドレッシングで食卓がもっと豊かに
 市販のドレッシングもいいですが、具だくさんな進化形ドレッシングをかけることで、味の変化を楽しめるだけでなく、これで十分なおかずに変身させることができました。作り置きも可能なので、毎日いろんな食材との組み合わせでドレッシングを楽しんでみたくなりますね。きっと料理のバリエーションも増えて、食卓が華やかになります。

文=JUNKO