【作ってみた】「基本の肉あん」+「ひとつの具材」を包むだけ! “声優界一の餃子女子”橘田いずみの餃子レシピ!

食・料理

公開日:2016/5/28

『本日も餃子日和。』(橘田いずみ/主婦と生活社)

 たまに無性に食べたくなる「餃子」。お店で食べたり、買ってきたり、自分で作ったりと身近なメニューだが、普段食べる餃子は案外種類が限られている。キャベツやニラ、ねぎと豚ひき肉を包んだオーソドックスなものや、海老餃子などが定番だろう。

 そんな餃子をほぼ毎日食す、「声優界一の餃子女子」として有名な橘田(きった)いずみ。『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』の黒木智子や『探偵オペラ ミルキィホームズ』のコーデリア・グラウカ、今期アニメでは『鬼斬』のかぐやも担当している。このように様々なアニメで活躍している人気の声優だが、2014年には宇都宮餃子PR特命アンバサダーに任命されるほど、自他ともに認める餃子好きなのだ。

 そして先日、橘田いずみが愛する餃子のレシピが74種類も紹介されている『本日も餃子日和。』(橘田いずみ/主婦と生活社)が出版された。似通った具になりがちな餃子が74種類も掲載されており、しかも橘田いずみが紹介する餃子ということで、実際にいくつか作ってみた。

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「春菊の水餃子」


 まずは、「基本の肉あん」を作る。青ねぎを繊維が壊れるまで麺棒で潰し、生姜と水を加えて絞る。その搾り汁“ねぎ汁”を使用するので、汁はとっておく。ボウルに豚ひき肉、酒、醤油、砂糖、鶏がらスープの素、塩コショウを入れて混ぜ、ねぎ汁を3回に分けて加え、混ぜる。これで基本の肉あんは完成。これに、塩ゆでして刻んだ春菊、塩を加えてよく混ぜ、餃子の皮で包んでゆでれば「春菊の水餃子」の出来上がり。

 春菊ってこんなに餃子に合うのか!と感動するほど、口の中に広がる香りで箸が進む味。たれは、56ページの「四川だれ」にしてみた。長ねぎのみじん切り、おろし生姜、おろしにんにく、醤油、酒、甜麺醤、豆板醤を混ぜたもので、ピリ辛味が春菊の爽やかさに非常に合っていた。

「なすの揚げ餃子」


 2つ目は、「なすの揚げ餃子」。1センチ角に切ったなすをフライパンで炒め、冷ます。ボウルに「基本の肉あん」、塩、炒めたなすを入れて混ぜ、餃子の皮で包んで油で揚げれば完成。カレー塩が合うとあったので、カレーと塩を合わせた「カレー塩」(P.57)で食べてみた。

 餃子になす!?と驚くような組み合わせだが、定番メニューにしたい美味しさ。炒めたなすの甘みと豚ひき肉、カレー塩のスパイシーさは相性抜群だった。

「ラビオリ餃子」


 続いて、「ラビオリ餃子」。好みの型で抜いた餃子の皮に、モッツァレッラチーズ、ベーコン、バジルをのせ、餃子の皮をもう1枚かぶせて周囲をしっかり留める。これを、塩を加えて沸騰させたお湯でゆで、器に盛ってオリーブオイルをかける。

 バジル、チーズ、ベーコンという組み合わせは、定番だがやっぱり美味しい。餃子の皮を使えば、いつでも簡単にラビオリが食べられる。オリーブオイルだけで物足りない場合は、黒コショウや醤油をすこしかけるといいかも。

「半熟卵の揚げ餃子」


 最後は、春巻きの皮で作る「半熟卵の揚げ餃子」。塩コショウで炒めた牛ひき肉、玉ねぎの粗熱をとり、春巻きの皮に三角状にのせ、ピザ用チーズをかける。置いたひき肉の真ん中をあけ、真ん中に卵を1個落とし入れて、三角に折りたたんで周囲を水溶き片栗粉で留める。あとは油で揚げれば出来上がり。

 炒めた牛ひき肉と玉ねぎの旨みに半熟卵、チーズが絡み、まろやかながら食べ応え抜群。パリパリした皮の食感も嬉しい。

 どれも「基本の肉あん」+「ひとつの具材」というシンプルな餃子でありながら、今までに食べたことのないようなものばかり。さすが声優界一の餃子女子だ。『本日も餃子日和。』には、他にも「れんこんの水餃子」や「たくあんの焼き餃子」など、食べてみたい餃子レシピがたくさん。また、包み方や皮の作り方、たれのレシピなど、美味しい餃子を作るのに必要な情報もたくさん詰め込まれている。この本があれば、今までの何倍も餃子ライフを満喫できること間違いなしだ。

文=月乃雫