「影山灯」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

更新日:2016/5/23

影山灯

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第122回となる今回は、「干物妹!うまるちゃん」の海老名菜々役や、「魔装学園H×H」のヒロイン・千鳥ヶ淵愛音役などを演じる影山灯(あかり)さんです。

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――7月スタートのアニメ「魔装学園H×H」でヒロインの千鳥ヶ淵愛音(ちどりがふち あいね)を演じることに。どんなキャラクターですか?

影山:ひと言で言うと、毒舌で残念な女の子です(笑)。でもイヤな感じではなくて、育ってきた事情もあって人との接し方がわからない、素直になれない子なんです。

――主人公の飛弾傷無(ひだ きずな)との関係も気になります…。

影山:いつもはツンツンしている愛音が、能力や装備の効果で少し甘えん坊になったり、普段とは違う大胆な一面を見せたりするので、そこでキュンキュンしてもらえるのかなって思います(笑)。

――原作はラノベということで。

影山:最初に原作を読んだ時はすごく過激で、正直、これをアニメにしていいのだろうかってドキドキしてました(笑)。でも、そんなドキドキのシーンもありつつ、それぞれの女の子たちが魅力的だし、装備や戦闘シーンもかっこよく描写されているので、アニメとして動き出した時にどうなるんだろうって思うと、今から楽しみです。

影山灯

――影山さんが声優になったきっかけは?

影山:初めて声優になりたいって思ったのは、小学校の時です。友達と、アニメの声マネをしたりして遊んでいて、卒業文集でも「声優さんになりたい」って書いてたんですよね。その頃は「HUNTER×HUNTER」が好きで、女の子というより男の子たちがかっこいいな〜と思って真似してました。でも、実際に声優を目指そうと思ったのは、大学を卒業した後なんですけど。

――間が空いていたんですね。

影山:声優を目指すなんて、子供みたいなこと考えちゃダメなのかなって思ってた時期があったんですよ。他に、美容関係にも興味を持っていたし。みんなと同じようにフツウに大学に行って、就職をしなきゃって。今振り返ると、もっと早くから声優を目指していれば良かったなって思います(笑)。

――学生時代はどんな子でしたか?

影山:フツウの、むしろ引っ込み思案な子でした。部活も、中学で入部したバレーボールは長く続かなかったし、高校では百人一首部と美術部に入ってましたけど、打ち込んでいた感じではないです。大学の英文科に進んでからも、将来のことについてはまだ迷っていましたね。

――アニメのデビュー作は「干物妹!うまるちゃん」の海老名菜々役でした。

影山:オーディションを受けさせていただいたんですけど、作品自体がすごく面白いから、すぐにファンになっちゃって。海老名ちゃんは、実際には存在しないんじゃないかって思うほど、いい子。もう天使ですね(笑)。ほわっとしてるんですけど、原作やスピンオフ作品を読むと、転校したばかりで馴染めない子に毎日話しかけたりして、しっかりしたところもあるんですよ。だから余計に、いい子だな〜って思います。

影山灯

――うまるちゃんグッズもたくさん持っているそうですね。

影山:たっくさんあります! うまるちゃんのクッションは、いたずらっぽく笑ってるバージョンと居眠りバージョンの2種類持っていて、後からもう1つお迎えしたので、全部で3つに(笑)。どんどん部屋がうまるちゃんだらけになって、だんだんオレンジ色になってきました(笑)。海老名ちゃんグッズも、キーホルダーとか、お米とか。海老名ちゃんの故郷の秋田県とコラボした「あきたこまち」は、あの有名なパッケージの衣装を海老名ちゃんが着ていて、ありがたいことにとても好評だったみたいです(笑)。

――最近、新たにはまっていることはありますか?

影山:ゲームセンターの景品の「ぽてうさろっぴー」っていうフワフワのうさぎちゃんが大好きで、もういくつも持ってますけど、また欲しくてゲームセンターに行っちゃいますね(笑)。もともと、うさぎグッズがすごい好きなんですよ。この前は、フワフワのサンダルに耳がついている、うさぎの靴も買いました(笑)。

――ちなみに、自分を動物に例えると?

影山:自分を例えると…猫かな? 自覚があるのは、家族や友達とお買い物に行っても、興味があるところでマイペースに止まっちゃうところ。たぶん、自由な感じなんですよね。

――ゲームセンターでは、景品以外のゲームもプレイする?

影山:まずは景品をひと通り見てから、「太鼓の達人」をやったりとか。あとはガチャガチャコーナーを見て。「太鼓の達人」は、最近、手首のスナップを覚えてちょっと上達してきたんですよ。よく演奏しているのは、クラシックが多かったりしますね。「天国と地獄」の“むずかしい”バージョンとか、楽しいです。さすがに“おに”まではできないんですけど。ゲームセンターは小さい頃から両親に連れていってもらってたので、好きなんですよ。その頃は、ミスタードリラーっていう地面を掘っていくビデオゲームが好きでしたね。

影山灯

――漫画やラノベなど、エンタメ作品で好きなものは?

