平野レミが140字で生み出したレシピが簡単で美味しい! と大評判【作ってみた】

食・料理

更新日:2016/5/18

『平野レミの新・140字レシピ』(平野レミ/扶桑社)

 これほど「何か起こりそう」「バラエティ番組を見ているようで楽しい」と、ドキドキハラハラな気持ちを与えてくれる料理家がいるでしょうか。「料理って楽しいもの」ということを体を張って証明する料理家・平野レミさんが、今回もなぜか見ているだけで勇気が与えられ、元気が湧いてくるレシピ本『平野レミの新・140字レシピ』(平野レミ/扶桑社)を発売しました。ここではタイトルにもあるように、メインディッシュからおつまみ、デザートまでのレシピをたった140文字で紹介しています。もちろん今回も、あっと驚くものから、そんな組み合わせあり?? と思ってしまうような独創性に飛んだレシピばかりです。その中から実際に3品を作ってみました。

1.なにを混ぜても美味しい「無点火キムチ丼」


 刻んだ白菜キムチ、セロリ、きゅうり、ハム、大葉としょうゆ、ごま油をよく混ぜ合わせ、これをご飯の上にのせ、最後に温泉卵をのせれば完成です。

 まずは、ガッツリ系の丼レシピを1つ。材料をすべて細かく刻み、それを調味料と一緒に混ぜれば完成という、ものの10分もあれば完成するお手軽丼です。とは言え、いろいろな食材が入っていることで、食べる度に違った味、食感が楽しめて、しかも栄養満点。上にのせた温泉卵を崩して混ぜて食べると、全体がマイルドになって、一度で二度楽しめる丼です。忙しい日の夜ごはんなんかにもぴったりです。

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2、本格的なのにカロリー大幅ダウンな「ちくわマーボー」


 ごま油を熱したフライパンでしょうが、長ねぎ、豆板醤、豚ひき肉を炒め、さらに鶏ガラスープ、豆板醤、牡蠣油、しょうゆを加えます。これが沸騰したらちくわと木綿豆腐を加え、最後に水溶き片栗粉でとろみをつければ完成です。

 次は、いかにも平野さんらしいレシピを1つ。中華料理で人気のマーボー豆腐ですが、意外とカロリーはしっかりあります。でもここでは、豚ひき肉はコクを出す程度の少量しか使わず、代わりにちくわをたっぷり使います。一見合わなさそうなちくわですが、煮込むことで良いコクが出て、また弾力もあって噛みごたえがあるので少量でかなり満腹になる一品です。コスパも優秀なので、お給料日前などに大活躍してくれるはず。

3、ひと口食べればエキゾチックな気分に!「じゃがいものクミン炒め」

 バターとニンニク、クミンシードをじっくり炒めたフライパンに、沸騰する前の水から茹でた皮つきのじゃがいもを加えてさっと炒めます。仕上げに香菜、塩を和えれば完成です。

 こちらはとってもシンプルなおつまみレシピです。ただ、普段はカレーのスパイスとして使われるようなクミンシードをじゃがいもと一緒に炒めることで、単なるバター炒めとは違い、独特の味、香りが効いたパンチのある一品になりました。シャキシャキっとしたじゃがいもの食感も美味しく、この一皿でお酒がどんどん進んでしまいそうなほど、ヤミツキになるおつまみです。

 

手抜きそうだけれど、そこには愛情がいっぱい詰まっています
 あまりにも簡単、また突拍子もない食材の組み合わせで世間をにぎわせている平野さん。でも実は、野菜たっぷり、いろんな栄養素がバランス良く含まれた体に良い料理ばかり。また、食材もムダにはせずうまく最後まで使い切る工夫もされているなど、食べる人、食べられる食材のことを考えた、愛情いっぱいのレシピなんです。料理が苦手という人も、平野さんのように小難しいことは考えず、愛情を持って、楽しみながら料理を作ってみては?

文=JUNKO