影山:漫画が好きで、たくさん読みます。ジャンルは幅広くて、少年漫画だと「東京喰種 トーキョーグール」とか「亜人」とか「DEATH NOTE」とか、生きるか死ぬかみたいな殺伐とした感じの話が好きです。スリルがあって非日常な体験ができるので。少女漫画だと、キュンキュンしたいので、「ヒロイン失格」とか「orange」とか。最近すごく好きなのは「菜の花の彼」っていう漫画。設定はストレートなんだけど、キャラクターの心情が繊細に描かれていて、共感できるんです。

――恋愛漫画を読むと、こんな恋愛がしたいなっていう気持ちにも?

影山:いつも、ヒロインの行動にモヤモヤしながら読んでたりします(笑)。言葉が足りなくてすれ違いになったりすると、なんで彼氏に打ち明けないの!? こうすればうまくいくんじゃないの? って(笑)。

――少女漫画の「あるある」ですね(笑)。好きになってしまったキャラクターを挙げると?

影山:初恋の相手は、「HUNTER×HUNTER」のキルアくんです! 今でもそうなんですけど、少年漫画だと、最強キャラが好きなんですよね。強くて余裕のある人に憧れてしまいます(笑)。

――声優仲間で仲がいいのは?

影山:「うまるちゃん」で共演した田中あいみちゃん、白石晴香ちゃん、古川由利奈ちゃん。4人でプライベートで遊びに行ったりします。去年、アニメが終わった秋くらいにも江ノ島に行きました。アニメで江ノ島が出てくるシーンがあったので、その場所をみんなで回ろうって話して。海とか、水族館とか、坂の上にある神社とか…。4人でゲームセンターやご飯にも行きますし、クリスマスはプレゼント交換をしました。

影山灯

――プレゼント交換は女の子っぽい感じがします。

影山:みんなのプレゼントの女子力が高くて(笑)。いい香りのするボディクリームとか、ハンドクリームとか。どこで見つけたんだろうっていう感じの。私は、ジェラート ピケのもこもこしたヘアバンドを渡しました。これならみんな使えるだろうと思って。誰から誰にプレゼントするのか、あみだくじで決めようとしたんですけど、4人だと人数が少ないから、自分から自分っていう結果になってしまって(笑)。5回目くらい試して、やっと交換できました。

――4人の中で、率先して誘うのは…?

影山:誘ってくれるのは、田中あいみちゃんが多いですね。しっかり者で、何かを決める時はいつもリーダーシップをとってくれる、頼れる存在なんです。

――1日の中で、いちばん好きな時間を教えてください。

影山:寝る前の時間ですね。お風呂も入っちゃった後で、あとは寝るだけだーってなって、でもまだ眠くないから漫画を読んだりゲームをしたりする、そのリラックスタイムがすごく好きです。

――漫画やゲームが止まらなくて、夜更かしすることも?

影山:しますします(笑)。お休みの前日なんて、昼夜逆転して、朝5時くらいに寝たりします。あっ!、もう寝なきゃ! って(笑)。翌日はお昼過ぎくらいに起きて、やる気がある時はジムに行ってプールでたくさん泳ぎます。高校の時に遠泳をしてたので、平泳で2kmは泳げますね。

――自分の声の魅力はどんなところ?

影山:声質自体はふわっとしてるので、おっとりさんとか、引っ込み思案なキャラクターが合っているのかなと。話し方も幼かったりするので、ロリッ子とか子供の声ができるのは魅力かもしれません。

影山灯

――演じたことがない役柄で挑戦してみたいのは?

影山:演じてみたいなって思うのは、年齢不詳のロリッ子…? 神社の神様で何百年も生きてます、みたいな(笑)。見た目はかわいらしいんだけど、喋ることが達観しているのが面白いなって。どちらかと言うと純粋な役が多いので、そういった役にも挑戦してみたいなって気持ちはあります。

――声優としての理想像はありますか?

影山:小さい頃、「(美少女戦士)セーラームーン」の影響で三石琴乃さんに憧れていて。かわいらしい魔法少女とか、しっかりした大人のお姉さんとか、この前はモンスターペアレンツみたいな役も演じられていて、すごいなって尊敬しているので、私もまずは自分の得意な役柄を一生懸命演じながら、たくさんのキャラクターを演じ分けられるような役者になりたいですね。推しは声がホワンとしているところなので、癒し系声優を目指してがんばりたいです!

――読者へのメッセージをお願いします!

影山:ここまで読んでいただいてありがとうございます。まだまだ駆け出しで、いろいろと勉強しながら一歩ずつ進んでいる最中ですけど、これから、いろいろな作品で素敵な声を届けられるようにがんばっていきますので、この記事で私のことを初めて知ってくださった方も、応援してくださると嬉しいです。よろしくお願いします!

【声優図鑑】影山灯さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

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影山灯(IAMエージェンシー)

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取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト